コミックス 13巻08章中盤~ 14巻01章までに該当。
恐怖に直面したとき選択する行動はいくつかある。
「もがく」「抗う」「逃亡する」「受け入れる」・・・など
しかし、DIO様に出会ったとき沸き上がる新たなる衝動・・・『喜び』ッ!!!
恐怖に歓喜する快感を知ってしまった者が、どう行動するか・・・
エンヤ婆がDIOに語りかける。一方のDIOはお食事中。
このシーンは原作にはない。(と思う。
これは、今後登場する数多のスタンド使いたちが
なぜ、揃いも揃って「敵」なのか
・・・という疑問に対するひとつの回答である。
この先、ゆく先々でジョースター一行を襲う死客たち。
彼らは個性豊かでそれぞれキャラが立ち、
愛すべき”味”な悪役も居れば、一瞥すらくれたくないようなゲスも居る。
彼らがどのような意図でDIOに付き従うのか、
その理由も様々で、
DIOの闇の力に魅了された者、その恐ろしさに屈伏した者、
利害が一致した者、DIOの寝首をかこうと爪を研ぐ者・・・
その中でも、DIOの持つ闇のカリスマに呼応しない
いわば鋼の精神を持つ者については
「肉の芽」を使い強引に思想・精神を支配する。
逆に言えば「肉の芽」を使わねば従わせることができないほど
花京院やポルナレフは、スタンド能力も、また精神も屈強と言える。
さらに、西尾維新のスピンオフノベルによると、
「肉の芽」に精神を支配されている者はスタンド能力がやや弱体化するとあり、
DIOの呪縛から解き放たれた花京院たちは強くなっているという。
これが荒木の解釈とどれほど合致しているのかはやや疑問が残るが、
序盤に敵として登場したキャラが、味方として終盤まで活躍するという
ジャンプ漫画として王道のキャラ造形にも、なかなかの説得力がある。
クワガタの形のスタンド「タワーオブグレー」。
細かいセリフがカット・改変されるのは「仕様」だが
機内に虫だと?普通じゃあないな!
このカットされたセリフ、ちょっと重要だったりします。
詳しくは知りませんが、旅客機はフライト前に虫が入り込んでいないか
厳しくチェックするそうです。・・・常識ですか?
「機内に虫がいること」を
それほど異常なことだと思わない製作陣が削除したのか、
少なくとも、僕も異常なことだと知りませんでした。
地味〜に、普通じゃない事態が起こっているぞ、という不気味な恐怖。
いつどこで襲われるかわからない、
これからの困難な長い旅路のはじまりとして
旅の中止を暗示する「灰の塔」を象徴する演出の一部が
削除されたのは残念なことかもしれません。
まぁ、こいつは比較的どうでもいい系のキャラですけどね。
ちなみに、アブドゥルが言う
「昨年300人が犠牲になったイギリスでの飛行機墜落」とは
墜落といいながら爆発している絵から推察して、
1988年のパンアメリカン航空103便爆破事件を指しているっぽい。
(こういうのこそ、架空の事件・事故にした方がよくないか?
第三部は、開始当初舞台設定が1987年だったが、
第六部や、ASBによると1989年だったことになっている。
これは荒木先生の勘違いか、もしくは
ジョナサン編からキリが良いように改変されたのか、だと思われるが
こんなに早い段階で1989年であることが示唆されていたとは驚いた。
ちょうどこの辺の話をジャンプ本誌に執筆していたのが1989年なので、
「昨年の〜」というのは
荒木先生が作中と現実を混同したような気がしないでもないけれど。
だとすると、同じ理由でカイリー・ミノーグも問題ないしな。
また、後で出てくる地図には「ビルマ」が書かれている。
ビルマがミャンマーに改名したのが1989年6月なので
「ミャンマー」と書かれていたなら1989年で決まりだったのにな。
ちなみに、本シリーズ(アニメ)では作中の年度は名言されていない。
承太郎やアブドゥルの「動」のスタンドでは
飛行機の機体を損傷させるおそれがあるため、
「静」なるスタンドであるハイエロが相応しい、と名乗りでた花京院。
原作では、放出したエメラルドスプラッシュが
機体に当たるところで液状化している様子が描かれているが
アニメでは放出しっぱなし・・・
エメラルドスプラッシュは
スタープラチナをぶっ飛ばすほど強力なので、ここフォローしとかないと
ほかの「動」のスタンドと変わらぬ被害が・・・
承太郎に冷たくあしらわれ、花京院にうっとりするCAさんが
なんか必要以上に丁寧に描かれているような・・・
ムサイ男のグロいシーンばっかりで
女性のキャラが極端に少ない作品なので、
たまに女性が登場すると作画の人も気合入るんだろうか。
TV放送の場合、エロとグロに規制がかかるのは仕方ないが
ちょっと考えてもらわないと、もう何やってんだかわからない。
こいつの場合、さっき敗北したときに、
舌が2つに裂けたからそれがグロいということなんだろうけど、
裂けたときみたいにシルエットだけでも見せてくれないと
不自然すぎて笑うしかないww
原作にはない香港の説明あり。
これからゆく先々で訪れた国の説明をしてもらえるんだろうか。
ちょっと楽しみだ。
そして登場、次なるスタンド使いは・・・
次回「銀の戦車」
注)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作やOVA版崇拝者ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢を崩すつもりはないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それについては、何というかもう・・・ご了承ください。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
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