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ONEPIECE 624 「オトヒメ王妃」

海軍だか政府だかによる公式な発表は

「人間に輸血を拒否されフィッシャー・タイガー死亡」
それだけでした。
タイガーの遺言通り、誰も真実を魚人島へ伝えなかったため

この公式発表が魚人たちにも伝わってしまいました。
前回指摘したハモンドたちとの理解の違いはここに起因するようです。
えーと、この辺り当初英語版から展開を読み取っていたので
少しトンチンカンなこと書いていましたので修正します。

タイガーが人間の醜さをさんざん目の当たりにし
トドメに心を許した人間の関係者に手ひどく裏切られたため
自ら人間の血による生存を望まなかった 
という事実を、アーロンは最後まで喋りませんでした。
海軍は当然タイガーが元奴隷であったことは把握しているでしょうが
8年も魚人と暮らしていたナミですら知らなかったように
一般の人間たちは魚人たちが差別を受けてきた歴史・現状や、
天竜人の理不尽な行いを知りません。
おそらく政府は、
魚人を恐れ寄せ付けない一般市民の感情をいいことに
天竜人の非道と奴隷売買の実態を隠匿したと考えられます。
「奴隷」が存在するのは世界政府的にタブーなので
余計なことは語られないはずです。
タイガーを「奴隷解放の英雄」と讃えているのも
魚人島を含むごく一部の人だけなのでしょうね。
次々と国民たちに署名の撤回を告げられ悲観に暮れるオトヒメ王妃は
地上で人間と同様に暮らす権利をなぜ自ら掴もうとしないのか
それでは後の魚人の子供たちはどうなるのかと
酒に酔い国営放送で涙の訴え

その頃ジンベエの元には七武海招聘の知らせが。
伝書バットで届けられたってことは、
やっぱ・・・あの人もアレなんだろうね・・・
七武海への加盟は、魚人族全体のためになるはず
そして迷惑をかけてしまったオトヒメ王妃への償いとしては
それは亡きタイガーの願いでもある
と、ネプチューン王に告げるジンベエを見守る兵の中に若きホーディ
ジンベエが危惧するいくつかの心配事とは
タイガーを亡くし、自らも投獄され
さらに人間嫌いに拍車がかかったアーロンをはじめ
タイガーの真意を話せないせいで人間を恨みに思う若い魚人が
今後出てくるであろうことでしょう。
それを理解しているのか、いないのかホーディは不敵な笑みを浮かべる。
釈放されたアーロンは
ジンベエの心配通りタイガーの遺言には従わず

独自の感情に則ってジンベエと袂を分かつ
「ジンベエがアーロンを東の海へ解き放った」のではなく
少なからず感情を理解できるため
殺してまで止めることができなかったということらしい。
かくして魚人海賊団は分裂
そして最後に一大事

魚人島に流れ着いた難破船に”天竜人”が乗っているらしい
どうなる次回!?
余談:
前回登場した元奴隷の少女コアラ

魚人海賊団の多くのクルーとうち解け、魚人と人間との架け橋となるはずでした。
しかし両親をはじめ村人たちは、コアラの身柄と自らの保身のために
タイガーたちを裏切ったのでした。

何も知らない無垢な少女は、回りの大人たちがした
命の恩人への酷い仕打ちを知ったとき何を思うでしょうか。
コアラは現在23歳になっているはずです。
魚人への理解を今もどこかで訴えているでしょうか。
それとも人間に絶望し魚人たちと行動を共にしているでしょうか。
はたまた
元凶である世界政府を倒すべく革命軍に籍を置いている可能性もあります。
何にせよ、23歳のコアラが今後どこかで登場する気がするのです。

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