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鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第59話

原作:101話~103話すこし
ホークアイ中尉の命を盾に人体錬成を強要されるマスタング大佐
ヤバそうな大量出血の中、朦朧ともせず
鋭い眼光でなにやら目配せする中尉ですが

このカットあと1割引いてくれませんか。アップすぎる
人体錬成はしない。

そして援軍参上。中尉の目配せはこれを教えていたんですね
次いで現れたメイとザンパノが突破口を開き皆を脱出させるのですが、

コミックで、メイの投げくない(?)が眉間に刺さっていたり
大佐が横の男の首を刺したりするのが改められているのは
日曜夕方という放送時間に配慮してのものなんでしょうか。
長崎原爆の日に放送の回でラストを惨たらしく焼き殺した事に対するクレームは
やはりあったのかもしれませんね。
転がる賢者の石に翻弄されるメイ
気持ちは分かるが、お前無防備すぎだよ
目で1・2度追ったらもう腹くくるくらいにしとけ
メイのおかげで意識を取り戻した中尉
「人体錬成なんてしたら撃ち殺してやる」ってな形相で、本当に睨んでましたよね

転がった賢者の石を拾ったのはブラッドレイ大総統
水路から地下へ侵入したそうですが大総統、

そっちは大けがしてる方の腕ですよ。

念のために言うとコミックでは右腕をかばうように左手ではい上がってます。
プライドも到着して戦況は一変
大総統、鬼強い
そしてプライドは金歯を吸収しその錬金術の知識を用いて

マスタング大佐に強引に扉を開けさせる。

エドのドタバタが無いのは作風の違いで仕方ないですね
ともかく真理の扉を開けた大佐は
視力を持って行かれました。
その頃アルフォンスの魂は肉体に引っ張られて扉の前に
ようやく訪れた元の身体に戻れる機会
しかし今その身体じゃ戦えない
仲間と共に戦うために、迷わずそのままの肉体で戻ることを選んだアル

「必ずまた来る」と兄貴と同じ捨て台詞を残して扉をくぐるアル

それが絶望への階段を登る行為だと知らずに。
さて、
今回はサブタイトル「失われた光」が示すように
マスタング大佐フィーチャー回なんですけど
終盤、アルフォンスのブレなき選択と決断の方がむしろ印象的でした。
コミックではどちらもラストの引きでしたから
そういう意味での重要度は同じですが
ここでのアルの経験と決断は物語終盤への大事な伏線になりますから
個人的にはもっと大きく扱ってほしかった気がします。
余談ですが:
番外編の「盲目の錬金術師」に登場するジュドウは
主の愛娘ロザリーを人体錬成し光を失いましたが
このときは「視力」という漠然としたものではなく「眼球」を失っているっぽい。
すさまじい苦しみ様で”目が焼ける”と言っていることからもそう判断できます。
エドとアルの時はアルの肉体とエドの片脚、イズミの時は臓器
彼らに比べて大佐は特に痛みも伴っておらず
「視力」だけというのはずいぶん軽い通行料に思えるのですが
(視覚障害者の皆さんすみません)
エドが言うように自ら望んで人体錬成をした咎ではないので
情状酌量されているのでしょうか。
だとすると、真理って意外と人道的ですね。
注)
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST のレビューは
「コミックとアニメはあくまで別物」という大前提のもと、
今回の再アニメ化に際しては原作準拠のストーリー展開で。という製作趣旨をあえて真に受けて、
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作マンセーな人ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢は崩すつもりもありませんので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それはもう、ご了承ください。

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