世界の甲板から Vol.39
「美食の町プッチ -船の購入・修理・解体 船のことならザンバイ御用組合-」
バスターコール後のCP9が逃れたセントポプラと
回想シーンに名前だけ出てきたサンファルド、
ウォーターセブンと海列車で結ばれたみっつの島の
最後のひとつがようやくお目見えしました。
その美食の町プッチで、元フランキー一家のザンバイたちが
艦船のご用聞きをしています。
ローラースケートを履き、船とご一緒にコーラはいかがですか?
とか、ふざけた野郎どもです。
フランキーが去った後、食い扶持に困るであろうならず者たちを
市長という立場からも放置するわけにも行かなかったアイスバーグが
仕事を与える形で身柄を預かったフランキー一家の残党。
船大工見習いとか、力仕事現場の人足として働いているのだろうと
なんとなく考えていたところ
前回の海列車2号船の建造に携わっていなさそうだったので
いったい何をしているのかと思ったら
営業職を任されているのですね。
・・・って、ちょっと待て。
もしアイスバーグが社長職を退いており
これが新社長パウリーの方針だというのなら仕方ありませんが
他所の島へ出向いての営業活動に、僕ならこいつらを使いません。
絶対に。
そもそも「御用組合」というのは
労働者の立場を守るための労働組合でありながら
組合幹部と親組織との癒着などにより親組織に不利な活動をしない
実質、労働者の待遇改善にまるで機能しない
カタチだけの労働組合を指して言うのですが、
この場合どうも違うような気がします。
ザンバイたちは、
プッチやセントポプラへバカンスに来ているセレブを相手に
ガレーラカンパニーの名前を利用して
勝手に商売をしているのではないでしょうか。
単純に
「船の御用は何でもお任せ」的なキャッチーなコンセプトで
学のないザンバイたちが適当に決めた組織名であり
ガレーラとは何の関係もない組合なのだと思います。
事実、いかにも世間知らずっぽい親子(?)と
ザンバイたちとの取引を心配そうに見る執事からも
そんなニオイがプンプンしてきますね。(※コメント欄に補足あります)
本編:
今回は、サンジたち居残り組がメインです。
甲板で何者かに眠らされたサンジたち
気が付くとどこかの部屋に幽閉されていました。
ブルックがいないことについて何やら考えているようですが
なぜ考えないのか不思議でなりません。
そこで出会ったサムライの生首
生首は、息子を助けに来たと言っています。
わが子を思うその意気に絆されたのか
生首を連れて逃げることにしたサンジ。
そして、牢を破り逃げる途中に飛び込んだ部屋には
巨大な子供たちが。 以下続く(次回は休載です)
パンクハザードでは人体実験をしているようだし
この子供たちがどういう子たちなのかはまだ不明です。
何かをされて巨大化した、普通の人間なのか、
巨大な人種の子供たちが実験の素材として捕らえられているのか
はたまた、人工的に産み出された人ではない何かなのか・・・とか
いま結論づけるには情報が足りません。
まぁ、ひとつ思ったのは
『AKIRAに出てきたアーミーのラボ』に似てるなってくらいでしょうか。
そして今回のキモである『サムライヘッド』
判っていることは、
ワの国の侍であり、息子を助けにパンクハザードへ来た。
名も知らぬある者に斬られてバラバラにされた。ということ。
サンジは緊急コールの主たちを襲った張本人と決めてかかっており
本人も否定していませんが、
ルフィと今くっついている下半身が彼のものかどうかも
まだ断定するにはちと早いかと。
生首を斬ったのは「名前も知らぬある者」で
下半身が憎々しく思っているのは「七武海」という差違が
少し気になるので、まだ同一人物と断定はしません。
少なくとも上半身に出てきてもらわないと・・・
サンジたちに語った際は、先の争いとは無関係の者に
自分の敗北を事細かに描写する必要はなく、
ルフィたちには、そこにいるのが当事者の関係者だと思ったから
明確に「七武海」と明言しただけで、
同じ対象について語っている疑いも濃いとは思いますが
今のところまだ・・・
また
バラバラにしたりくっつけたりするのが
誰の能力かが論点になっていますが
1.「斬って」バラバラにされた
2.縦に横に細切れにされている
3.そのパーツを付けたり離したりできる
この辺りが能力の正体を探るヒントになりそうです。
バギーは2年前には他人をバラバラにすることがなかったし
ローの能力は未知数です。
ホグバックの手術ではなさそうなのでモリアの線は無いかも
と、こちらも決定打に欠ける状態が歯痒い。
あとウソップが目撃した鳥人(いや、笑い飯は関係ありません
ドラゴンがいるのですから、それと同様のからくりで
空想の生き物の姿をした何者かがいてもおかしくありません。
何かの実験で産み出された天使っぽい生物かもしれないし
幻獣種の悪魔の実(ハーピー?)かもしれません。
ただ少しだけ気に掛かったのは
ラフィットに似てるな・・・と。
ラフィットの翼が何の能力なのかは、現段階ではわかっていません
普段は普通の腕で、画像を見る限りでは腕が翼に変化しているみたい。
マリージョアの七武海会議に窓から侵入したところから
形だけではなく本当に飛翔できるようです。
他に空を飛ぶ能力は
ペルの「トリトリの実 モデル:ファルコン」と
マルコの「動物系 幻獣種(フェニックスらしいが実の名称は不明)」だけ。
クロコダイルやスモーカーが風に乗るようなのは除外、
ペローナのふわふわ浮いているのはどうしようか・・・
ペルの能力はあくまで隼の能力であり
人に翼だけが生えた形態がありません。
しかも翼と腕は別のようです。
マルコは腕が翼に変化しているようで
人の姿で翼だけ具現化しているように見えますが
このときには銃弾が当たっても負傷しない
肉体が炎とともに不死になっている状態ですから、
ラフィットとはまたパターンが異なります。
ラフィットの能力は何なのでしょうか。
黒ひげ海賊団で、ティーチの次に謎にまみれた
ラフィットの正体にも今回のシリーズで迫れるかもしれませんね。