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鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第56話

原作:97話~98話

自分の中に存在する無数の魂と対話を続け
滅んだクセルクセスから砂漠をひとり渡るホーエンハイム
遭難しかかっているところをシンの商隊に救われ
その後、持ち前の錬金術の知識と常識はずれの技術
そして贖罪の意識がそうさせたのか、医術方面に傾倒していく錬金術は
「西の賢者」として神格化されてゆく。

賢者の石が個々の意志を持って協力しているだと?
「ありえない」なんてことはありえないそうですが
逆に、エドが自ら生きた人間を「魂一個分の賢者の石」と想定したように
前例がないわけでもない。
エンヴィーの本体からただれ落ちる個々の魂も
苦痛を訴えたり、悲鳴を上げたり、ラジバンダリ・・・
(そういえばダブルダッチは解散したそうですな)
この後106話くらいにはおっさん自身もクセルクセス王を再び組成したりするくせに
このことには思いもよらなかったとおっしゃるか。
皮袋が破れればフラスコが壊れたも同じ。お前は塵になる。
クセルクセスが滅びる以前、
フラスコの中の小人は確かにそんなことを言っていましたが

皮を捨てても生きていけるのか
進歩したとか言ってますけど原理は不明。
たぶん、リンやメイが地下に無数の人が蠢いているようだと例えていた
セントラル全域に埋め込まれた賢者の石の影響で地下なら大丈夫だとか
そんな感じ?
プライドの行動範囲とも関係あるかも。


その頃中央司令部正面には大総統が帰還。
怒濤の勢いで侵攻を開始する
中央司令部正門は、コミックでは青空下の大階段になっているんですが

今作では何故か屋根があり、中は巨大な搬入リフトになっている様子
しかし

大総統の脅威を演出する描写だとしても“自動ドア”はねぇでしょ
劣勢極まるところに現れたのはグリード

コミックでは、右目が見えてるとリン、左目が見えてるとグリード
という描き分けがなされているかと思わせて、時折どうでもよくなりますが
両目が見えている描写は実は少ない。

アニメでは風が吹いたりしますから、いろいろと大変ですね。
ラジオ・キャピタルにブラッドレイ生還の報
ブラッドレイ夫人と善意の第三者であるラジオスタッフ達は安堵するが
マスタング隊にとってはゆゆしき事態。

情報戦略に長けたブレダ少尉がブリッグズ兵に全てをなすりつける策を弄しますが
先ほど体よく民衆に正義をしれっと語ったマリア・ロス元少尉は気が乗らない様子
独自の解説で攪乱するのはかまわないけど
コミックでは
前室で控え中の夫人に伝えていたブレダのアームストロング少将首謀者説が

すべてオンエアされているのはいかがなものでしょうか。
(CM中という可能性はある(笑…)
夫人に嘘の説明をするだけでなく広く市民に公言してしまった以上

フューリー曹長とマリア・ロス元少尉の良心の呵責は推して知るべしですが
後でストーリー的に困らないかどうかの方が僕は心配です。
それはともかく・・・

どうやらほぼ同時に完結するようですね。
注)
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST のレビューは
「コミックとアニメはあくまで別物」という大前提のもと、
今回の再アニメ化に際しては原作準拠のストーリー展開で。という製作趣旨をあえて真に受けて、
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作マンセーな人ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢は崩すつもりもありませんので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それはもう、ご了承ください。

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