コミックス 14巻04章中盤~06章と、07章の一部に該当。
一行は空路を避け、まずはシンガポールへ向かう。
と言っているものの、図面ではベトナムを経由するようだ(原作でも同じ)。
給油とか資材の補充とか、まぁ何かあるのだろう。
厳選したクルーのみで海上をゆけば、とりあえずは安全と考えての航路なのだが
敵は神出鬼没で人数も能力も全くわかっていない。
上陸こそしない(たぶん)とはいえ、
ホーチミンに接舷するだけで十分要注意なのに、そこに警戒する様子はない。
なぜまずはシンガポールなのか。
答えは簡単だ。
当時アシスタントだった三部けいが語っている。
ジョジョ3部が始まった直後、
スタッフ全員を取材先のシンガポールに連れて行ってもらった。
要するに、ベトナムは取材していないので
エピソードを作らなかったということなのだろう。
しかしそれなら、これからエジプトまでにジョースター一行が通る国々については
荒木先生はすべて取材したのか・・・というと、
とりたてて根拠はないが、そんなことはないと思う。
第三部が始まり、これからの長い旅路を描く上で
荒木先生の頭には、様々な構想が浮かんでいただろう。
そして三部開始直後の(おそらくは)最初の取材旅行。
写真や映像はたまた伝え聞きによる資料では、決して得ることの出来ない
現地のリアリティは、先生を興奮させたに違いない。
そう、荒木先生は早くシンガポールを描きたくて仕方なかったのである。
そのため、手前のホーチミンでイベントを消化してなどいられなかったのでしょう。
(すべて僕の憶測です。)
後にインドに入る直前の地図では、
ホーチミンには立ち寄ってすらいないことになっているんですけどね。
※これはダークブルームーンに襲われた場所次第では本当に行っていないのかもしれません。
密航者:アン …名前あったのか
目的地の(ハズの)シンガポール以降も、インドを出る直前まで
一行にまとわりつく少女で、パスポート等をどうしていたのかは謎だ。
「タマキン」「ビチグソ」言ったね。
二部でもスージーQが「チンボコ野郎」言ってたけど、声は野原ひろしだった。
今回は釘宮声なので、感激もひとしおだ。(ナニガww)
三部にはこういう汚い罵り言葉がいっぱい出てくるけど
こういうのは規制されないのな。
・・・と思ったら
「この田吾作どもッ!」が「チンピラどもッ!」に改められてた。
「田吾作」とは、農民や田舎者を指す蔑称だ。
おそらく「今どき意味が通じにくい」という理由ではなく
蔑称だから自主規制されたと考えるのが妥当だ。
シュトロハイムを指す「ナチ公」は別の理由でもちろん、
シーザーを指す「イタ公」も「キザ野郎」に変更されてたものな。
なんか、突っ込みどころが「規制」に関することばっかりで恐縮ですが
危惧していた通り、タバコを吸う承太郎が規制に引っかかった。
灰の塔も大概だったけど・・・これはヒドイ・・・
黒く塗りつぶされ、
更に「未成年くん」が「無法者くん」に変更されている。
第一話で「17歳」と明言されている承太郎が喫煙するシーンを
描けないため黒く塗りつぶす。
しかし「喫煙していた」ことを、言葉で言うのは問題なく、
セリフを変更することで、先ほどの承太郎の行動で問題だったのは
「未成年が喫煙していたこと」ではなく
「海上・船上のルールを守らなかった」ことであるかのように印象を誘導。
苦しい苦しい・・・。
もういったい何がダメで、何がセーフなのか・・・。
自主規制の表現に関しては、今後も語ることになりそうだ。
ダークブルームーンと、
その本体、テニール船長(偽)
玄田哲章さん、ちょっと声が衰えたかしらン?
海中でもスタンド同士の会話が可能・・・何それ?
そんな設定知らなかったけど、ふ〜んそうなんだ。
普通に会話を交わすテニール(偽)と承太郎。
しかし
承太郎は口をつぐんだままで、スタープラチナが話しているのに対し
テニール(偽)は自分で喋ってる。
??? え〜とつまり、この上記の表現と、
テニール(偽)はダークブルームーンの能力で海中でも話せるが、
承太郎は話せない。
しかしスタンド同士の会話ができるだろうから、ほら減らず口を叩いてみろ。
と、こういうことか。
でも、最後は承太郎も自分の口で喋ってるんだよなぁ・・・
口をつぐんでいたのは、呼吸を温存していたということなのかなぁ。
このテニール(偽)。潜水時間のベストが6分12秒だという。
普通の人からすれば確かに凄いけど、
ただ水中で息を止めるだけなら22分ってギネス記録もあるくらいだし
正直な所、スタンド能力使ってその程度なのかよ。って思うね。
承太郎を助けるためにスタンドを出す花京院、アブドゥル、ポルナレフ。
マジシャンズレッドが海に入るとどうなるのか、ちょっと興味あるわ。
周囲の海水を蒸発させて、
モーセの十戒みたく海を割ったりできないのだろうか。
トイレの水ごときで炎を消されてたから、それは無理か・・・
ダークブルームーンを下し、しかし船を沈められて漂流。
一行は、謎の船に遭遇して、To Be Continued.
ちなみにこのシーン、
原作では、あきらかに人数が多いんだが
こっちは少ないww 船乗りは9人いるはずなのに・・・
脱出し損なった人がいたのかね・・・
余談ですが:
スタンド使いは煙草の煙を少しでも吸うと・・・
・・・マヌケは見つかったようだな! のくだり
OVA版にはダークブルームーンは登場しませんが
この演出は、ジャスティスのスタンド使い:エンヤ婆を騙すために使われました。
原作でも印象深いシーンなので、どうしても使いたかったんでしょうね。
注)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作やOVA版崇拝者ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢を崩すつもりはないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それについては、何というかもう・・・ご了承ください。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
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