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ONEPIECE 719「開けチンジャオ」 


30年前のチンジャオは「錐のチンジャオ」と異名をとる海賊だった。
その異形の頭に覇気を纏い「最強の矛(錐」を誇ったチンジャオは

ガープとの一騎打ちに敗れ、頭蓋骨陥没(? その「錐」を失った。
その結果

最強の頭突きを鍵とする氷床の宝物庫を
開くことができなくなった。
海賊の棟梁となるべくして生まれ
単なる力自慢の海賊ではなく、
八衝拳を極めるため、日々辛い修行に研鑽を重ねた。(たぶん
その結晶が・・・
自分一代のみならず、先祖数代の血と汗と努力の結晶が水の泡と消えた。
いや、消えたのではなく、

そこにあるのに手に触れることが出来ない「絵に描いた餅」になってしまった。
チンジャオがガープを恨みに思う理由である。
・・・・・
うん、まぁ気持ちは判らんでもない。
しかし、どうやって集めたかはともかく海賊の財宝に正当性はないので
海軍に敗れたんだから、本来その財宝は没収されて当然。
海軍は財宝のありかを特定できなかったか
それともチンジャオの頭よりも固かったガープのゲンコツでも
打撃の面積が大きすぎて開くことができなかったか。
(サカズキ辺りならこじ開けることができそうなので、
 財宝の存在を知らない、または、場所を特定できていないとしておこうか)

ともかく財宝は放置されたので

チンジャオは「目の前にあるのに手は届かない」という
余計な地獄と屈辱を味わうことになった。
それを恨みに思うことも、そりゃああるだろう、
先祖伝来の財宝と、自分の人生の成果がすべて「絵に描いた餅」になったのだから。
しかし、せっかく宝は没収されずにそこに残っているのだ。
技に磨きをかけて、いつの日かこの氷床を砕いてみせるとか、
海賊としていちから出直しだ とか前向きな考えを持って
これまで30年間、復讐の刃を研いでいたというのなら、まだ理解できるが

心砕けたチンジャオは海賊をやめたという。
なんという拍子抜け

たしかに現在は「花ノ国のギャング」と銘打たれている。
でも、「水軍」という名前のギャングって=海賊だよね。
他に生きる術を知らなかったのか「八宝水軍」の名前はそのままに
ギャングと名を換えた海賊稼業。
・・・未練タラタラすぎませんか。
全盛期には5億の懸賞金を懸けられた男・・・
ガープに敗れたことは世間的に伝わらなかったのか。
突然の引退とか消息不明とかで、そのまま伝説になったと考えるべきでしょう。

氷の大陸を割ったとか都市伝説くさい伝わり方もしているようです。
おそらく
それから30年近く「八宝水軍」はなりを潜めていましたが
最近になって復興してきたのでしょう。
13代棟梁が息子ではなく孫というのが、
しばらく「水軍」として活動していなかったことを示しているんじゃないかと。
その本格的な再始動と、権威の象徴にメラメラの実が欲しいのかもしれません。
いや、
彼らの真の目的は、メラメラの実を手に入れること
それ自体ではないと僕は思っているので
なにか目的があって「八宝水軍」を再興したと考えるべきか。
それはいったい何でしょうね。
かくして相まみえた因縁の敵

ゲンコツvs頭突き
因縁の対決の再現!
軍配はルフィに。チンジャオまたしても仇敵に敗北です・・・が
どういう理屈か、
ルフィのゲンコツで陥没していた頭が隆起
これはふたたび”錐龍錐釘”が撃てるようになって
ルフィに感謝、味方につく伏線と考えてよいと思います。
Cブロックを勝ち抜いたルフィ(ルーシー)
Dブロックにはキャベンディッシュ、レベッカが出場します。
ま・・・このどっちかだろうなぁ・・・
余談ですが:

唯一見映えがするとすれば”黒ひげ”ティーチくらいのものだろう
このセリフが気になります。
「あの海」「ロジャー越え」
無敵を誇った昔の自分に未練が強いからか、
あれから20数年ロジャーを超える海賊が現れないからか
古き良き時代を忘れられず
今の海賊たちを認められないチンジャオが、ティーチを評価するのは、
おそらく
ティーチは「あの海」を知っている海賊だから
op_719l.jpg
何十年も白ひげの下で機をうかがっていたティーチの
用意周到さとその知略、真の強さ、したたかさ、
そして実際に行動を起こした今の実力を総合で判断している気がします。
以前書いたことがありますが
ティーチは見た目以上に高年齢(長く生きている)だと思います。
それが「人の倍の人生」というエースの表現とどう関わってくるのか楽しみです。
この場にいるバージェスから
ティーチに関する「何か」が、このシリーズ中に語られるかもしれませんね。

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