ONEPIECE 901「死んでも死ぬなよ!!!」

   




ビッグ・マム海賊団の母船「クイーン・ママ・シャンテ」の砲撃。


果たして、サウザンドサニー号は沈んだのか?

まぁ分かっちゃいたが、沈んでない。
すんでのところで、タイヨウの海賊団の尾頭付き海賊船とサニー号を、ワダツミがすり替えたからだ。


タイヨウの海賊団は、ジンベエが麦わらの一味に身を寄せると決めたときから、ジンベエのその想いを全力でバックアップすると決めていた。

ジンベエの望みのために命を懸ける覚悟が彼らにはあり、今がその時となった以上は、フィッシャー・タイガーの伝説の船であろうとも、それを惜しむことに意味はなかった。


本来ならば、男の決断、別れ、そしてそのはなむけに説明など野暮なのだが、少々おつむの弱いワダツミが素直に全部喋ってしまった。ワダツミは付き合いが短いからこそ彼なりに、ルフィたちへの謝罪やジンベエへの感謝を、今、口にせずにはいられなかったのだろう。


命を懸けてジンベエと麦わらの一味の盾となる魚人たち。

今後の立場が悪くなることを覚悟でジンベエのわがままを聞き入れてくれた仲間たちが、そのせいで命を落とすかもしれない。下手をすれば全滅の可能性も。
アラディンたちにしてみれば、会ったことはなくとも、ジンベエがそこまで心酔する人物に身を委ねることは、彼らにもジンベエとともに種族や世界の命運をルフィに託す覚悟があるということなのだが、それが分かっていても、その好意をすんなり受け入れられるジンベエではない。

そもそも、王下七武海に加入していたのも、ビッグ・マムの傘下に入ったことも、すべては誰かを守るため。ジンベエの通り名は「海侠のジンベエ」。身を挺し誰かを守ってなんぼの渡世である。自分ひとりの願いと仲間全員の命を天秤になど掛けられない。


ルフィたちを逃がすための殿しんがり。ジンベエはルフィたちを逃がすための盾として、魚人の仲間たちと供にここに残る。


お前の船長は、もうおれだぞ!!!


ワノ国で待ってる!!! 必ず来い!!!
死んでも死ぬな!!!

「9人目」襲名はまだだが、すでにジンベエを正式な仲間と認定。一味に入ったからには勝手は許さない。
船長命令としての「必ず来い。死ぬな。」これは、ジンベエと魚人たちの気持ち、その覚悟が痛いほど分かるルフィの精一杯の譲歩であり目一杯の信頼の証だ。

ジンベエの操舵手としての正式参入は、ひとまずお預けとなった。

僕がジンベエの一味参入にずっと反対をしていたのは、「麦わらの一味」という集団は戦力的にも精神的にも発展途上の野郎どもの集まりであって欲しいと考えているからだ。ジンベエは完成されすぎている。
このままここでジンベエが死亡するとか、とんでもない深手を負って海賊稼業を続けられなくなる可能性が出てきたが、そんなことは僕も望んではいない。
もっとずっと後の、一味も成長し尽くした物語の最後の展開で満を持して再登場するというなら、僕も素直に受け入れることができるし、最悪ジンベエがここでリタイアすることがあっても「正式参入することはなかったがサニー号の操舵手はもうジンベエ以外いない」と、操舵手の席を永久欠番にする展開も、僕的にはアリだ。

「ワノ国へ必ず来い」という約束が果たされると、少々中途半端な気がしないでもないが、ここでジンベエと一時別れることには、僕は賛成だ。

どうやらサニー号はなんとか逃げ遂せそうな気配。
だがちょっと待ってほしい。

ママは自分に歯向かう者を絶対に許さない。
歯向かっておらずとも「お茶会の招待を断った」というただそれだけで、大事な人の首を送りつける徹底ぶりだ。自分主催の結婚式を台無しにされ、大勢招いた闇社会の大物たちの眼前でルーキーに大恥をかかされたとあっては、今後の闇社会での取引にも大きく差し障る。
すべてが落ち着けば、翌日にはクルーの関係者あまねく全てに刺客が送られるに違いない。
このまま逃げることは、根本的な解決になっていないことはもちろん、一味にとって最悪の結果を招きかねないのだ。

ママがケーキを食べるそのとき、きっとママの考えを変えるきっかけとなる「何か」が起きると期待していた。しかし、その極上の美味にママがトリップし、ミュージカルが盛り上がりのピークからエンディングを迎えただけだった。

ケーキを完食したママは、そのかつてない幸福に、生意気な若造や裏切った娘に寛容になる…などということはなく、大昔の記憶が戻るでもなく、ただ恍惚の余韻に浸っていた。

ママは自分が食いわずらいを起こしていたことを知らないし、ケーキはシュトロイゼンが作った予備と思っているはず。ペロス兄をはじめ事情を知ってる息子たちもケーキを作ったのが本当はサンジであると認識しておらず、彼らにとっては、麦わらの一味や裏切り娘の印象を今改める理由はなにもないのだ。

果たしてこれは、WCI編の結末と捉えてよいのだろうか。

ちなみに、新聞王のモルガンズが


なんか寝言をほざいているが…それほど気にしなくていいと僕は思っている。

ジャーナリストの彼なりに何か根拠があるのだとしたら、たとえばカイドウに寿命が近づいているとか、黒ひげの暗躍などで四皇の力バランスが崩れつつあるとか、イッショウの土下座に端を発する七武海制度の崩壊とか、サカズキ体制の海軍から民意が離れているとか、そんな理由で海賊の勢力図が大きく書き換えられようとしているとしても、どれもこれも想定の範囲内だ。(…あぁ、最悪の世代には黒ひげも含まれているんだっけ…

どのみち物語はそっちの方へ向かっていると、僕らは知っているのだしな。

余談だが:


モスカート兄さん生きてた。

ママに40年の寿命を取られて絶命したと思われていた16男モスカート。
モンドールが、むしり取られたモスカートの寿命=魂を集めさせていたが、ママの能力は、無生物に命を与えることができても「他人」や「死体」に魂を入れることはできない。
そこから、僕はモスカートの魂を違う「容れ物」に入れて復活させるのかと思っていたんだが、元の姿のまま蘇生しているということは、単にまだ死んでいなかったということなんだろう。

だが、その蘇生作業をママが行った描写はない。ママは自分が息子を手に掛けたことをおそらく知らないはず。となると、散らばった寿命=魂を集めることができれば、その寿命を元の肉体に戻すのは誰でもできるということになる。

これは、ペドロ生存の可能性が高まってきた。5年前にママに奪われた50年分(差し引き45年分)の寿命をもつ「何か」から寿命を返してもらうことができれば、生きながらえることができるかもしれない。それが例のカカシ騎士かどうかは分からないが…。

いや、寿命だけ返してもらっても、腹マイト爆破の負傷だからなぁ…
蘇生しても、やっぱりすぐ死んじゃうかなぁ…

さらに余談:

う〜ん…
たぶんアニメジョジョ四部のしげちーの影響だと思うんだが、このコマのワダツミのセリフが山口勝平の声で脳内再生される不思議www
実際のアニメ版のワダツミの声知らないもんで…

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