コミックス 17巻02章中盤~05章冒頭までに該当。
今回は尺に余裕があるのか、
原作にない描写が多数追加されています。
まず、前回「運命の車輪」のガソリン攻撃で燃やされた学生服を
パキスタンでオーダーメードする承太郎。
カラーに真鍮のボタン、果ては鎖まで完全に再現されているが
いったいどうやって伝えたんだろう。そして何日待ったんだろう?
「ウール100%」なのは、南アジアっぽくていいと思うけど
普通はそんな濡れたら縮んでしまいそうな素材では作らないんじゃないかな。
次に、アンとの別れ。
ジョセフに諭されおとなしく帰途につくまでが克明に描写された。
原作では、運命の車輪戦終了時のやりとりで
すべて終わったことにされていたことからも、
さほど重要なキャラではなかったことが伺える。
アニメでは名前がつき、さらに釘宮声がついたことで
ファンの印象も明るくなったため「情けがかけられた」のだと思う。
ちなみにアンが言った「サヨナラだけが人生さ」とは
唐代の漢詩(唐の時代のものでも「漢」詩というのか?)「勧酒」を
井伏鱒二が意訳したものの一節。
さよならこそが人生の真髄だから、この出会いを大切にしよう
みたいな意味だとか・・・。
この詩は井伏の名訳といわれており、原文とはかなり解釈が異なるらしい。
香港出身のアンが
教科書の井伏鱒二の顔写真に落書きをした経験などあるはずもなく、
知っているなら原文の方なのが自然だが、
無学に見えて、なかなかどうして、風流な表現をする娘だった。
花に嵐のたとえもあるし、もう登場はないんだろうな・・・。
他にも本編中の描写がかなり追加されていますが
あえて取り上げるほどのことはない・・・か。
霧のせいで早めに宿をとることにした一行が立ち寄った町は
無表情、無関心の人々や、謎の死体
不気味極まりない様相を呈していた。
「正義」のスタンドが支配する死の町へようこそ。
町の郊外に串刺しにされていた死体のはずの犬が
街の中を歩いている様子に承太郎が気づくのだが、
この描写は原作にはない。
わざわざ視覚的に強く印象に残るデザインがされており
次回も登場するみたい。この犬については来週もう一回触れます(たぶん
「ハウルの動く城」のヒンに似てると思ったことは内緒だ
宮崎センセーごめんなさい
みんな!車にのってこの町を出るんじゃッ!
原作では「ジープ」と呼んでいるが「車」になっている。
この後も繰り返し「車」と呼んでいるので、便宜上ではなく
「ジープ」と呼ぶことが何か都合がわるいのだろう。NHKみたいだのぅ
見たところジープっぽいし、
クライスラーや三菱のものでなくとも、この頃の日本では
こういう形状の車の俗称として「ジープ」と呼んでいたように思うが
いったい何がマズいのだろう・・・。
そういえば、前回も「ランクル」という車名が出てこなかったな。
トムとジェリーや007やジョン・レノンはOKなのにな・・・
静か〜に登場、エンヤ婆
そしてここから始まるエンヤ婆劇場
ポコチン切り取って内臓ひきずり出してブチ殺してやるからねッ
くきィ〜〜〜〜〜ッ
演じる鈴木れい子女史は「ねるねるねるね」で有名な老女マイスター。
ハイテンションな狂気の演技がすばらしい。
迂闊に現れたホル・ホース、ピンチ!
そしてこれまた迂闊にも、無警戒に首を突っ込むポルナレフ。
以下つづく!
次回予告・・・トイレの話しかしとらん・・・www
余談ですが:
宿帳に名前を書く一同
おれのサインはレノンばりに値打ち出るぜ、なんたって「ポール」だしな!
ちょっと・・・あなたの名前はジャン・ピエール・ポルナレフさんですが?
ピエール(仏)の英語名は確かピーターで、ポールは英語でも仏語でもポール。
ポールナレフと言いたいのか?
しかし実は、少し次回のネタバレになるが
原作で「ジャン・ポール・ポルナレフ」とルビが振られている・・・
これってどう受け止めればいいんでしょうね。
注)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作やOVA版崇拝者ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢を崩すつもりはないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それについては、何というかもう・・・ご了承ください。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
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