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ジョジョの奇妙な冒険 第三部 #21「審判 その1」 

コミックス 19巻03章~05章終盤までに該当。

サウジアラビアを横断し終わり、紅海を西へ渡る一行が
エジプトに上陸する前に寄り道をした孤島。
ジョセフ曰く、ここにはこの旅にとって大切な男がいるという。
世を捨てこの小さな島に隠れるように一人で暮らしているらしい

アヴドゥルの父親がここに居た。
少し脱線するが、「皇帝&吊られた男」戦でリタイアした

モハメド・アヴドゥル
ドゥルと書くことに今の今までまったく気付かず
ずっとドゥルと表記していました。
お詫びして訂正し、以後気をつけます。
責任を感じ、一人浜辺で落ち込むポルナレフが見つけた
金属製のオイルランプから飛び出したのは

カメオと名乗る何者か。あからさまに怪しい。
3つだッ!おまえの望むものを3つ言えッ!
CVは有本欽隆 アスランの親父演ってた人かな
これまた随分ベテランを使ってきたな・・・
カメオにはもっとファンキーなキャラのイメージを持っていたが
世事に動じない余裕と、なにより怠惰な感じがすごくイイ!

おかげで「Hail 2 U!」が少し浮いちゃってるけど
それを差し引いても予想以上の良いキャラになってるわ。
さて・・・作品視聴的にはご法度なんだが
今回はネタバレ視点で語るとしよう・・・
人は、奇天烈な「絵空事」には通常耳を貸さないものだが
それが耳よりな「おいしい話」なら話は別だ。

普通ならあり得ない事柄で自分だけが得をする話を持ちかけ、
実際にその利益の「さわり」を見せて信用させる。
そして時や回数を限定して、その場で決断させる。
詐欺の常套手段だ。
まったく欲というものは醜く、そして恐ろしい。

ホント・・・恐ろしい・・・
そして、こうやって悩んでいるうちに「断る」という選択肢が頭から消え
ダメモトで何を頼めばいいかの不毛なループに突入する。
「スタンド」という非現実的で限られた者だけの能力を持ちながら
こんな見え透いた手口に騙されるのか。
「吊られた男」の能力について

「スタンド」があるなら「鏡の中の世界」だってあるだろ!
と、直感的に考えたポルナレフであるから
彼が不可思議な出来事にある程度寛容であるのは間違いないが、
「不可思議な出来事」はこの作品ではイコール「スタンド能力」に他ならない。
正体不明のスタンドから利益を得ることに対して、
常にもっと危機感を持ち続けていないといけなかった。
これは決してポルナレフが愚かなわけではないが
ほかのメンバーが同じように騙される図はちょっとイメージしにくい。
妹とアヴドゥルの死がそれだけ大きな後悔となっているからだろう。
特に今のポルナレフには。

自分の苦しみと、すぐそこに居るアヴドゥルの父親の悲しみが癒やされるなら
あわよくば・・・と考えたに違いない。
人物大の物体が土から出てきた形跡、髪の毛や足あと
声、姿、想い出・・・段階を踏んだ数々の物証
陥落した。
これからポルナレフは大きな負債を抱えることになるだろう。
手痛いしっぺ返し
生き返った妹は人成らざる者だった
念願叶ってようやく再会したのに、断腸の思いで妹の消去を願い出るポルナレフ。

この”断腸の思い”感が、原作よりも強調されている。
しかし何を隠そうw カメオは「審判」のスタンド

人の願いを土に投影して作る能力を持つ。
おまえは「自分の心」で自分の妹を作ったのだッ!

「おまえが作ったものはおれにも消せない」
こんなあっさりと突き放すセリフは原作にはない。
その代わりに

愚かなポルナレフを嘲笑し、地獄に突き落とす種明かしが
ご丁寧に語られているのだが、これは次回の冒頭に挿入されるのかな・・・?

次回「審判 その2」
アヴドゥルも同様に蘇ってしまうのか!?
注)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作やOVA版崇拝者ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢を崩すつもりはないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それについては、何というかもう・・・ご了承ください。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

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