ONEPIECE 887「どこかで誰かが君の幸せを願ってる」

   




ベッジの船は水陸両用。


二年前に新世界に入ってすぐ、謎の理力によって宙に吸い上げられ、あっけなく礫懐した反省が込められているのだろうか、さすがに宙に浮かぶことに抵抗できるギミックが仕込まれているかどうかまでは分からないが、風にまかせて海を走る以外の移動手段が講じられたらしい。デザインはほぼ変わっていないんだがなぁ。


岸や桟橋で待つのではなく、船自ら陸に登ることで巨大ケーキをキャッチ。ベッジは、愛する妻シフォンを救い出すに留まらず、ママに直接追われている麦わらの一味と、図らずして一蓮托生の海へ漕ぎ出した。

強敵オーブンをひとまず回避できたファインプレーは、なんとパウンド。
戦力にとても数えられないパウンドが、命懸けでオーブンの邪魔をしたのだ。

シフォンとローラ双子の姉妹が生まれるや否や、二人を我が手に抱かせてもらうこともなく、はっきり「用済み」宣告されたパウンドにとって、愛する娘が元気で幸せに暮らして、結婚をし子どもを産んでいることを知れた幸せ。
出来るなら父と名乗って言葉を交わしたかった。熱く抱擁したかった。しかし、周囲のあらゆる状況がそれを許さないなら、不甲斐ない父としてできることは、娘の幸せを祈ることだけ。

シフォンは、愛息ペッツが愛想を向ける汚い謎の巨人が何者なのか知らない。
それでも父は、非力のなかにも出来うるすべてを命懸けで尽くす。もう二度と会うことも叶わないかもしれないから。

切ねェ・・・

パウンドがこんな酷い扱いを受けたのは、彼が弱いからでも、ブサイクだからでも不甲斐ないからでもない。
ビッグ・マムには42年の間に43人の夫がいた。ということは、ほぼすべての夫たちがパウンドと同様の扱いを受けたことは想像に難くない。


ママの二番目の夫の子である四男オーブンや、


大幹部である将星の一角クラッカーはその事情を熟知しているようだったが、シフォンは生き別れの父について何も知らず、


プリンも夫たちを「家族」として数えていたところを見る限り詳しい事情を知らない。

僕はこのシリーズの決着には、ママの真実すべてを唯一知っているシュトロイゼンの独白が不可欠だと考えていたが、ひょっとすると息子たちの中にも真実を知るものが何人かいるのかもしれない。

それは果たして、ビッグ・マムを破滅に導く嚆矢となるのか。はたまた、麦わらの一味との和解の使者か。


ところで余談だが:

扉絵特集のイデオ編が終了した(たぶん)。
ルフィの押し掛け子分になったものの、元々イデオたちは海賊ではない。どんな行動を取るのかと思ったら、行きがけの他人のケンカに水を指した。

諍う彼らは「手長族」と「足長族」であり、互いの種族間にはウソかマコトか千年の抗争が続いているという。
イデオは「手長族」、ブルーギリーは「足長族」なのだが、その「千年抗争」とやらには首を傾げる。その結果、彼らを孤島に置き去りにし、彼らの船から無事な部品をかっさらって船を一隻組み上げて、その船に乗って去ってしまった。

いったい何がしたかったのやら・・・
オオロンブスから借りた、ここまで乗ってきた船はどうしたんだろうか。

まぁ、そんなことより、僕の興味の的は、次回から始まるであろうレオ編のさらに次「ハイルディン編」にゲルズちゃんがでてくるかどうかだ。
バギーズデリバリーを先日辞めた、ハイルディンの同胞4人のうちのひとりがゲルズちゃんに違いない、と僕は睨んでいるんだがなぁ・・・

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