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ジョジョの奇妙な冒険 第三部 #08「悪魔」 

コミックス 15巻01章~04章の半分までに該当。

ポルナレフの手荷物をゴミと勘違いしたシンガポールのお巡りさん。
原作とはかなり顔が違うが、
しっかり荒木テイストにデザインされている。
モブの女性が不自然なほど美しく、荒木テイストをまるで感じないため
こういうサービス(なのか?)は嬉しい。
一行がチェックインしたホテル。

原作では「HOTEL SHANGRI-LA ホテル・シャングリラとなっており、
シンガポール本島中腹に実在するホテルなのだが・・・
ってか、よく見ると
フロントには「SHA・・GRA」
シャンプーには「SHAGULLA」
・・・いいかげんだな・・・せめて統一しとけよ
まぁとにかく架空のホテルってことだ。
見た目も適当に変えられています。
実際には

こんな風にマーライオンを見下ろす位置には
どのホテルも存在しないハズなんだけどね。
ホテルの所在地については
次回のエピソードにも不自然な箇所があるので
気になったらまた書きます。
「悪魔」のカードの暗示を持つスタンド使い
呪いのデーボ

デーボのスタンド「エボニーデビル」原作よりも禍々しい。
ここでちょっと小ネタ:

「南中国海で出会ったエテ公」「こないだの、海で出会ったエテ公」に。
南中国海とは言うまでもなく日本では「南シナ海」と呼ばれる海域で
実に7カ国が領有権で揉めに揉めている南沙諸島が所在する海。
近年、主に中国の発言と行動に起因したトラブル多発地帯で
まさに現在、2014年5月下旬
リアルタイムで非常にデリケートな海域であるため、
特定の国の領海であるかのような呼称を避けたのか
単にわかりやすく省略したのかは分からない。


知っているのか?雷電 アブドゥル
「アメリカインディアン」「ネイティブ・アメリカン」に。
これは現在差別語扱いにする勢力があるため仕方ないのかもしれないが
近年、米国で呼び替えが進む風潮にならい分類される
「ネイティブ・アメリカン」とは、
いわゆるインディアンだけではなく、サモア人やミクロネシア人、
アレウト、エスキモー、ハワイ人など、すべてを指す総称だ。
なので、デーボを「ネイティブ・アメリカン」と称するのは
間違っていないが、デーボの素性を言い表す表現としては正しくない。
インディアンという呼称の差別云々は、
「白人の都合で今さら呼び替えとかフザケんな」
と訴えるスー族の活動家などもおり
白人・米帝至上主義で呼び替えるのはいささか安易である。
ここは原作通りか、
または「アメリカン・インディアン」で良かったと思う。
ポルナレフがチャリオッツを出すと

ベッドの下を覗いていた人形が体を起こし、仰け反って悪態をつく
荒木漫画はコマをまたいでの動きの流れがあまり美しくないのだが
本作では縦横無尽に飛び回る人形の動きや斬りつける動作の流れが

めまぐるしく視点を移動させることで実にわかりやすく描写されている。
これは絵コンテを切った人に「グッジョブ!」言いたい。
また、チャリオッツが鏡を割るシーンは
さらっと流していた原作と異なり

偶然落ちた破片にポルナレフが気づき、
積極的に鏡を破壊する描写がなされている。
これは、漫画と異なり
(TV放送の場合)シーンを見返すことが基本的に出来ないことへの配慮。
漫画はページを戻すことが容易だが、アニメは巻き戻すことを前提にしない。
視聴者に「そんなことしてたっけ」と思われてはダメなのだ。

「めくらめっぽう」は省略。
ま、無くても意味通じるけど、
「見えないながら、めくらめっぽう突くしかねぇ!
「見えないながら、メッタやたらに突くしかねぇ!」では、
受ける「必死さ」の印象がかなり違う気がする・・・。

「漏電しているヘアドライヤー」が火を吹いている謎
感電させようとしているのか、引火させようとしているのか
いったいどっちだ。
ベッド下から脱出したポルナレフ
人形の「タマキン以外を切り刻む」と言いながら、粉微塵に粉砕

スタンドの受けた傷は本体に・・・
しかし本体のデーボは粉微塵になることはなく

宣言通り、股間以外を切り刻まれていた・・・んー・・・
結局最後まで、触覚の生えた土偶のようなスタンドは見えるだけで
戦い、傷つき、敗北したのは人形だった。
この人形は、影も落ちていたし、おそらく物理的に存在するもので、
デーボのスタンド「エボニーデビル」が操っている。
本体が傷つけられた左目を、人形が破損していたのは
「呪い」を恐怖させる演出と考えればいいが
あくまで傀儡である人形が切り刻まれたことで、
本体のデーボが同じように切り刻まれるのは少し「?」だ。
エボニーデビルがこの人形の中に
着ぐるみを着るようにして入っていたと考えるしかない。
しかし、そうなると、
切り刻む直前に人形の脚を切断したにも関わらず
デーボの脚はちょん切れているようには見えない。
なんだか釈然としないが、
三部以降のジョジョには釈然としないことが日常茶飯事だ。
考察(妄想)好きとしてはムズムズする・・・
今回のエピソードは、
部屋割りの経緯や同時刻の承太郎やジョセフの様子、
事後、警察に連れて行かれたポルナレフの顛末など、
追加要素が多めだ。
これを「尺が余ったから描写を追加した」と取るか
「より分かりやすく演出した」と取るかは、観た人次第だ。

いつの間にできるようになったのか、ジョセフのTV念写(念聴)
「カ」「キョー」「イン!」「に」「気を」「つけろ!」
で、次回はその話「黃の節制」レロレロ
余談だが:
このジョセフのTV念写(念聴)は、
TVの中の音声を紡いで、DIOの思考を言語化するというもの。
もとが念写であることから、
この能力で写しだされるもの、紡がれた言葉に
ジョセフの意思は介在していないと考えるべきだろう。
しかしながら、完成した文章は
「われわれの中に裏切り者がいる。花京院に気をつけろ!」である。
DIOが「われわれ」「気をつけろ」などと思考するはずがなく
すこぶる不自然だ。
ジョセフ目線の文章に翻訳されている・・・
隠者の紫は、将来的には機械の内部を点検したり
見たこともない町の地図を砂に書いたりすることもできるようになるので
はじめは念写してもDIOしか写らなかった能力が
何らかの方向へ進化したと考えるしかないのだが、しかし腑に落ちない。
注)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作やOVA版崇拝者ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢を崩すつもりはないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それについては、何というかもう・・・ご了承ください。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

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