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THE ORIGIN 完結!!

機動戦士ガンダムTHE ORIGINがめでたく完結しました。
安彦良和作家生活の集大成
ファースト放映から実に30年。
その間に続編や番外編で広げられたウラ設定・追加・補足設定に
自分なりの解釈で歴史の裏付けを漫画にしてきた手法を取り組み
より人間関係や政治色も掘り下げて伝記的作品として完成したと言えよう。
本作に懸ける安彦の意欲はすさまじく
モビルスーツ開発の歴史はもちろんのこと
これまで詳しく触れられることのなかったジオン公国の成り立ちや
ダイクン家の凋落、キャスバルがシャアと名乗るまでの経緯などが
民衆の愚かさや人間の汚さを前面に押し出した
いかにも安彦作品らしい描写で詳細に描かれ
より物語を深いものとした。
もはや子供向け作品であったファーストシリーズとは
全く趣を変えた別の作品と評して良いだろう。
当初、玩具的だとしてオミットされたコアブロックシステムを
脱出ポッドの役割として再導入(ラストの盛り上がりを演出するため
だろうことは想像に難くない)
とか、
ニュータイプの解釈が結局アニメよりのものに落ち着いたとか、
ランバ・ラル恩顧の士官が、よりにもよって
シャアの正体を見抜いたギレンの配下にいて
セイラを神輿に担いでクーデター・・・とか、
やはりいくつかは「んー?」という演出はあるものの
なんだかんだ言いつつ名シーンや名ゼリフが再現されると
ニヤリとしてしまうし、全く新しい解釈の終焉を迎えなくて
ホッとしていることも事実。
そしておそらくファンの期待は、次なる目標へシフトしたであろう。
ガンダム THE ORIGIN 映像化。
媒体や公開時期は一切不明だが
連載開始当初から要望の高かった念願のアニメ化である。
期待するなという方がムリというもの。
目下ファンたちの一番の話題は
CVを誰が当てるのかということに集中しているようだ。
というのは、
ブライト役の鈴置洋孝、セイラ役の井上瑤、マ・クベ役の塩沢兼人など
重要な声優が何人も死去されているからで、
これだけイメージの神格化したキャラクターの代役など
想像しようにも想像できないのである。
あとドズルとかワッケインとか・・・
しかし現存している声優諸氏にしても
シャア役の池田秀一氏をはじめ声質の衰え著しい人も少なくなく
ルパン三世の件でさんざん書いてきたように
中途半端に変えるくらいなら
いっそ潔く一新してしまってもいい気持ちも50%くらいあるにはある。
どうなるかはまだ皆目分からないが
アムロとシャア以外全替えってセンが濃厚じゃないかと僕は思う。
あと
僕的には声優と同じくらい重要なのが主題歌である。
16巻オデッサ編の終盤と最終話で

「哀 戦士」と「めぐりあい」の歌詞が使われているということは
安彦良和の脳内挿入歌としてシーンバックに流れているということだろう。
ここはひとつ主題歌もコレを外さないでいただきたい。
たかじんとチンペイには申し訳ないが「砂の十字架」はどうでもいいから。
宇多田ヒカルとかGACKTとかだけはカンベンな

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