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ジョジョの奇妙な冒険 #02 過去からの手紙

原作の第06話〜10話に当たります。
コミックスには通し話数が書いてないので1巻06-08章/2巻01-02章です。
今後も5話分くらいずつ話が進むと考えればいいのでしょうか。
OP解禁
軽快なホーンセッションに乗せて
イントロでは、徐倫・ジョルノ・仗助・承太郎・ジョセフが・・・


漫画のままでなんだか動いてる・・・かっこいい
6部までする気なんかないくせに・・・
EDのスタイリッシュで斬新なプログレとはまったく趣を変え
田中公平による正当なるヒーローソングになっている。
ジョジョ・ジョジョ・ジョジョ
その血の運命ぇ〜〜JO〜〜JO!!  

アニメとマンガのタッチが交錯するカット割り
かっこいいんだけど、なんだか絵が3DCGくさいのが少し残念。
今どき3Dを馬鹿にするなんて時代遅れと言われるかもしれませんが
3Dは使いどころを誤ると盛り上がった空気を台無しにしかねないので
OPくらいは「破綻のない精密な絵」よりも
嘘があっても「雰囲気」や「迫力」を重視してもらいたいと思います。
ところで
イントロ時の主人公が次々現れるシーンのシメは当然
ジョナサンなのですが
事前のトレーラーを見たときから感じていた違和感

そのポーズはジョセフのものだろうと!
個人的な印象ですが、第一部のファッションは19世紀ということもあってか
登場人物すべてが何だか“もっさい”
英国トラディショナルな服装のアレンジを筋骨隆々のマッチョが着てるので
ファッショナブルとはほど遠いという印象。
その点第二部は20世紀になっているし舞台はアメリカから始まるし
ジョセフやシーザーによる、大勢に流されない
アウトローな着こなしが無骨ながらファッショナブルになってゆく。
実際、荒木がファッション誌などを参考にした成果が
きっちりと原稿上に効果を結んだのは二部からだと思う。
ようするに、ジョナサンはこんな垢抜けたポーズを取らない。
ジョナサンは「ジョジョ立ち」をしない。というのが僕の見解だ。
これは当時の荒木の画力やセンスがどうとか言う問題ではなく
ジョナサンは不器用な男であって欲しい。という僕の願望、
紳士ではあってもオシャレな男であってはいけないのである。
※大きな間違いをご指摘いただきました。詳しくは最後に。
閑話休題
あれから7年、

表面上取り繕ってはいるがディオへの疑念を晴らせないジョナサンと
ずっと大人しくしていただけで腹黒さは何一つ変わっていないディオ
仮面の秘密を解き明かすべく考古学を専攻したジョナサン

そこに原作にはなかった母の写真
「亡き母が石仮面を買った」というのが何かの伏線になるとは思えないが
両親を愛し、誇りに思うジョナサンの内面がよく現れている。
蔵書保管室の本棚に置かれた箱

原作では本棚の上に置かれていたものだ。
執事が邸内くまなく万事を管理しているジョースター家において
本棚の中段に本を横倒しにして関係ない箱が放置されている状況というのは
ありえないし、これまでジョナサンが気付かなかったのもおかしな話だが、
本棚の上にある箱に誤って手を引っかける不自然さよりは
マシと判断したのだろう。まぁどっちでもいい話だ。

箱から露出した父宛の手紙を問答無用で読むジョナサン
尺の都合で読むに至る過程を省いているのだが
英国紳士が他人宛の手紙を勝手に読むな。いや過程を省かずともダメだが。

ジョジョ立ちするディオ
そうだな。ディオはジョジョ立ちしてもいい。むしろするべきキャラだろう。
ちなみに立ち位置が原作とは逆だが、こっちの方が自然かつスムーズだ。

原作になかったシーンにも挿入されている「ゴゴゴゴ・・・・」
カイジの「ざわ・・・」みたいなものだな。
ジョジョらしさを出すための演出だから効果的なら文句はない。
しかしそうまでしてジョジョらしさを加味したいなら
もう少し荒木っぽい絵でキャラ描けばいいのに・・・と
どうしても思ってしまう。
せめてジョナサンの顔が猿っぽいのは、なんとかならないだろうか・・・
父に殺意を抱いたディオの回想シーンで

母を慈しみ、悔しさと憎しみで涙を流すシーンがカットされている。
これはおそらくディオの人間らしい感情を排除し
ゲロ以下の匂いがプンプンする生まれついてのワルであることを
より強調するためだろう。(もちろん尺の都合もある
ディオが覗き見るジョナサンの研究ノートには
石仮面の構造のみならず、原作にない表記が。

「a sacrifice of a god」=神の生け贄
第一話冒頭でカットされた古代アステカの風習について触れているようだが
ジョナサンがどうやってそれを知り得たかは謎。
あと、スタッフには
仮面の由来についての説明をこれで済ませるつもりなのかと小一時間問いたい
ジョナサンはロンドン、喰屍鬼街へ。

颯爽登場! 劇場版で華麗にハブられたスピードワゴンです。
貧民街のごろつきの割には着こなしがまともです。
そういえば劇場版にはスピードワゴンは登場しないのに
お笑いコンビ:スピードワゴンが公式サポーターを務め
声優もやっていたという事実。
・・・とことん中途半端ですね。
一方そのころディオは浮浪者のジジイで仮面のリハーサル




石仮面発動のシークエンスはほぼ原作と同じ
「ビイイイン」が何の効果音なのかわからなかったことと

目から人魂みたいなものが抜け出る描写がなくなってた。
吸血鬼となったおいぼれが、脅威のパワーで壁を砕いたシーンで
原作ではその異常性をたっぷり3ページ以上使って描いていたのが
あっさりし過ぎていたのが不満かな。
朝日に救われ九死に一生を得たディオが戻ると
屋敷でこれから始まるジョナサンよりの追求
To Be Continued.
次回、ついにディオが人間を超越するッ!!
※追記(訂正と言い訳
第04巻表紙のイラストはまぎれもなくジョナサンだとご指摘いただきました。
(コメント欄参照)
フィギュアが出ていたとはまったく知りませんでした。
それを踏まえて、24年来の大きな間違いに気付いたことを告白します。

実は僕・・・
第03巻表紙のイラストもずっとジョセフとシーザーだと思ってました。
ジョナサンとディオなのですね・・・。
03巻の内容はすべて第一部なのにおかしいなと感じながらも
二人の雰囲気から、勝手にそう思い込んでいました。
そのため、表紙を並べて見たとき
ジョセフ&シーザーコンビが描かれた03巻・05巻に挟まれた04巻が
ジョセフであると信じて疑わなかったようです。
ちなみに
シーザーの初登場は62話なので、1987年1・2合併号からはじまったジョジョが
休載なしに掲載され続けると、62話が載るのは88年の13号か14号あたり。
時期的には2月末頃になり、第03巻が刊行された1988年4月には
シーザーはまさに登場したばかりのキャラクターだったと思われます。
(当時の記憶がある人、補足してくださるとうれしい。)
「BIEはウソつきだ」と思った読者のみなさん、どうもすみませんでした。
ブログ記者はウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです・・・。
それでは、これからも「コギト・エルゴ・スム」の応援、よろしくね。
04巻のことだけにこういう謝罪で許してください。

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