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ONEPIECE 665 「CANDY」


世界の甲板から Vol.45
「インペルダウン -地獄で一番頼りになる男 新副署長マゼラン-」

前々回の扉絵で、近頃サディちゃんが恋しているという
ウワサの新任副署長が判明しました。マゼランです。
エースを救うために潜入・大暴れしたルフィと
その援護のためにインペル潜伏を中断して姿を現した
イワンコフ率いるニューカマー軍団
その騒動に便乗したジンベエ・クロコダイル
そしてどさくさに紛れて脱獄を果たした
バギー・Mr.3と彼らを慕う強者ども。これら総勢241名の脱獄と
黒ひげ強襲による壊滅的打撃及びレベル6の超極悪囚の逃走
しかも、部下から裏切り者まで出ました。
この騒動に敗れ、傷つき、
真面目な性格ゆえにその後の身の振り方が気になっていましたが
降格して署長から副署長になっています。
たとえば更迭、左遷、免職など
どんな懲戒処分も手ぬるいくらいの大失態を演じたにもかかわらず
わずか一階級降格のみの処分。
センゴクやコングをはじめ上層部がその実力を買っているから
せめてインペルダウンに留まってほしいと懇願されての人事とすれば
納得できないこともありませんが、
はて、少しおかしくありませんか? なんかしっくり来ない。
以前はそんな風でもなかったサディちゃんが熱愛している
ということは、かつてのマゼランとは何かが違うということですよね。
見た感じの変化は、顔に大きな傷を蓄え
「角」と「翼」を人工的に補修した様が見て取れます。
ここで気付いた方は察しがよろしい。
実は
マゼランの角は、取り外して武器にもなるいわゆる被り物の一部で
中に髪の毛が収まっています。

また、ボンちゃんが変身を解いても翼が残っていたところから
翼も肉体から生えているワケではなく、衣服に付随している疑いが強い。
実際、羽ばたいたり飛んだりしたことは一度もありません。装飾なのです。
つまり「角」も「翼」も、傷ついたら新調すればよいのです。
こんな、あからさまに「あの日の屈辱を身体に刻んだ」みたいなポーズは不自然。
僕が思うに、このマゼランは偽物ではないかと。
マゼランが失脚してしまったので
インペルダウンでの長いキャリアと
それなりの人望を持つハンニャバルが署長に就任するのは妥当として
しかし地上最悪の監獄のイメージを誇示するには
マゼランとシリュウの抜けた穴は大きく
しかたないので偽物のマゼランを副署長に据えて
犯罪者への脅威としたのではないでしょうか。
もう二度と失態を犯さぬ決意と憤怒の表情・・・
とみせかけて実は別人、もしくは
ベガパンクが作ったサイボーグとか・・・ないかな・・・。
サディちゃんは、
以前のマゼランとのその差異に惚れているのですよ。きっと。
しかし何というか・・・まるで弄ってもらえないサルデスが憐れだ・・・
さて、今回はさほどの進展がありません。
柄の大きな子どもが苦しみ、暴れはじめました。

いつもこの時間には
「幸せになるおいしいキャンディー」を貰っているという。
その症状と検査の結果

子どもたちには通常治療で使う以上の量の覚醒剤が投与されており
しかも柄の大きな子どもは巨人族ではなく
研究所に来たときは普通の大きさだったそうです。
ここに長く居る子どもほど身体が大きくなっていて
覚醒剤の中毒のせいで、研究所から逃げることすらできなくしてあるらしい。
これはもう「治療」と称した人体実験
怒りがこみ上げるチョッパー
その頃、
胴体をさがしていなくなったサムライを追いかけたサンジ・ブルックと、
サンジがナミの身体に悪さをせぬよう
お目付役としてついて行かされたゾロは・・・
ダウン
いったい何が起きたのか

三人の側には巨大な足跡が・・・
ゾロが刀を抜いていない(っぽい)ところから
倒されたというよりは、眠らされたようにも見えます。
同じ手を二度喰らったとしたら、サンジは相当マヌケですね。
ブルックだけが抜刀している(反応していた?)点も少し気になります。
この足跡の主は、シーザーが麦わらの一味討伐に派遣した

雪山の殺し屋「イエティ COOL BROTHERS」
巨体に裸足、その巨体に併せたライフルのような銃
これまで巨人の武器としては刀と斧しか出てきませんでしたので
なかなか興味深いです。巨人族のマタギでしょうか。
しかし、正体はまだ不明だし、
ゾロ達が彼らに敗れたのかどうかもまだわかりません。
余談ですが:
以前、チョッパーの身体に入ったフランキーが
カンフーポイントのままであることについて触れましたが
今回、フランキーが
ガードポイントとブレーンポイントになりました。
怪物強化モンスターポイントを除く6つの変形点は
やはり並列に存在するらしく、
ちょっとしたコツでフォームチェンジできるみたいです。
フランキーは「不安定な身体」と評しています。
7段変形は、もちろんチョッパー固有の能力ではなく
ヒトヒトの実の能力者としての能力ですから、
フランキーの意志で操れるのだとしたら、悪魔の実の本質がひとつ明るくなります。
まずローの能力で、皆が入れ替えられたものが何なのかに依るのですが
心臓を抜かれたスモーカーがたしぎと入れ替わっている点から、心臓ではありません。
その“入替”の象徴的な記号は“ハート”でしたから
心臓以外で”ハート”で表されるものは、「魂」「人格」あたりでしょうか。
そして今回、フランキーがチョッパーの能力を体験しているということは
「魂」や「人格」という実態のないソウルフルな部分ではなく
悪魔の実は、肉体の物理的な面と結びついているということ。
前回のコメントで頂いた意見にあったように
「悪魔の実が心臓に宿る」説の真偽が問われるところです。
これが正しい場合、残念ながらケムリになるたしぎは見られそうにありませんが。
そんな渦中のフランキー、チョッパーの標準形態である
頭脳強化ブレーンポイントで一応落ち着いたようですが
すっかり馴染んだその様に苦言を呈するロビン

チョッパーの姿でもう喋らないで、二度と。
なんかめっちゃ不快を露わにしています。
確かに、こんな江戸っ子の下町オヤジみたいなチョッパーは・・・イヤだ!
あ、あとコミックス66巻が
5月2日に出ますよ。

補足:
イエティ兄弟のようなライフルは確かに珍しいですが
巨人の武器は刀と斧だけじゃありませんでした。

槍とか棍棒とか、なにやら空気砲のようなものまで登場してますね。

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