タンカーは結局子どもたちを運ぶためのものでした。
子どもたちを保護した以上は、海軍としての立場はひとつ。
無事に親元へ連れ帰ることと、これ以上海賊に接触させないこと。
G-5の海兵たちは、再度陣地に線を引き
手製の横断幕で
麦わらの一味が子どもたちの視界に入らぬよう努め、
「海賊は悪、海軍こそ正義」とシュプレヒコールを上げます。
何の利もなく助けてくれた一味に対して
感謝も別れも告げられないことを悲しむ子どもたちに
「指示に従わない子供は島に置いていく」と銃を向ける徹底ぶりに
やめなさい!! みっともない!!
と泣きながら訴えるたしぎ。
しかしG-5の海兵もそんなことは承知の上でした。
こうやって罵りでもしないと
好きになっちまうじゃないですか!! 惚れてまうやろー(違
堰を切ったように泣き出す海兵たち
その気持ちが分かるから吹き出すたしぎと
頭を抱えるスモーカー
ついでに、
海賊と海兵の異常な図式にとまどう海賊ギライの倭人親子
今回の事件はスモーカーが、「ルフィ」と
「麦わらの一味」を理解する大きな機会になったと思います。
これまでも
己の正義に反する命令には従わなかったスモーカー
コレひょっとして
海軍や政府組織の腐り方を目の当たりにしたときに
クザンよろしく海兵を辞めるなどし、
物語の最終局面では味方になっている可能性が出てきました。
もうちょっとライバルらしく居てくれると思ってたんですが・・・。
※追記:主義完遂のために、目先の主義を曲げて昇進を受けたところから
辞めるのはない気がしてきました。
一方、パンクハザードへ向けて
絶賛空中疾走中のドフラミンゴさんですが
ひと足遅く、近海に見つけたのは
生きたままさらし首なんて、なんという屈辱・・・酷ェことするなァ・・・
これTVのとき違う表現になる気がする
指令を全うできなかった部下を責めたりしないことには
電伝虫のむこうのローも驚きです。
ロー印の電伝虫かわいい・・・(帽子が旧タイプ・・・
そしてローが持ちかける取引
少し整理してみましょう。
交換要件は「シーザーの身柄と部下二人の身体」
それと引換に、
「過去10年で築き上げたものを捨てただの海賊に戻ること」
を、求めるロー。方や、言葉を失うドフラミンゴ。
これって、不利なのはもちろんですが
ドフラミンゴに一考の余地がある条件でしょうか。
ここ10年の実績を捨てるということは
おそらく七武海だけでなく闇の商人も辞めるということ。
それじゃあシーザーが戻ってきても
「SMILE」は作れないし流通もさせられない。
それどころか、
名を上げたい有象無象の海賊や海軍をすべて敵にまわし
何より「最強生物」カイドウに殺されるかもしれない。
どう考えたって分が悪い。
どこに悩む余地があるというのでしょうか。
これって、これら総てを抛ってでも部下を取り戻したい
と、ドフラミンゴが考えていないと成立しないと思いませんか。
冷酷非道な拝金リアリストと思われがちなドフラミンゴですが
部下たちは
その命を捨ててもドフラミンゴに尽くしたいと考えるほど
麦わらの一味や白ひげ海賊団に匹敵するほどの信頼関係が築けていました。
偽悪的に振る舞ってるけど、実はイイ奴なんじゃねェのー?
・・・なんてことは無いんだろうけど、
何にせよ、ドフラミンゴさん相当追い込まれてます。
カイドウがそれほど恐ろしい?
じゃあさ、若様
後ろにひかえてる大ボスとやらの威光にすがっちゃダメなんだろうか?
男としてそんなことが出来るかどうかじゃなくて
本当に部下の信頼厚い男なら
そのくらいの身を切ることは痛くないはず。さてどうする?
ここでひとつ戯れ言を。
ドフラミンゴが「若様」なら居るはずの、その上の存在。
ヤクザでいうなら「若頭」に対する「親分」
名家や貴族でいうなら「坊ちゃん」に対する「当主」
会社でいうなら「二代目社長」に対する「先代/会長」など。
ドフラミンゴが彼個人として以前に「若様」として部下から慕われているのは
当然、先代が尊敬・畏怖されているから。
「若様」といっても父親とは限らないし、強かったとも限らないが、
各方面に影響力を持つ人物であることは間違いない。
ドフラミンゴといえば、2年前人身売買してましたよね。
そしてそのヒューマンオークション会場は
海軍本部のすぐそばに常設され、海軍はそれに眼を瞑っていた。
これっておかしくないですか。
七武海は
収益の一部を政府に納めるかわりに、海賊に対する海賊行為が許されており
増えすぎたザコ海賊を淘汰、また牽制する役割があるが
当然一般市民に危害を加えることまで政府・海軍が容認するはずはない。
ヒューマンオークションの売買の対象が
「犯罪者および政府非加盟国民」というのは海賊はもちろん、
非加盟国民なら一般市民もOKという意味で、あまりにも非人道的。
人魚が攫われるとか人身売買自体は、
大海賊時代の以前からあったそうなので
大々的にオークションとしてビジネスにしたのがドフラミンゴだったのかな。
しかしそれが七武海の権限だけで黙認されるとは考えられない。
天竜人が奴隷確保のためにやらせているという考え方もできるけど
もしそうだとすると、
天竜人は政府なり海軍に指示するだろうから、
政府の指示で七武海であるドフラミンゴにやらせていることになる。
そんな政府の闇の部分を
海賊なんかに知られるわけにはいかないだろうから
その人選は難航しただろう。いや、したはずだ。
そして選出されたのがドフラミンゴ。
端目にどう見ても信用ならないドフラミンゴが抜擢されるには
それなりの理由があるだろう。
ドフラミンゴはただの七武海ではなく、
もともと政府と蜜月の関係だったと考えるのが自然である。
どちらにしても、ドフラミンゴの後ろ盾は
政府や海軍であっても、
容易に敵にまわすわけにいかない人物である疑いが濃い。
ドフラミンゴの素性を
既にある情報で勘ぐってみるとしたら、可能性があるのは
天竜人の落とし種、五老星の誰かの息子、カイドウの息子、あたりか。
カイドウの息子は政府が抱き込む理由にならないか。
・・・・いったい何者なんでしょうね?
追記:
英語バレからは訳しきれなかったので無視してましたが
新語が出ましたねェ
「グリーン・ビット」と「空の道」
どっちも情報不足でなんとも言い難いですね・・・
グリーン・ビットは地名か、もしくは何らかのランドマークの名称か?
麦わらの一味と一緒にそこへ向かうようですが
そこにハートの海賊団の仲間がいるんでしょうか。
後者の方は
「空の道」が途切れたため、ドフラミンゴの到着が遅れたかのような物言い。
これはドフラミンゴの能力の秘密を紐解く鍵になりそうですね。