世界の甲板から Vol.8「シロップ村」
ウソップの故郷シロップ村で今も仲良しの
元ウソップ海賊団 たまねぎ・ピーマン・にんじん
当時9才だったので皆11才。生意気そうな顔立ちになってきました。
それぞれ酒場の経営・大工の棟梁・小説家の夢を持ちながら
見たところ、今でも海賊に憧れがあるようですね。
さて本編
16年前(・・・ん? 16年前? 荒んだ魚人島
刹那的な富を求めて子供たちの将来が本当の意味で潤うのか(意訳)と
自らの身体と心を傷つけながらも強盗犯を打ち据え、たしなめるオトヒメ王妃
どうやらオトヒメ王妃は人々の内面・心の持ち様を改革し
あくまで未来に託そうというスタンスであるみたい。
『ボロは着てても心は錦』みたいな? 『話せばわかる』みたいな?
でも、これって一つ間違えたら
「”いじめ”はされる側にも問題がある」って思考ですよね。
自らを投げ出す“博愛の人”オトヒメ王妃は
魚人島を地上へ移し、人と共存できるように国民に働きかけるが
何百年と魂に刻まれ続けた人間への恐怖・嫌悪・劣等感は
そう易々とぬぐい去れるものではなかった。
民たちはみなオトヒメ王妃のような”強い者”ばかりではないのでしょう
そしてそれは、ある日突然起こった。
聖地マリージョア襲撃により大犯罪者に認定されたタイガーの元へ
魚人街の荒くれ者が集結し、
皆が様々な思惑でそれぞれの道をすすんでいたスラム出身者たち
アーロン(25才)は海賊団船長、ジンベエ(30才)はネプチューン軍兵士
そして民の信望厚い冒険家フィッシャー・タイガー
“冒険家”として国を出ていたタイガーは外界で何を見、何を感じたのでしょうか。
タイガーのキーワードはおそらく“平等”
奴隷だった者とそうでない者の区別をなくするためのタイヨウの刻印
そこには当然、
魚人・人魚族と人間に対する平等への思いが込められているハズ。
「人と魚人は生来平等」とおそらく考え、不当な差別に人間憎しのタイガー
かたや、「プライドを持った弱腰外交」とでも言うべきか
差別を無くすための積極的な消極策で「人を愛せよ」と唱えるオトヒメ王妃
差別を無くしたいという同じ思いを元にして
まったく接点の見つからない方法論を持つ二者の悲劇に
今から泣かされる準備は万端ですよ。
それはそうと、
今回のエピソードは16年前とされています。
しかし、確か僕の記憶と記録によると
タイガーのマリージョア襲撃事件は15年前だったはず。
53巻の第521話によると
蛇姫三姉妹が拉致されたのがハンコック12才のときで
その4年後(ハンコック16才)にタイガーによって解放されたとなっています。
SBS情報では、2年前時点でハンコックは29歳ですから現在31歳
差し引くと15年前となるのです。
これはいったいどうしたことでしょうか。
本来、年齢だけを根拠に事象の時期を断定するのは危険なことですが
何月の出来事とか描写されないワンピでは重要な基準値のひとつなので仕方ない。
前々回、10年前だと勝手に思っていた東の海へのアーロン放流が
実は11年前だったことが判明し、
この1年の間に何か動きがあったのだろうと考えましたが
どちらも1年のズレなので
ひょっとするとどこかの時点で誤差が生じているのでしょうか。
単に冒頭のオトヒメ王妃の行動は16年前で、
それからややあってタイガーのマリージョア襲撃事件はその1年後
というだけでしょうか。
それとも、まさか尾田っちの勘違い?
しかし、何といってもやはりデッケン、
10年前5〜6才だったしらほし姫にプロポーズしたってことですね。
陰険な上に異常性愛者・・・
ロリコンなんてこの世からなくなればいい・・・