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ジョジョの奇妙な冒険 #11 ゲームの達人

コミックス6巻02~06章。やはり5話分
OP刷新!
血統・宿命・怨嗟・粛正という様な重苦しいテーマに「熱血」を絡めた
王道のヒーローソングだった第一部主題歌「ジョジョ〜その血の運命〜」
うって変わって
第二部の新主題歌は「BLOODY STREAM」
歌っているCodaって人の気怠い歌声が
最初「なんだか違う」気がしたんだが、数回聞くうちにやっぱりクセになる。
主人公の性格も、物語の規模もその方向性も重要性も
第一部とは大きく違う第二部では
本編のBGMも一新され、新たな世界観を構築する強い意志を感じる。
軽快なホーンセッションと重厚なドラムンベースが伝統を感じさせつつも
これまた第一部と同様に、第二部そのまんまの歌詞が、熱さをプラス。
OP映像はスピーディにスタイリッシュに
新たな時代を作り上げている。

ipodのCMを思い出したことはナイショだ。
激カッコイイ、ワムウの神砂嵐に震え、
立ち向かうジョセフとシーザーの勇姿
そしてシーザーの遺志を継ぐジョセフの決意に涙しろ。
全体的な雰囲気が少しノスタルジックなのも
第一部同様「仕様」なのです。だがそれがいい。
さて本編:
グロい画を規制しているため

ストレイツォが弾丸を傷口からほじくり出したり、一斉に放出する描写
爆散した肉体が再生する様子が
抑えめの表現になっているのは仕方ないが
それ以外でも、今回は作画や演出が少しお粗末な気がした。
引きの画でジョセフが棒立ちしているなど
絵は綺麗なんだが、
動きはもとより、キャラクターの一挙手一投足をどう表現するかが
まったく練られていない。
重要なセリフのシーンでなくとも気を抜くなスタッフ!
これは「ジョジョ」なのだ。
また、そっくりな顔をしていても性格は祖父ジョナサンと正反対
という設定を印象づける、冒頭において非常に重要な

逃げるんだよォ!スモーキーーーッ!!
が、なんだか軽くない。
作品全体のイメージを一新した、はじめ1、2話の重要性を
もっと大事にして欲しかった。
ストレイツォ渾身の空裂眼刺驚スペースリパー・スティンギーアイズ

波紋グラスでかわし、
波紋ゲンコで撃退
スピードワゴンに地獄で詫びろ!
細かいことをいうと、
さっき空裂眼刺驚を弾き返しストレイツォに命中したのは

原作だと頭の右側、今作では左側になっています。
しかし、その後のゲンコで波紋の効果が現れたのは

原作でも今作でも頭部右側の目玉辺りになっています。
今作では、どちらも同じ場所にすることで、
ジョセフの未熟な波紋の効果が乗算されてダメージを与えた
という描写になっているものと推察します。
一発目は波紋じゃないけど・・・
どうでもいいですか?
いやぁ、単に構図が左右逆くらいなら演出上の理由で済むんですが
ダメージを与えた部位を変更するには
それなりの理由があるんだろうな・・・と考えました。
・・・やっぱりどうでもいいですか・・・そうですか
いまわの際のストレイツォ
柱の男が2000年の眠りから目ざめる

これ、コミックス6巻では4000年って書いてあるんですが

7巻では2000年周期で眠りについていたことになっているので
設定の変更があったのでしょう。
ちゃんと考証されていた。愚鈍に原作をなぞっていなくてよかった。

1938年
それはまさに第二次世界大戦が勃発しようとしていた年!
ドイツ軍、その貪欲なる集団
彼らが戦争に用いたのは、当時最先端の「科学」
「占星術」「魔術」「錬金術」「超能力」「オカルト」
いわば、この世の英知をあまねく動員し
全世界に宣戦布告しようとしていた。

あー・・・
だいたい想像していたとおりだわ。
諸般の事情で
原作に書かれていたことをそのまま描写できないため
文意を変えて分かりやすくする苦労の跡がありありと見える。

「ナチス」「ヒトラー」「ハーケンクロイツ」
このあたりがどうやらタブーみたいで

この絵にも原作にあった逆鉤十字が描かれていない。
OPにはナチス式敬礼をするシュトロハイムの勇姿が
一瞬出てくるがいいのだろうか・・・
で登場、シュトロハイム少佐

原作では登場するたび個性がはっちゃけ続け
髪の毛の”エッヂ”が尖ってゆく。
漫画作品で新キャラというのは、
まだキャラクターが定まっていないため
後から振り返ると「こいつ初登場の時こんなだったんだ!」
と驚くケースが少なくない。
しかし作品がアニメ化される際には
ファンにも覚えが明るい姿で最初から登場するものだが
今作のシュトロハイムは原作初登場時のキャラに近い。
もちろん原作そっくりに描けといっている訳ではない。
しかし大人の事情で「ナチス」を言葉や絵で明言出来ない以上
使命に忠実で厳格な軍人である一方で
異常なハイテンションの狂気のキャラ、
しかもそれが国家由来のものであることを説明する演出として
シュトロハイムのキャラの見せ方は非常に重要なワケで
言葉には出さないけど、こいつが「ナチス」ってのは
どうせお前らわかっているだろう?
 的な、
踏み込んだ理解をこちらに押しつける手法はいただけない。
ナチスの異常性やそれに対する世間一般の意識を
分かりやすい形で視聴者に伝えるには
原作終盤のようなシュトロハイムのキャラメイクは
必須だと僕は訴えたい。
アニメでも回を重ねるごとに髪の毛のエッヂが尖っていく
とかいう演出なら、それはそれで評価するけど
たぶんそんなことはないのだろう。残念だ。

そしてジョジョはメキシコへ
次回「柱の男」目ざめるサンタナ
飲んどる場合かーッ!!
ところで、

新ED映像は第一部に引き続き、
柱の男達に関する壁画のような意匠から
そこに納められたエイジャの赤石までを背景に
ジョナサンとジョセフ、そして
若い頃と今のスピードワゴンが登場するが
回を重ねるとツェペリさんやシーザー
リサリサなども登場するのだろうか。
なんだか人数が少なくて寂しい・・・。

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