バルトロメオのやらかしについて

   




短期集中表紙連載第23弾「押し掛け麦わら大船団物語」
現在はバルトロメオ編が連載されている。

875話の5話目で、立ち寄った町に掲げられていた四皇シャンクスの旗印を


「四皇!?関係ねえべーー!!!」

と燃やしてしまったバルトロメオ。これは明らかな宣戦布告行為で軽率にも程がある。
各所考察サイトや掲示板では、これどうやって始末つけるんだ!と、ざわざわしているようだが・・・

うん・・・そうな。たしかに驚いた。
キャベンディッシュ編が全5話だったので、シャンクスの旗を見た次の反応が最終回だと思ってたから、まさかそんな意外なことすると思わなかったもんな。さすがは「人食いのバルトロメオ」。

ルフィと麦わらの一味の大ファンであるバルトロメオだが、ルフィとシャンクスの関係を知らなかった。これは間違いない。


ドレスローザでは、さっきその存在を知ったばかりのルフィの義理の兄:サボを「大先輩」と呼び、いきなりリスペクトしたバルトロメオである。ルフィとシャンクスの関係を知っていたら、この狼藉はありえない。

その上で、麦わらの一味がエニエスロビーで世界政府の旗を撃ち抜いた武勇伝にあやかり「四皇何するものぞ!」とばかりに息巻いているのではないだろうか。ってか、ルフィが絡まずとも、きっとこいつはこんなことばかりして、たった1年で名を挙げてきたのだろう。

バルトロメオは、ローグタウンの処刑台でルフィが天に生かされた奇跡を目の当たりにして心打たれ、すっかりルフィの虜になり、報道や伝聞で聞く様々な活躍に憧れ、頂上戦争での奮闘とドラマを知って、ルフィの舎弟になるため矢も盾もたまらず海に出た。

もともとは「地元の150の町を締め上げた東の海暗黒街のボス」。平たくいうと「武闘派の田舎ヤクザ(のお山の大将)」ってところか。
冒険を求めるわけでもない、海で成し遂げたい野望があるわけでもない。彼の目的はルフィの舎弟となり、ルフィの覇業の役に立ちたい、役に立てれば死んでもかまわない。そのためだけに海に在る。ある意味、純粋でもあり不純でもある。
ルフィと麦わらの一味にはこの上なく忠実で、腕も立つ。だが物を知らない。おそらくは、海の男としての矜持など持っていないから、「海賊王」の名前の重みも、「四皇」が海に存在する意味も理解していないだろう。(僕も知らないが。

さて、そうして起こしたこの事件は、大親分であるルフィの責任となるのだろうか。


ルフィは12年前からいずれはシャンクスを超える海賊になるつもりだし、「四皇はすべて倒す」とも明言している。


パンクハザードでの「一人目はシャンクスじゃなきゃまあいいか」とは、最低でも四皇をひとり倒すことで四皇の一角の地位を得てシャンクスと対等の立場となり、その上でシャンクスを倒すということ。
シャンクスもまた、ルフィがその域まで登ってくることを願い、待っている。

バルトロメオたちは嫌がるルフィを前に、無理やり「子分盃」を取った。盃を交わしたのではない。とはいえ、彼らが「麦わらの大船団」を名乗ることを容認してしまった以上、何らかの管理責任は追求されるだろう。ただし、それは外野の意見。

ルフィの信条は「自由」。「麦わら」を名乗るからには〜〜とルールを定めるようなことはルフィがもっとも忌避するところ。「管理」などまさにクソ食らえであろう。

共に戦い胸中を知った仲のやつら(ルフィにとってバルトロメオたちは部下ではない)が自由にやった結果のことだ。咎めたりすることがあるはずもない。
だが現実として、市民に与えた印象など対外的な影響も少なからず発生してしまっているので、「ケジメ」はつける。

それが、ルフィとシャンクスの決闘という形であれば、それでいいんじゃないか。

ルフィとシャンクスは放っておいてもいずれ戦う。この事件はそのキッカケになるだけじゃないかと、僕は思うのだ。

今はまだ無理でもいつかきっとルフィの役に立てる男になる、と自分に誓ったバルトロメオ。
果たしてこれは役に立ったといえるのだろうか・・・。

 

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