原作:66話~67話
ブリッグズ要塞に迷い込んだスロウスを
戦車を使って外へ押し出す、恐ろしくも麗しいアームストロング少将
前回34話終了時点で、この戦車砲弾が薬莢ごと発射されてる“愚”を
ネット批評で読んだんだけど、今回も直ってません。
(まぁ先週の批判を受けてからではタイミング的にムリなんだけど)
おそらく設定からしてこうなってて
誰も不自然だと思わなかったってことなんでしょう。
そう考えると、ガンダム00の“設定協力岡部いさく”というのも
あながち無駄ではないような、そう大したことでもないような…
建前上捕らわれている兄弟に、昨夜の礼を言いに来る兵たち
この描写はコミック版にはありません。
設定画もなさそうな適当な顔した兵たちに
ブリッグズは一枚岩だと言わせるためだけの演出と見受けますが
これでは“一枚岩”の意味が安っぽくなりませんかね。
脚本中には言葉で綴られていない
イシュヴァールで同族を殺しまくったキンブリーに対する
マイルズ少佐の感情が表現できてない
こんなところにイシュヴァール人将校がいるキンブリーの驚きも
ここはコミック版の表現の方が20倍勝っている。
バッカニア大尉の顔に迫力がないことといい
アニメはマンガに比べ“動き”という追加表現手段を持ちながら
どうも今作のスタッフは、一枚の”画”に感情や
そのひと言・一挙動に込められた思いの強さとか表現するのが苦手そう。
監督や演出の人は、原画マンがそこまで考えていない前提で
本当に言いたいことや隠されたメッセージを絵コンテに注釈するなど
しないといけない。シロマサやパヤオ程までしなくてもよいが。
第1話のオリジナルキャラ:アイザック・マクドゥーガル再登場
「軍がおかしい」と第1話時点でネタバラししちゃった大罪人です。
正直、このくだりも要らなかったよね。
中央の高官(レイブン中将)を応接するのに
ゴチャゴチャ散らかった部屋を使うのは確かに不自然。
電話線に紛れて有線のマイクを見えないように設置していたコミックから
整理された部屋の、見えない場所に盗聴器をしかけるという表現に変更
小型盗聴器とかは世界観に合わないとはいえ、
画的な説得力としてはこの方が自然と言ってもいいけど、
この世界にLEDは無いと思うぞ。