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ONEPIECE ロビンに感じる違和感

多くの謎を残したまま魚人島編を終え、いよいよ新世界に突入したワンピース

一味が2年ぶりの再会を果たしてから、ジャンプ誌面上と我々のリアルタイムは、もうすぐ1年半が経過しますが、デザインが一新され新しい技や能力を身につけた麦わらのメンバーたちにもそろそろ慣れてきました。

ルフィのギア2ndに足ポンプが不要になっていたり、ギア3rd後のチビ化が無くなっていたり、チョッパーの変形にランブルボールが不要だったり、サンジのマユゲが変わっていたり、フランキーが・・・いろいろとアレだったり・・・それぞれの成長や変化にようやく馴染んできたところ。

中でも、以前少し触れたように「空気が読めないスケベ」であったとはいえ、2年前は基本控えめで紳士的な面を持っていたブルックが、いちいち「前へ前へ」ヨホホと出しゃばる、少しウザいキャラへと変容していました。
これは、
50年も孤独に耐えてきたブルックが、2年の間に、ソウルキングとして人々に感動をあたえるまで「音楽」の持つパワーを通して自身が成長を遂げる過程で、普通に他人と対話することを覚えた(思い出した)結果ということなのだと理解することにしました。
勿論、ミリオンヒットのアーティストとして増長しているというのもあると思いますが。
ホントは不人気キャラのテコ入れだと思ってます。

そして今回、僕が大きな変化を感じたのは

ロビンです。

ロビンといえば、弱冠8才で高額な懸賞金を掛けられ、人を裏切り、世を欺き20年間生きてきたため、円満なコミュニケーションの取り方を知らない。
みんなが大騒ぎしていても一人冷静に状況分析しているのが常。

とくに印象的だったのは


見張り台で島を見つけているのに黙っていたこととか


ウソ・フラ・チョパ念願のビッグ皇帝に参加しなかったり・・・

とにかく、我を貫くクールビューティでした。

しかしルフィたちと行動を共にするうちに次第にうち解け、ニッコリと微笑むこともしばしばありましたが、そんなロビンに変化が見られるのです。

まず、2年前に比べてよく笑うようになりました。


そして心なしか、目つきが柔らかくなったように思います。
そこ!30歳過ぎたから目尻が下がったとか言わない!

何より


ダウンしたチョッパーを優しく膝枕し


すすんでチョッパーの助手を務める甲斐甲斐しいロビン


そこまで危機的状況でもないのに普通に仲間の身を案じて声をかけるロビン


後部席に乗りながら舵も取るロビン


楽しそうにルフィに弁当を手ずから食べさせるロビン


ルフィの(いつもの)不謹慎な行いをたしなめるロビン

こういうごく普通の、ややもすると母親のような思いやりというか、まんま母性?を見せるロビンは、2年前には考えにくかったと思います。

また、ジンベエに頼まれ、人間の海賊達を解放するロビン
なぜ自分たちを助けたのかと問う海賊達に


「色男の頼みは断れない。お礼ならジンベエ親分に」
なんともハードボイルドなセリフで、しかも男の魅力について語るなど、およそクールなロビンらしくありません。

ここからは仮説です。

ブルックがミリオンヒットのソウルシンガーであることを、情報通のシャッキーは知っていましたが、諜報活動に長けているはずのロビンは知らなかったことを考えると、ロビンは2年間どこかに潜伏していた可能性があります。

そして一味再会でシャボンディ諸島に着いたとき


ロビンは何者か物騒な輩に追われて(付けられて)いました。
これは2年間ロビンが何か危険な活動をしていたことを表しているのですが、相手が何者かは未だに明らかになっていません。
「連れて帰れ」というもの言いから、革命軍に追われている可能性もありますね。


2年前、ルフィのため一味のため、そして自らのステップアップのために、孤独ではなく「人の縁」に身を投じたロビン。

ですがドラゴンと会うことができたのかすらわからないまま2年間どこでなにをしていたのか不明なのはロビンだけ。
普通なら、ルフィと再会したときに、ドラゴンから何かしかのメッセージくらい在ってもよいハズ
(確かにドラゴンは私用でメッセージを頼むような人ではないし、サボに会って「ルフィに言うな」と言われた可能性もありますが)

ドラゴンの元に本当に居たのなら、それを言わないことには理由があるのでしょう。
僕は、この2年の間にロビンは、正式に革命軍のメンバーとなり、重要な任務に就いていたのではないか。
そして、
ひょっとするとその事を秘密にして麦わらの一味に戻ってきたのではないかと思うのです。
すなわち潜入捜査
以前より表情も柔らかになり、人間らしい感情も芽生えてきました。

ルフィたちと行動を共にすることで生まれた、共に居たい、守りたい仲間への想いは変わっていませんが、何かもっと重大な使命(たとえば空白の100年に関わるような)に駆られて、革命軍寄りの立ち位置に居るような気がします。

もともと、手持ちの情報をすべて開示するような性格ではないとはいえ、秘密にせねばならない、何か深刻な事情があるのだと思います。
そして、それこそ、ロビンがまだ「6人目」に数えられていない理由ではないかと思うのです。

密かに青キジとコンビを組んで、サウロの行方を捜していたとかだったら面白い。
大穴として、この2年の間にドラゴンと憎からず想いあう仲となり、ルフィの義理の母となってしまったから母性に目覚めた
・・・ってのは・・・ないわな・・・

今はまだ謎のままでいいです。

母性を見せるようになったやさしいロビンと、以前にも増してミステリアスなロビンが共存していることが、30歳女性キャラとしてのロビンを今も輝かせているのですから。

追記:
2年前、シャボンディ諸島でくまに一味離散の目に遭わされたとき、多くのメンバーは自身の特性を伸ばしたり、新たな可能性を見出したりできそうな場所に飛ばされていました。
くまが、個々人の特性を熟知していたとしか思えない、実に精密な『飛ばし分け』をしていたのは、よく知られているところ。

そんな中、ロビンが飛ばされたのはテキーラウルフの強制労働。普通なら得るものは何もないところ。
大昔からもはや理由もわからず建造され続けている巨大な橋の秘密が、ロビンの望むものだった可能性もありますが、革命軍がロビンを長年探していることを知った上でテキーラウルフに飛ばしたのであれば、その意味するところは、近々そこを解放に訪れる革命軍にロビンを保護させ、ドラゴンと引きあわせることであるはず。
もしくはロビンの居場所を特定して(動けなくして)その居場所をあとから革命軍本部に通報したのかも。

ということは、あの後ロビンは、革命軍の本部へ招かれ、ドラゴンと会ったであろうことは間違いないと思っていい。
その後も危険な行動をしていたことと、ドラゴンや革命軍について黙して語らぬこと。
やはりロビンは重要なことを隠しているに違いありません。

母性を見せるようになったことと、どういう因果関係があるか楽しみです。

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