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ONEPIECE 689「ない様である島」

部下を取り戻しにきた茶ひげ
シーザーの嘘っぱち・極悪非道を必死に訴えるも
その言葉は仲間に届かない。
4年前の実験失敗も「俺がやった」と言って憚らぬシーザーへの怒り、
自らの不甲斐なさ、
正しい言葉が通らない悔しさ・理不尽に涙する茶ひげ。

もともと白ひげの急逝をきっかけに
新世界に打って出た、ただの勘違い野郎のひとりだった茶ひげ
まさかここまで誌面で活躍(?するキャラになるとは
初出のときには夢にも思いませんでした。
まぁ
島を庇護する白ひげが居なくなったのをいいことに弱者を支配しようと考えた
所詮「こすずるい悪党」が、
どの口開いて今シーザーを非難しているのかと言いたくもなりますが、
「騙されていた」というのは、
過去の自分の行いを省みる余裕すら見失い、
ただ単純に憤慨・激昂するだけの怒りを発せさせる反動を持つ
非道の行いと、このシーンのみを切り取って理解することにします。

そこに、茶ひげを庇うように現れたルフィ。
相手が子どもだろうが悪党だろうが、
信頼を根っから裏切るシーザーの非道が腹に据えかねる様子。
とにかく、迷わずここまで来れたのは良かった。
シーザーが語りはじめる「オレ様リスペクト」
その中で、シーザーの実験には四皇のひとりからも引きあいがあり
人造悪魔の実の能力者数百人の部隊をつくる構想があることがわかります。

そしてそのスケールの大きい計画と
後ろ盾のビッグネームに恐れおののけと嘯くシーザーに
ゲンコ一発!
それもそうです。
ジンベエはもはや戦友にして親友、
クロコダイルを一度倒し、頂上戦争では一部共謀
モリアを下し、くまは恩人、ハンコックは愛人ww
ミホークとはゾロ絡みで言葉を交わし、
頂上戦争で直接相対したこともあります。
白ひげとはエースの縁もあり、ルフィ本人に自覚はなくともほぼ身内
シャンクスは命の恩人で目下の目標、
ビッグ・マムには宣戦布告しました。
七武海や四皇の名前は
ルフィにとってなんの威光を感じさせるものでもなく、ただの日常。
それを笠に着、また隠れ蓑として非道な研究を是とするシーザーに
語る言葉など必要ありませんでした。
それにしても拳の形が顔にメリ込むパンチは
ベラミー以来でしょうか。
それほどの怒りと
相手が自然系ロギアという辺りにルフィの成長を感じます。
※チャルロス聖もあったね
さて、聞き捨てならない発言がありましたね。
まず
四皇の誰かが、能力者を集めた数百人の軍勢を作り上げることを
画策している
こと。
その四皇が誰なのかは今回最も重要な問題ですが
たぶん考えても答えは出ないので、とりあえず放置します。
ペコムズとタマゴがシーザーの中継を見ていましたが
関係あるのでしょうか・・・
どちらかというと、黒ひげの能力者狩りの方が関係ありそうですが・・・

むしろ、能力者部隊が動物系ゾオンばかりっぽい?のが気になります。
次に、話の流れからして、
どうやら「SAD」とはそのために役に立つものらしい。
ということは能力者を作り出すアイテムの疑いが濃厚です。
そりゃ確かに「新世界を引っかき回せる重要な鍵」ですね。
ここでひとつ余計な気になることが・・・
シーザーの部下の羊頭たちのことです。
茶ひげの話では
4年前のガスで下半身が不自由になり、
ローの能力で新しい足を提供されたということでしたが
ではなぜ角まで生えているのかが謎でした。
彼らは人造悪魔の実の実験台にされているのではないか・・・?
実験途上の不完全な人造悪魔の実の力で羊の姿になったとしたら
現状モモの助がそうであるように
自分の意思で人の姿に戻れないのかもしれません。
余談ですが:
ローの能力で生きた動物の足を移植されたシーザーの部下たち。
それでは
そのために足を失った動物たちはどうなったのでしょうか。
ローの能力なので斬られても死なないとはいえ
毒に神経を冒された人間の足と交換したにしても、
上半身だけで生かされているとしても、殺されたにしても、
いずれにせよ可哀相なことこの上ない。
「死の外科医」という物騒な通り名を付けられているものの
ローは無駄な殺生をしない男だと僕は考えているのですが
彼の「医者」としての矜持は、動物にまで及ばないのでしょうか。
また
羊や馬は家畜として飼われていた可能性もあるのですが
キリンとか豹とか巨大ワニとか、いったいどこから連れてきたのやら・・・

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