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ONEPIECE 727「待ち伏せるヒーロー」 

10年前の出来事・・・

ある夜、リク王の前に突如現れたドフラミンゴは
ドレスローザの正統なる王位(所有権?)を主張。
滅ぼされたくなければ100億ベリーを夜明けまでに用意しろと言った。
国民に事情を話せないリク王は国を守るため
ただ必死に、国民に頭を下げた。

これまでの固い信頼から進んで財をなげうつ国民たち。
ところが、このタイミングで国民たちは、
信用してすべての財を渡したリク王本人による
手酷い裏切りを目の当たりにする。

もちろんこれはドフラミンゴの仕業。
なけなしの財産を奪われ、家を焼かれ、
唯一「信頼」だけを拠り所としていたリク王と国民の関係は
最悪のものとなった。
どうやらその後
どん底まで信用が失墜したリク王を悪と貶め
「国を富ませる」という甘言をもって
ドフラミンゴは国民の心を鷲掴みにしたようだ。
このときドフラミンゴは
王下七武海としてすでに悪名を轟かせていたにも関わらず、
その大海賊を英雄と受け入れ、国の運営を任せたいと思い誤るほど
国民のリク王への恨みの感情は高まり切っていたのです。
叛意を表す者はオモチャに変えられたのでしょうね
「信頼させておき裏切る」「国王の信用を失墜させる」
似たようなことが、2年前のアラバスタでも行われた(未遂)が
その8年も前に、より徹底した悪意を持って行われた前例を
クロコダイルはもっと予習しておくべきだったのかもしれない。
以前も書いたことがあるが、こういう点からも、
ドフラミンゴとクロコダイルは思考回路が似ていると言える。
それにしても恐ろしいのは、
一度に大勢を操ることが出来るドフラミンゴの寄生糸パラサイトだ。

寄生糸があれば、大戦力も無力化できる。
3人の幹部が一夜にしてリク王軍を全滅させたというが、
幹部の戦力もさることながら、

やはり、げに恐ろしきはドフラミンゴであろう。
ところで・・・
リク王の孫であるレベッカの父親なのだから
もしかして隊長(オモチャの兵隊)は・・・

普通に考えれば王子とか皇子だ。
しかし、レベッカとその母スカーレットは
10年前の事件の以前から王宮を出、貧しい暮らしをしていたし、
レベッカは幼い頃、自分が王族の出であることを知らなかったようだ。
また、レベッカの思い出の中に、人の姿の父親は今のところ出てきていない。
隊長はスカーレットのことを「昔偉い人だった」と言っているし
スカーレットが王女で、隊長は庶民の出という可能性もあるな。
何にせよ、ふたりの仲を好ましく思わない、
リク王家(もしくは他の勢力)によって、引き裂かれた可能性が高い。
20年前までコリーダコロシアムで活躍していたとされる
キュロスの正体がもし隊長だとしたら、
キュロスがいなくなった時期は、レベッカが生まれた頃っぽいし
今国民に忘れられている事にも納得がゆく。
また、リッキーを見て

「ここで見た覚えがない」しかし「あんな戦い方を見た気がする」とは
このおっさんは単にリク王の戦い方を記憶していたのか、
同じ様な戦い方をする戦士を覚えている気がするのか。
隊長に戦い方を教わったレベッカが、
只ならぬ決意を胸にDブロック予選に赴く際、盾を捨てていることから
隊長の得意とする戦いのスタイルもまた盾を持たないものだろう。
果たしてキュロスとは実在したのか。
居たのだとすると、それは隊長(オモチャの兵隊)のことなのか。
また、まだ回想には登場していないが
10年前の事件よりもずっと前から「モネ」が王宮に仕えていたという。

隊長のもの言いでは、
現在でこそ、モネがドフラミンゴの配下であることがわかっているが
当時は気付きもしなかったという感じだ。
おそらくだが、モネがドレスローザの王宮に仕えはじめたのは、
ヴェルゴが海賊の身分を隠して海軍に入隊したのと同じ
15年前頃ではないだろうか。
そのころからドフラミンゴによる”下準備”がはじまったのだろう。
そして”行動”を起こしたのが10年前だったのだ。
いったい何を目的とした”下準備/行動”か?
七武海として、世界中の海賊の中で一目置かれること・・・
一国の君主となること・・・
闇の武器商人として世界をウラから動かすこと・・・
まさかそんなことではあるまい。
それらは、元天竜人であるドフラミンゴにとって
あらためて欲するものではないからだ。
「元天竜人」とはいっても、
ドフラミンゴの代で抜けたとは限らないのだが
さらに権威が高そうな父親や、CP-0との関係を見るに
今でも天竜人に等しい権力が振るえるように見える。
ということは、
天竜人のままで居ると叶わない何か?・・・海賊王・・・?
モネはいまわの際に
「あなたこそが”海賊王”になる男」と確信していた。
これは、白ひげに対してエースが個人的に抱いていた感情のように
モネが一方的に思っているだけの可能性もあるにはあるのですが
ドフラミンゴ自身が海賊王を目指しているとなると
おもしろいことになります。
「海賊王になる」ということは
空白の100年と世界政府樹立に至る秘密を公然のものとすることが
不可欠だと予想できるからです。
それは、世界政府と天竜人の正当性を揺るがすことに繋がり
「元」とはいえ、
ドフラミンゴ自身が現在も抱える天竜人のしがらみを
断ち切ることになるでしょう。

24年前、ロジャーの処刑をローグタウンで見送った17歳のドフラミンゴは
ただ一人ほほえみを浮かべていました。
(モリアは笑っているんじゃなくこういう顔だとおも
これから訪れる「大海賊時代」を予見してのことでしょうか。
その後の顛末まで全てを見越しての笑みだったのでしょうか。
なぜドフラミンゴは天竜人ではなくなったのか?
ドフラミンゴの父親(大親分)は、果たして現在も天竜人なのでしょうか?
物語のラスボスは、僕の中では今でも黒ひげで揺るがないのですが
この男も侮れません。
作品世界中、全世界的にすべての人々にとって最凶最悪の存在が、
ドフラミンゴだと言って間違いないと思います。

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