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宇宙戦艦ヤマト 2199 #07 太陽圏に別れを告げて

旧作における第10話に相当
太陽系外苑、地球との通信もそろそろ安定しない。
そんな中
地球防衛軍 国連宇宙軍極東司令部との通信。

冥王星基地陥落の報を受け
地球に残る人々はヤマトの活躍と
旅の成功への期待に胸を膨らませているそうだ。
ところが旧作では、人々はヤマトが遠くなるにつれ不安になり
その困難な旅に絶望しているという。
ここまでのヤマトの活躍は伝わっていないらしい。
こんなに早くヤマトに希望が持てなくなっては、
暴動はもちろん、自殺者なども続出するんじゃないのか。
で、そんな不安に対し、直接クルーの口から伝えようと
地球との通信が許可されるんだが
まぁ家族にだけ伝えることになるし
その家族がヤマトへの期待感を周囲に啓蒙したところで
いったいどれ程の人に伝わるのかは微妙だ。
だからなのか、
本作では通信可能である最後のひととき、
太陽系赤道祭という名のパーティと一緒に
福利厚生の一環として行われることになった。(っぽい

技術部の新見と保安部の伊東
ここで新見が言う
新しい恒星系にでも行かない限りヒマな仕事 とは、
芹沢から命ぜられた秘匿任務のことであり、
それは地球人類を移民させる「イズモ計画」の密かな続行である。
すなわち、
「真贋あやしい情報を頼りにヤマト単艦に地球の命運をかける」
本部決定であるヤマト計画に邁進することに異論ある者ということ。
保安部という仕事の特性なのか
新見の事情をどうやら知っているらしい伊東が
不敵な笑みで新見に近づく。
この意味は後にわかるのだが、まぁ善人顔ではないよね→伊東。

地球との通信で土方と話す雪
過去の記憶がない雪は、この1年土方に保護されていたそうである。
雪に何があったのか
古代とのエレベーター内での会話といい
ユリーシャとの関連性が気にかかります。
地球との通信に使われる装置は
旧作では
なんだか仰々しい通信室だった
しかも無駄に広い。
本作ではどこか個室になる場所にPC端末のようなものを持ち込んだ
間に合わせの装置となっている。
ヤマトの限りある艦内スペースを考えると
旧作のように遮蔽された通信室が必要かどうかは極めてあやしい。
急遽思いついた企画に使う装置ならなおさらだ。
そういう部分も考慮されているのだと思う。
旧作で

話す相手がいないことを誰にも告げず、孤独を噛みしめる古代。
同じく所在なく艦内をうろついていた沖田艦長は
古代の来訪を歓迎
そして、
ともに地球に別れを告げる

さよぉならー!必ず帰ってくるからな!
ここから先の航海に向け、意識を新たにするため
故郷への思慕の念を断つ全クルーの手本となるべく
そしてこの経験が、古代の持つ沖田への信頼と絆を強固とし
意識の変化と責任感を古代にもたらすことになる・・・のだったが
本作で艦長室を訪れたのは徳川機関長。

長らく乗艦を共にし
互いの身体的・精神的疲労をも理解し尽くす者同士
昔語りと、この世紀末における老兵の役割について言葉を交わす。
その頃、寂しさを紛らわせるために甲板作業を手伝いに行った古代は
同じ境遇の山本玲と意気投合

その後展望デッキで雪の身の上を少し知る。
老人は老人同士、若者は若者同士、
同じ温度で話をすればいいとでも言うつもりか、ブッちゃん。
今の若い視聴者に受け入れやすくするための方法だとしても
この改変はとてもとても残念だ。
旧作の古代進は”男”でござる。
若さに任せた向こう見ずな面もあるが、
正義感が強く、熱血で、責任感に溢れ、
女性(雪しかいないが)に優しく、同胞や部下の信頼も厚い。
そして耐え難い孤独と悲しみを胸に秘めたニヒルな一面を時折見せる。
その孤独と悲しみを垣間見てしまった雪が
古代に想いを寄せるようになるのは、これはもう必然だ。
反して本作の古代の孤独は、言っちゃなんだが深くない。
身を持て余して艦内でひとり孤独に打ちひしがれるようなこともなく
悪く言えば、甲板作業で紛らせられる程度の悲しみなのだ。
玲も雪も家族がいないというのだから
視聴者的にも「孤独」というキーワードの持つ美徳を強く感じることはない。
その辛い孤独を唯一うち明けられる存在が沖田だったのに・・・
だから親子のように互いに信頼関係を築くことができるようになるのに・・・

必ず帰ってくるぞぉ〜!
という叫びにもぜんぜん魂を感じない。舐めんな小野D!
これが時代に合わせた改変だというのなら
時代の流れはなんとも残酷だ。
そしてさらに言うなら
繰り返しになるがエンディングだ。
DVD版では、この07話から
エンディングテーマが「真っ赤なスカーフ」に変わる。
劇中で最後の地球をバックに「必ず帰る」と二番を流し、
EDでは一番、旧作通りのお馴染みの歌詞でしっとり終わる。
これは出渕監督のこだわりだったはずなのだが・・・
TV放映版ではやっぱり中島美嘉のままだった。
13話までこのままでいくつもりなんだろうな。
やはりDVDとTVシリーズのプロモーションは
連動こそしているが全くの別商品扱いだと思うしかないようだ。
非常に余談なのですが・・・
ヤマトの女性クルーには
こんな人もいるのですね。
いや、まぁクルーの選出に写真選考や水着審査があるわけでなし
能力や適性があれば、容姿など問うている余裕はないのでしょうが
なんだか・・・とても意外だった。
それともあれか、
これは誰か男性が女性クルーのコスプレをしているのか・・・?
それならばまだ納得がゆく。
うん、そう思っておくことにしよう。
・・・と思ったのに

やっぱりこういう人居たわ・・・

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