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ONEPIECE 757「切り札」 

争うことが嫌いだったレベッカは今も好きで戦っているのではなかった。
レベッカは弱い。
兵隊さん直伝の、見聞色の覇気と思しき素早い動きと見切りで
不敗を続けてきたが、「負けない」ことがすなわち「勝利」ではない。
幼いときに母を殺され、父親はそれ以前から居ないと思っていた。
コロシアムでは、リク王の忌むべき血筋と
全国民の怨嗟を一身に受け、真実を知らぬまま、その悪名に甘んじてきた。
唯一の救いは、幼い頃から一緒にいてくれたオモチャの兵隊の存在。
彼とともに暮らすことだけを夢見て
1000勝などできるはずないと知りつつ、コロシアムを出るために命を守ってきた。

オモチャの兵隊にしても、争いを嫌がるレベッカに
「自分の身を守る戦い方」を教えることしかできなかったのである。
そんな彼女でも一度は決意した「ドフラミンゴ打倒」。

兵隊さんと暮らしたい。兵隊さんに死んでほしくない。
揺るがぬ意思があると思った。
しかし、実際に母親をその手にかけた男を前にしては
身体がいうことを聞かなかった。
レベッカの意思は「鋼の意思」などではないのだ。
この男と戦いたくないと逃げ惑うレベッカを
母スカーレットを撃ち殺した銃を携え、追い詰めるディアマンテ

あわやのところで、颯爽登場!剛勇キュロス
もう戦わなくていい。
念願の父との再開、そして最愛の人が父であった歓びに
感涙にむせぶレベッカ。しかし、呪縛からの真の解放はこれからだ。
キュロスは、ドフラミンゴ打倒を
ようやく手枷が外れたローと、ルフィに託し
ディアマンテを打ち倒すことに専念する。
レベッカは父の言葉通り、もう戦わないのか、それとも父娘共闘となるのか。

そんな中、サボ vs.藤虎の闘いには、
のらりくらりと真意を探らせない藤虎から、言葉でだけわずかなヒントが・・・。

一か八かこの生命賭けるってぇのに
転がすサイコロを失っちゃあ、壺振る前からオシャカでござんす

海軍大将でありながら、世界政府のやり方にただ従う、ということを由としない。
政府が掲げる正義を愚直に執行してきた己に疑問を抱かない組織体系にも一家言ありそうで
どう考えても藤虎の思考は革命軍寄りに思えます。
世界規模で大事を成し遂げるには、掲げる御旗がないといけない。
そうでないと、共通のロジックで170以上の国家をまとめることなどできないからだ。
今の段階では、世界を取りまとめる役目として海軍や政府が必要だが
そのあり方には大いに問題ありなので、いずれ正す(倒す?)ときが来る。
それはおそらく世界会議レヴェリーあたりではないかと思いますが
藤虎の謎の言葉はこういう意味が含まれていると思います。
(あとで追記するかも
余談ですが:

よくわかるわ、ニワトリくん。
ルフィには命をかける価値がある。いつだって勝利の「切り札」なの。

バルトロメオがルフィへの忠心を語り、
ロビンがそれを補足する背景で、各地の戦況が描かれるなか、
ウソップとフランキーが気になりました。

ようやく体が動くようになったウソップは
カン十郎がかけた網を登ってくる追手を相手に奮闘しているのでしょうか
そうなる前に網を消去できなかったのでしょうか。

もう一方のフランキーは、セニョールと
相も変わらず男のバトルを繰り広げている様子。
シンクロナイズドスイミング vs.ブレイクダンス
みたいな異様なバトルにも関わらず
工場長キュイーンやセニョールの取巻きギャルたち、
トンタッタたちをも夢中にさせています。
・・・こいつら楽しんでないか?

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