尊敬するドフラミンゴを信じたい最後の一念で、
自分は本当に役に立てないのか、直接問い質しにきたベラミーは、
その熱い想いも虚しく…
ズタボロで、ドフラミンゴの足元に転がされていた。
ドフラミンゴは、ただ
自分がルフィとローから受けた被害の大きさと、
それによって如何に腹に据えかねているかをとうとうと述べる。
この期に及んで、ベラミーに対して何の感慨もあるはずがない。
最大のリスペクトを払ってきたカリスマに
はじめから何も期待されていなかったことに今気付かされた自己嫌悪と
進むべき道標を失った落胆に、まさに絶望したベラミーは
できるわけねェ!友だちだ!
ルフィの真っ直ぐな想いや素朴な優しさも、ときに残酷だ。
ある意味で、ベラミーをより追い込んでいる。
「弱ェやつは死に方も選べねェ」
というのは、パンクハザードでローがたしぎにかけた言葉だったが
ドフラミンゴからの受け売りだったみたいだ。
皮肉ではなくそのまま引用しているところを見ると
ドフラミンゴの生き方や考え方すべてを否定したいのではないと受け取れる…かも。
サブタイトルの「秘策」とは、シャンブルズを使った奇襲。
とっさに立ち位置を入れ替えて、攻撃を当てるというものだ。
ドフラミンゴにはゴムゴムの火拳銃が命中し
トレーボルはローに身体と杖と鼻水を斬り分けられた。
ドフラミンゴは血ヘド吐いてるけど
トレーボルはウソップに斬られても平気だったから問題ないかも。
この「秘策」
ローは「ここぞ」という場面まで温存したかったようだが、
ルフィにそんなまどろっこしい戦略は通じない。
実際、ヴェルゴを相手には自在に使わせてもらえなかったし、
警戒している格上の相手にはそうそう決めることはできなさそうだ。
二度目があるかどうかは、甚だ疑問。
戦いが進むほど体力も消耗するので
もともと使いどころの判断は難しかっただろう。
ところでドフラミンゴが気になること言いましたよ。
13年前のあの事件がなければ、
お前は今頃三代目コラソンとして、こっちに立っていただろうな。
三代目?
最高幹部の名前が、全員ことごとく都合よくトランプのスートの呼び名
なんてことがあるだろうか… いやマンガだしそこはええやろ… と納得してたけど
「コラソン」というのも、個人の氏名ではなく役職名か何かなのか?
ほう・・・実に興味深い。
僕の妄想スイッチが入りましたよ。
少し披露・・・箇条書きになりますがすいません。
ではドフラミンゴの弟は初代だったのか、それとも二代目だったのか。
二代目だった場合、初代はドフラミンゴ自身だった可能性がある…かな。
弟が初代なら、コラソンとはやはり彼の氏名で、
殺してしまったものの、ドフラミンゴが代わりのコラソンを用意しようとしたのかも。
その場合、ここはやや歪んだ兄弟愛があったと想像してみる。
コラソンの死を恨みに思うのは逆恨みだというドフラミンゴの言葉を信じるなら、
直接殺したわけではないのかもしれないし、
コラソンの方が、現在のドフラミンゴに輪を掛けた悪党だった可能性も否定しきれない。
一度だけ出てきたコラソンの顔は、今思えば、
ドフラミンゴにそっくりというよりは、無理やり同じ格好をしている様にも見える。
24年前のドフラミンゴに似てるという意見もあるようだけど
ローと出会ったときのドフラミンゴとは似ても似つかない。
あと、このシーン、連載時とコミックスでセリフの割り方が違う。
左:連載時/右:コミックス
連載時の割り方だと、このシルエットの人物は間違いなくコラソンだが
コミックスの場合、この人物はドフラミンゴの悪魔性を表現しているだけにも
捉えることができなくもないような気がしないでもない・・・かな・・・
また、ふたりが実の兄弟だとしても、両親ともに同じとは限らない。
ドフラミンゴは「元天竜人」だが、コラソンは一般人だったとか、
もしくはその逆もあり得る。(ふたりが入れ替わってるとかね
800年前以前からあるのだから、ドンキホーテ一族だって、
父親を殺して、残りはドフラミンゴただひとりということはあるまい。
政府の手厚い庇護を受けてきた天竜人だ。長い間に分家だってたくさんあるはずだ。
では、ドフラミンゴが「若」だとして、その上の「ビッグボス」はいったい誰なのか。
父親を殺し天竜人ではなくなったドフラミンゴを
今でも後盾する存在とは・・・?
ちょっと整理がつきませんね。もう少し情報を待ちたいところです。
あとはローの「白い家」と、長く生きられなかった理由。
そこに命をくれたコラソンが何をしたか・・・だな。
ああ・・・これ・・・回想入ったら長そうだなぁ・・・
余談ですが:
頭割り人形は8人で一体を構成していたらしい。
鼻の長い部下はひとりで変えられていたように見えたが、違ったんだな。
腹に穴を空けられたり、頭を落とされた人形が人に戻ったときどうなるのか
ちょっぴりホラーで気がかりだったので、まぁこれ以上突っ込まないことにする。
袈裟斬りとか幹竹割りとかされなくてよかったね。