コミックス 12巻07章中盤~09章と10章を少し。
1000度のマグマに焦がされる不死身の肉体
究極の生物といっても、火山活動には敵わない。
火山活動も地球という巨大な生命の営みのひとつと捉えるならば
カーズが頂点に立ったヒエラルキーの枠にはまらぬ
より強大な生命に敗れたことになる。
しかし
生きてたカーズ
究極生物の恐るべき状況適応能力
熱を通しにくい新種の鎧を作り出し火口から脱出していた。
そのカラクリは、原作ではト書きによる
アニメではナレーションによる解説が為されているが
現場にいるジョセフやシュトロハイムには何が起きたのかわからない。
やつは「神」になったんだ…
我々…人間は「神」にだけは勝てない! 服従するしかないんだ!
このシュトロハイムの驚嘆と絶望をより明確にするため
(そして潤沢な時間配分を埋めるため)
シュトロハイムがカーズの鎧の仕組みに気付く描写が追加されている。
拡大 拡大 拡大
その断面の構造を確認している・・・って何倍まで拡大してんねん!
シュトロハイム・・・恐ろしい子・・・
なんというオーバーテクノロジー。
地球の生命活動に抗う術まで身につけたカーズには
スピードワゴンが危惧したとおり、もはや波紋も通じない。
それどころか、カーズ自身が波紋を使った攻撃まで。
あらゆる生命を凌駕し、あらゆる生命を兼ねる究極生物カーズである。
波紋だって使えるさ。
なんだか納得いくような、いかないような微妙なはなしだ。
生まれつき波紋の呼吸を身につけていたジョセフは
はじめは、ただ闇雲に波紋を放出することしかできなかった。
そう、
特性は備えていても使いこなすには訓練が必要。それが「波紋」。
しかし、「それ」も込みで
『数百倍の強さ』と言っているのならわからないでもない。
カーズの波紋は、技術は拙いが、闇雲に放出する数百倍の波紋パワー
これはある意味、制御された波紋攻撃よりも恐ろしい。
「敗北」と「死」をいともすんなり受け入れ、
まっ白に燃えつきたジョセフ。
この赤石…もらってくれ あんたに…もらってほしいんだ……(違
赤石でさらに増幅されたカーズの波紋エネルギーが
火山の活動を活性化し超大噴火を引き起こす。
岩盤ごと上空高く押し上げられたジョセフとカーズ。
ひとり逃げようとするカーズのもとへ
切り落としたはずのジョセフの左腕と火山から打ち出された灼弾岩
その勢い、さらに上空へ押し上げられたッ!!
物理的に、また力学上こういうことが可能かどうかはどうでもいい。
われわれは軽快な第一部主題歌「ジョジョ〜その血の運命〜」にのせて
絶望から蘇る我らがヒーロー・ジョジョの
GIANT KILLINGにただ興奮すればそれでいい。
カーズは二度と地球へは戻れなかった。
考えるのをやめたカーズ・・・なんでかCGだ。
ぐるっと周囲を回って見せたかったからだと思うのだが違和感が凄い。
ただ、「鉱物と生物の中間の生命体」という表現としては
原作のものよりそれっぽいとは感じた。
エピローグ
それぞれの登場人物たちのその後が
映像付きで紹介されたのは嬉しい限りだ。
世界一ィィィィ!!! は、面白いけどちょっと蛇足か。
時代は流れる
67歳になったジョセフは日本へ旅立ち
PART.2 戦闘潮流 完結
そして・・・
次の時代の「JOJO」が・・・
ネットなどでは早々に「三部制作確定ダヨネ」と
一部で騒ぎになっているようだが、
公式に何もアナウンスがない以上、安心することはできない。
物語はこうしてOVAに続くのです
なんて「しれっ」と言われる可能性だってあるのだ。
確かに原作の二部は老人ジョセフが日本へ旅立つまで。
100年前の棺桶と承太郎の登場は、
三部の第一話である12巻の10章のエピソードだ。
それがわざわざ挿入されているのだから
当然続きを作る前提であると考えたい。
しかし、ここまで描かないと二部をきっちり終わりきれないのも事実。
三部制作決定の公式発表を待つしかありませんね。
半年後か一年後くらいに4クールくらいでやってくれると嬉しいなぁ。
4クールじゃ収まらないか・・・
じゃあまた怒濤のジェットコースターアニメで。よろしく。
注)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作マンセーな人ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢を崩すつもりはないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それについては、何というかもう・・・ご了承ください。