サイトアイコン 我思う故に・・・新館

宇宙戦艦ヤマト 2199 #19 彼らは来た

一週遅れでごめんなさい
旧作21話に相当する。 

この星にしがみついて何になる・・・
デスラーのこのセリフの真意はまだわからないが
旧作のように星の寿命が近いことを嘆く言葉ではないようだ。
本編で語られていないため、いつどのような形で描写されるのか
ずっと期待して待っているのだが、
本作のデスラーは
『ガミラス帝国の礎を築いた叔父、エーリク・ヴァム・デスラー大公の
 後を継いで、帝国を武力統一して総統に就任。(wikipedia 注

と設定されており、
どうやら自らの信念一つで覇業を進めているのではない様子。
何某かの葛藤のようなものが感じられる。
それがガミラス帝星の行く末のことなのか
はたまた、さまざまな呪縛から解き放たれたい個人の言葉なのか
終盤のガミラス側の大きな動きに期待したい。

総統暗殺の嫌疑をかけられ囚われていたドメル
旧作21話では、地球攻略の重要な補給基点であるバラン星基地を
作戦のために自ら壊滅させた責任を問われ、死刑を求刑されたドメル。
しかし、そこにデスラーの恩赦があり
武人としての誇りをかけて再びヤマト打倒を掲げるのだが
本作での罪はまったくの濡れ衣であり
デスラーから慰めの言葉をもらったものの
断罪したギムレーやヒスから一言あっても良さそうなものだが・・・
誰も謝罪しないな・・・。
妻のことはさておき、ドメル本人には雪ぐべき汚名もないが
本星の危機にドメルの忠誠心が黙っていない。
なにより倒せる敵を仕留め損なった屈辱もあるのだろう。
バランはゲシュタムの門で構成される超航法ネットワークの中枢。
中枢過ぎる・・・w
そこに置き去りの艦隊が通常のゲシュタム航法で本星まで三ヶ月
・・・ということは、
バランが丁度中間点という前提で、地球からガミラス(イスカンダル)は、
ワープをめいっぱい使って六ヶ月の距離であり
往復の航路だけで一年経ってしまう計算だ。
戦闘や寄り道、イスカンダルでの滞在期間を考えると到底間に合わない。
ユリーシャの記憶を抽出して作ったイスカンダルまでの航路図に
バランが「中間地点を示す宇宙の灯台」と表記されたのは
ユリーシャの記憶の中に中間地点もしくは中継点としてのバランが
強く印象づけられていたからに他ならず
ヤマトをイスカンダルまで導くはずだったユリーシャは
このネットワークを初めから使用するつもりだったと考えるべきだろう。
博愛を掲げ、争いを望まず、されど危険な道を指し示す
藪ではないが、まったく「女神さまも意地が悪い」。

おぉ 懐かしや 戦闘空母に 第一〜第三空母
旧作では七色星団での戦いに向けて
作戦に適した帝国屈指の空挺団が招集されたが
本作でのこれら空母は、主力精鋭艦隊に並ぶことのなかった老朽艦。
兵たちも寄せ集めの老兵と若年兵ばかり、という扱いになっている。
なるほど、と一瞬納得しかけたが、
15話の作戦でヤマトを追いつめ、呼び戻されたときに
バーガーやクライツェが乗っていた艦や乗員はどうしたんだろう。
帝国がいかに窮地に立たされているか
そしてそれを受け、ドメルが如何な覚悟で合戦に臨むかが表れるシーンなので
野暮なことは言わず
以前乗っていた艦やクルーは、とにかく使えないと思うしかないな。

第442特務小隊
これまた僕はまったく知らなかったのだが
第二次大戦時、
人種差別を受けながらも、日系人の地位向上を信じ
米国人として戦い、主にヨーロッパでめざましい活躍をした
日系二世のみで構成された442連隊というのがあったそうだ。
本作の442特務小隊は、入植したザルツ人(二等ガミラス人のみの部隊。
過酷で困難なミッションに投じられながらも
不平を漏らさず、精度の高い成果を上げ
下手な純血ガミラス人よりも愛国と忠誠に優るという点で
あきらかに442日系人連隊を意識している。
そして本作戦で彼らが選ばれた理由はもう一つあり
それは肌の色であるが・・・詳しくは次回。

なぜ波動エンジンではなく
コスモリバースを持ってきてはくれなかったの?と何故聞かない?


我々は試されているのかも知れない。
人類が救うに足りうる存在なのかどうか
すべてはスターシャの審判に委ねられた。
素直に訊ねたらユリーシャはいったい何と答えたのだろうか。

旧作では、ヤマトとの決戦の場を選ぶのに
やれ放射能嵐が強すぎるとか、自軍が隠れる場所がないとか
吟味に吟味を重ね、自軍にだけ有利な地形を選んだ上で
一方的な挑戦状を送りつけてきたドメル。

血気盛んな古代はともかく
沖田艦長も「避けては通れぬ道」と判断し挑戦を受ける。
う〜ん、まぁ時代的に「挑戦状を送り正々堂々」ってのは
まず合わないだろうし、
本作でのヤマトは好戦的に戦いを仕掛けることを
丁度戒められている時だしなぁ・・・
まぁ、”今どき”のドメルは挑戦状なんて送らないだろうし
また”今どき”の沖田もその挑戦は受けないだろう。

本作ではそれぞれ
ヤマトは、敵を欺こうと、あえてもっとも困難なルートを選択し
ドメルはそれを読み、七色星団に網を張る。

瞬間物質移送器(本作では「物質転送機」)

ドリルミサイル(本作では名称なし)
旧作ではドメルが長年温めていた作戦遂行のために
兵器開発部に作らせた兵器ということになっているが
なにせ本作でのガミラスはジリ貧である。
兵器開発局で開発中だった最新機器をごり押しで徴用したものと
惑星鉱山用の削岩機を流用した急ごしらえのミサイルということになった。
七色星団に突入したヤマト

第一艦橋のレーダー索敵担当の席には、なぜだか西条がw。
雪が体調を崩してるとか、他に重要な任務があるとか
そんな描写もないし
旧作では全乗組員命がけの総力戦のつもりで挑むほどなのに
こんな一大事に一軍を揃えないなんてことあり得ないんだが
まぁ、色々都合がありますw。
そう、旧作ではこの艦隊戦に挑むにあたり
沖田艦長はヤマト全乗組員と別れの水杯を交わす。

これは死を決意するものではない。
もう一度ここで諸君とともに勝利の宣言をするための水杯だ。

「決断」とか「覚悟」とか「神を宿らせる行為」とか
・・・アナクロすぎて意味わかんないよね。カットされるのも仕方ない。
ドメル艦隊 総員戦闘準備で、次々発艦する艦載機たち。

いかにも空母な発進シークエンスがたまらない・・・んだが
空戦なんだか海戦なんだか宙戦なんだか
周囲の状況がよくわからない。

ヤマト側は青く、ガミラス側は赤い
なんとも幻想的な空間にリニューアルされました。
今、雌雄を決するとき
 
『彼らは来た』 決戦始まる!

モバイルバージョンを終了