「海賊の罪は消えんでしょう」
ワンピ世界では、海賊の指名手配に時効は無いようですね。
600話で
とうとう50年前の手配書と同一人物である疑いを海軍に持たれたブルック。
面立ちも違えば指紋も無い。タレコミがあったとはいえ、
タレ込んだ人物も二年前まで人攫いという真偽の怪しい情報を元に、
海軍が何をもって同一人物と認定したのか気になるところですが、
近々「麦わらの一味”ソウルキング”ブルック 懸賞金3300万ベリー」の
新しい手配書が出来上がることでしょう。
ブルックに対してDEAD or ALIVEと言われても少し困るが。
手配書と言えば、
現在、麦わらの一味で唯一指名手配されていないのがウソップ。
というのも、ウソップは”狙撃の王様”そげキングとして手配されているからです。
すでに賞金首だったルフィ、ゾロ、ロビン以外のメンバーが
新たに手配されるに至った事件はエニエスロビー襲撃・壊滅であり
その際、世界政府の旗を撃ち抜き(たぶんコレが罪として大きい)、
さらに
超長距離からの精密射撃でロビン護送を妨害したのはウソップではなく
そげキングでした。
政府・海軍の認識では一味にウソップは存在しないのでしょうか。
実際このときウソップは一味を抜けているんですが
そんな事情まで海軍は知らないでしょうし、この時点で
《海軍の認識》そげキングは麦わらの一味
《ルフィの認識》そげキングは一味ではないが仲間
(ウソップは脱退中でエニエスロビーでは罪を犯していない)
青キジはそれほど職務に勤勉ではないから「知ってるけど報告していない」
モリアは細かい戦力の詳細など気にしなかっただろうし報告の義務はない
くまはウソップを見て”狙撃の王様”と認識しているものの
半・味方の立ち位置なので不要な証言はしない。
とはいえ、
シャボンディでは天竜人ロズワード聖にヒップアタックを食らわせ
更にくまに飛ばされる際に黄猿と戦桃丸がウソップを目撃していますが
なぜだか2年間手配書が”そげキング”のままだったからこそ
ウソップ本人は今でも指名手配されていないとしか思えない。
ウソップはこの2年で心身ともに逞しく成長し
「悪ィがおれは弱小トリオは卒業だ!! 何が起きても動じねェ!!」と
言っています。
それではウソップらしくないし、根っこは臆病者のままであって欲しいと
僕は個人的に望んでいますが、
もしウソップが本当に“何が起きても動じねェ”男になっているなら
そげキングの出番はもう二度と無いかもしれないのです。
あともうひとり疑問なのがチョッパー
チョッパーの手配書は
“わたあめ大好き チョッパー”【ペット】懸賞金50ベリー
ベリーの貨幣価値はおおよそ「円」と同じ※後注ありですから
50円の指名手配がありえないのはこの際置いとくとして
海軍の中での位置づけは、凶悪な犯罪者としてではなく
あくまで【ペット】として、麦わら一味逮捕の手がかりになるかも・・・
的な考えだと仮定しておきましょう。
あれ?
じゃあ、ロビン奪還でエニエスロビーに一味が勢揃いしたとき
向かって右の大男はチョッパーとして認識されていないということでしょうか?
エニエスロビーやシャボンディ諸島に現れた「謎の巨大シカゴリラ」にも
何ら言及されていないということは、チョッパーのヒトヒトの実の能力について
海軍はまったく把握していないということになります。
ウソップはそげキングとして、チョッパーは重力強化ヘビーポイントで犯した罪は
永遠に本人の罪にならないのです。悪さし放題ですよ!
でも実際問題、一味の中でもっとも人畜無害なふたり、ウソップとチョッパー
そこまでずる賢くないのが彼らのいいところ
反面、ふたりとも一人前の海賊として
まともな指名手配をされたいと思っているでしょうし
世の中うまくいかないものですね。
それにしても手配書のシステムはザルすぎます。(←今回の結論)
※(注
ベリーの貨幣価値が「円」と同じとする根拠は、
574話の扉絵でモグラたたきが一回100ベリーとなっているから。