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ジョジョの奇妙な冒険 第三部 #20「死神13 その2」 

コミックス 18巻09章~19巻03章の冒頭までに該当。

出発して、もうそろそろ4週間・・・急がないとマジでヤバいぜ・・・
前回のレビューに書いたように、日数の計算が原作と異なっている。
原作では「すでに1ヶ月を過ぎている」とされているところ
前回19話では「日本を出てほぼ1ヶ月」と表現された。
しかし、日本を出て「ほぼ1ヶ月」と、今回の「もうそろそろ4週間」では
受ける印象はかなり異なる。
ほぼ1ヶ月とは30日前後の印象で、ひと月を過ぎているともいないとも受け取れる。
もうそろそろ4週間は、明らかに28日未満を指し、25〜27日経過という印象だ。
これはおそらく、原作における日数の矛盾を解消するべく
vs.死神13のこの現在で、出発から「4週間弱」と定めたものの
原作の再現性という観点から、前回は「1ヶ月」という言葉を用い
今回、原作にない承太郎のモノローグで補足したと考えるのが妥当だろう。
・・・そんな細かいことどうでもいいとか言うなwww
急がないとマジでヤバいぜ・・・
その血の運命による最悪の邪悪:DIOを打倒するこの旅の
少なくとも承太郎の個人的目的は
世界の安寧や、ジョナサンの肉体をDIOの呪縛から救い出すことではなく
ママン・ホリィの命がなにより第一であることが、よくわかるセリフだ。
努めてクールな承太郎は、原作ではこういう感情をめったに表に出さない。
(だからこそのモノローグなのだが・・・)
これはなかなか良い追加描写だったと思う。
くれぐれも、繰り返し何度もやって台無しにしないでほしい。

夢にうなされて錯乱し、暴れてセスナを墜落させ、
赤ん坊に乱暴に迫ったことで、精神の衰弱を疑われている花京院。
今見た、赤ん坊が一瞬で刺し殺したサソリの死骸がない。
さらに、腕に残ったメッセージを「証拠」として提示すると・・・
OH MY GOD!
絶望的に信頼を失い、哀れ孤立する花京院。

強行手段もポルナレフに防がれ、当て身を食らわされてしまった。
その結果、残った三人が誘い込まれた悪夢の迷宮

「スタンド」とは精神のエネルギー。
夢という無防備状態の精神を包み込んでいるからスタンドは出せない。

これは真理だ。
精神と肉体が弱いからこそ、ホリィはスタンドを操れず昏睡している。
かつてないこの特異な能力が、さりげなく承太郎が心配する様子を追加描写した
ホリィの窮地を遠回しに暗示しているのかもしれない。
また、負けるわけがない能力でありながら、
眠ることがあるのかどうか怪しいDIOにだけは敵わないことにも合点がゆく。
余談だが、同様に「周到に戦えば負けるわけがない能力」と僕が例えた
「恋人」もまた、細胞単位で相手を襲えるDIOには通用しないと思われ、
忠誠心で動いていない手下どもがDIOに付き従う理由に矛盾がない。
DIOの弱点であるはずの「太陽」は、本体のスタンド使いが怠惰なため問題外だしな。

そこへ現れた本物の「法皇の緑」。
「スタンド」を出してから眠れば夢の中に持ち込めるのだそうだ。
ちょっとご都合主義が過ぎる気がするが、
科学で検証できない事柄だけに「こうなのだッ!」と断言されれば
「ハイそうですか」と受け取るしかないわな。

そんなことより、色彩演出だとはいえ、白髪の花京院には一瞬びびったわ。
一夜にして白髪になってしまったのかと思ったぞ。
〈参考画像〉

侮ったハイエロに身体を乗っ取られ、死神13敗北。
う〜ん・・・
夢の中では何でもありなのだし、何よりスタンドは精神の能力。
身体を物理的に乗っ取られようが、
「何でもあり」を利用してどうにかならなかったんだろうか。
翌朝、ただひとり死神13の記憶を有している花京院。
本来なら、傷つけられた尊厳と肉体的・精神的疲労に対して
「謝罪と賠償を要求するニダ!」とでも言いたいところが

相手が赤ん坊だからという理由で温情をかける。

ただし、原作にあったこのセリフがカットされているため
せめてもの、子供なりの反省や懲りた感情が伺えないのは
結末としてやや物足りない。
今どきなら、反省を促さない体罰は表現として問題だとさえ思わなくもない。
相手が子供だからなおさらね。

一行はサウジを横断し終え紅海へ、
エジプト上陸前に重要な寄り道をする。
次回「審判 その1」
どうでもいいことだが:

さすがにこの喫煙シーンはカットされてたか。ww
あと、最後の「おれのうんこ?」が「うんち」に変更されていた。

「うんこ」では生々しいとでも思ったのだろうか。

まぁ「うんち」は、Dr.スランプではゴールデンタイムにも
さんざっぱら言われていたがね。30年も前の話だが・・・
注)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作やOVA版崇拝者ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢を崩すつもりはないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それについては、何というかもう・・・ご了承ください。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

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