お前のやっている事は、ただの逆恨みだ!
恨みじゃねェ、おれはあの人の本懐を遂げる為、生きてきた
13年前のケジメ・・・あの人・・・
天竜人のくせに育ちの卑しそうなドフラミンゴと比べ
ローはいいところの坊っちゃんという風貌でした。
ローもまた、どこかの王族や貴族の出なのかもしれません。
とにかく、サンジに言われたように、
ローはドフラミンゴに対し、個人的な執着が強すぎるようです。
手を組んだ時から
あいつらを利用して「SMILE」の製造を止めることだけが狙いだった。
要するに、
麦わらの一味との同盟は、ドフラミンゴを直接倒すためでも
カイドウを四皇の座から引きずり降ろすためでもなく、
ドフラミンゴをカイドウに対して窮地に立たせ
直接倒せなかったときの保険にするつもりで締結した。ということ。
一味が把握している
ドフラミンゴを生かしてカイドウにブツける
という目的も本当にそのつもりだったかは、もはや怪しい。
確かに、はじめから
順を追って作戦を進めればそのチャンスを見出せるという話
と言っており、しかも成功確立は30%。
もとより確実な話は何ひとつなかったのですが
これまでの経緯の延長で考えると、
カイドウのこれ以上の戦力増強を防ぐことは出来ても、
倒す契機が見出せるような気がしません。
では、なぜローは
「ドフラミンゴを倒すためにSMILE工場を潰す」ではなく
あくまで最終目的をカイドウだと言ったのでしょうか。
それはおそらく、
ルフィに対する説得力を持たせるためには
大きな隠し事は出来ないと考え、するとターゲットは
今からの作戦に関係ある、カイドウかドフラミンゴとなる。
しかしドフラミンゴが直接的なターゲットだと言うのは
ローの個人的な因縁に巻き込む、もしくは手伝ってもらうことになり
それがためらわれたのではないでしょうか。
あくまでもドフラミンゴは自分が倒さなければならない
と考えたこともあるでしょう。
シーザーは拉致した。
逃がした先にはハートの海賊団の仲間がいるので事後のことは任せられる。
あとは同盟の作戦通りに麦わらの一味が工場を破壊し、
ロー個人がドフラミンゴを倒すことが出来れば佳し
倒すことが叶わずとも、13年前のケジメが取れれば
ロー自身は死んでも構わないと考えているみたいです。
ゾウへ先行している、ベポをはじめとするローの仲間たちは
ローのこの思い、また決意を知っているのでしょうか。
そのころ、コロシアムでは予選Dブロックの真っ最中。
レベッカが善戦しています。
場外を背に、体捌きと”いなし”で
相手をことごとく水面に落とす。
レベッカがこれまで無敗だったのは
僕は、八百長が組まれているからだと考えていましたが、
本当の実力者だったようなので謝罪します。
「人を傷つけてはいけない」という亡き母の教えを忠実に守り
負けない戦いを続けてきたレベッカ。
なるほど「無敗の女」ですね。「全勝の女」とは言い難い。
場外という明確なピリオドが存在しない闘技場の外では
なにせ反撃の術がありませんから
スパルタンごときに虐められるのも、うなずける話です。
この無敗っぷりはコロシアムでは恰好の悪役ヒール
ドフラミンゴには、いい様に利用されているようです。
ところ変わって予選の敗者たちは
全員地下深くに落とされました。
コロシアムの地下・・・といっても、
ここが「オモチャの家」ではなさそうです。・・・いや、まさかここが・・・?
それどころか、717話で人間病として廃棄されたオモチャも・・・
この穴・・・
どこかで藤虎が空けた大穴に繋がってたりして・・・
717話のレビューでは
オモチャとして生活している元人間たちに
人だった頃の記憶があるかどうかが気になったのですが
ここに落ちたオモチャたちって・・・
抜け殻になってません?
壊れて動けないだけでしょうか?
それとも本当に抜け殻なのでしょうか?
そもそも、人がオモチャの姿に変えられたというのは、
変身させられたのか、オモチャの身体に魂を定着させられたのか。
魂だけを定着させられていたのなら、元の肉体はどうしたのか?
夜12時を境に人とオモチャが一緒にいられないことと
何か関係ありそうですねェ。
余談ですが:
「あの方」とか「あの人」とか
伏線ともいえないレベルの、あからさまな「気になるワード」の多用が
近頃ワンピらしくないように思えてしかたありません。
難題だとおもいますけど、読者が後でびっくりするような伏線の回収は
ワンピの醍醐味のひとつだと思っていますので、
今回の
にも、正直がっかりな気持ちです。
もひとつ余談ですが:
今週、僕が個人的にもっとも気になったのは扉絵だったりする。
扉絵シリーズ「カリブーの新世界でケヒヒヒヒ」
前回のvol.40で、行きがかり上
「維新軍」とやらのガブル隊長(故人)になりすまし
強制的に兵器を作らされていた労働者を解放するべく
アイアンボーイスコッチを、みごと打ち倒したカリブーでしたが、
勝利の勝ち鬨に酔いしれる間もなく
突如襲いかかる巨大な影。
この影は・・・そう、
以前この島を訪れた、X・ドレークに間違いない。
扉絵シリーズ第二十弾にこの島が登場したときから
第595話でドレークが
アイアンボーイスコッチに喧嘩を売った島であることは分かっていました。
スコッチがドレークに倒されていなかったことに、まず驚きました。
ドレークは敗れたの・・・?
作りかけだったハリボテの山々も完成し、
スコッチは引き続きこの島の守護に当たっていたのです。
しかし、今回ここへ来てドレーク再登場。
スコッチを倒したガブル隊長(カリブー)に牙をむいています。
どゆこと!?
スコッチは現在ドレークの部下(もしくは同盟相手)になっている
ということなのでしょうか。
しかし、ドレークは元海兵。海兵にも色々いるでしょうが
あくまで僕個人的な印象では、
一般人を酷使して大規模な兵器製造をするような男には思えない。
??????
このハリボテの島をカイドウが「お気に入り」だというのが
カイドウの人となりに繋がる何某かのヒントになっていそうな気がするんだが
現状、いったい誰と誰が敵なのか、いまいちよくわからない。
早く次の扉絵が見たくて堪らないんだが
なんと次週は休載なんだわ、これが・・・。