言わずとしれたルフィのじいちゃんで
(たぶん)ドラゴンの父親でもある海軍の英雄
ロジャーを何度も追い込んだ伝説の海兵
ドラゴンの父親の部分で(たぶん)としたのは
“血の繋がった”親子と何処にも記されていないから念のため。
エースのときは見事に騙されたので。
現場主義で出世に興味がないことや
ダダンの弱みにつけ込んで利用していたこと
そして何より、
ロジャーの遺言に従ってエースを育てたことを考えると
政府や海軍が掲げる「絵に描いた正義や平和」を厳守する気は毛頭無い
「庶民に愛される英雄」
「やるべきことは命を賭してする」
「細かいルールはくそくらえ」
この辺りからガープの人物像がなんとなく理解できるというものですが
ガープについて
僕がもっとも気になるのはドラゴンと通じていることです。
きっとドラゴンと話すときも「あんまりセンゴクをいじめるな」とか
呑気なこと言っているに違いないとか思いながら
ドラゴンはというと
革命軍の同士にも素性の詮索を許さない孤独な男
崇高な理想を掲げるカリスマ革命家
そんな彼が仮にも敵対する父親(暫定)と、進んで会話するでしょうか。
ガ「お前ルフィが今なにしとるかわかっとるのか」
ド「…知ってる。ローグタウンで会った」
・・・な感じ?
ガープの初登場は本編ではなく、
かぶりものをしたふざけた風貌と、うっかり寝ていたという性格から
最初からルフィのじいちゃんのつもりで登場させていたと思います。
じいちゃんは読切時代から出演してるので、
それをカモフラージュするためにかぶりものをさせたのでしょう。
しかし読切は読切。ワンピとはあくまで別の作品ですから
ガープのかぶりものには、本作中での意味があるハズです。
ところで、革命軍には動物のかぶりものしてる人、多いですね。
となると、ガープは革命軍のスパイ…
いやいや、早合点しちゃいけませんよ、奥さん。(誰?
いくらなんでも、それはガープの正義が許さないでしょう。
しかし、政府転覆を狙っている世界最悪の犯罪者ドラゴンと
新進気鋭の問題児、麦わらのルフィの肉親だとしたら
ロジャーの死後、一族郎党がことごとく処分されたことを考えても
ガープが中将の職にあり続けていることは、あまりにも不自然です。
いくらセンゴクと旧知の仲だからといって
本来なら大将や元帥になっていてもおかしくない人物だからといって
やはり不自然です。
おそらくは、「Dの一族」「失われた歴史」について
センゴクやガープ、更にもっと上の人たちは知っています。
政府・海軍としても「Dの一族」を手駒として持っておく事に意味がある
もしくは、すべてを知った人間が一般人に居ては都合が悪いのでしょう。
ガープ自身もそれを全て理解した上で、海軍に身を置いていると思われ
その一番の理由は、
偉大なる航路を制覇したロジャーがしなかった事
今後ルフィが直面する出来事に関係があるのではないでしょうか。
ガープは無法な手段に訴えることなく
軍内部からできることをしようとしたのだと思います。
世界を変える為(?)別々の道を歩む爺・息子・孫
ガープがドラゴンやルフィを勘当や絶縁しないのは、手段は違えど
信念を持った海の男でいるならそれでいいと考えているのでしょうか。
内緒でルフィに会いに来たように、
ドラゴンともいつでも接点を持てるのかもしれません。
今日の結論:ガープのかぶりものは、ドラゴンの贈り物