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寄生獣 —セイの格率—

アニメ「寄生獣 —セイの格率—」がはじまった。
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「寄生獣」とは、
1988年から1995年までアフタヌーンに連載されていた岩明均の出世作だ。
今回、TVアニメと実写映画がほぼ同時に制作発表され、
何故今ごろになって、なのかはわからないが
休載ばかりでたまに載っていても背景が下書き状態で
遅々としてストーリーが進まぬヒストリエを見ている限り、
漫画家としてのモチベーションを維持できているのか甚だ疑問に感じる岩明にとっては
嬉しいメディアミクスなのではないだろうか。
うちのサイトとしては、
いつものように原作と比較しながらレビューしていきたいところではあるが
なかなか細かく比較する時間と体力(健康状態)がないことと、
「そんなことしてる余裕があるなら、ワンピのレビューを書け」と言われると
もう返す言葉がないので、とりあえず最初の感想にとどめておくことにする。
公式発表を見ての第一印象は、やはり絵柄への違和感に尽きた。
まさに、
きみ・・・泉新一くん・・・だよね?
という感じだ。
ケータイもインターネットも普及していなかった連載当時と比べれば、
いまどき、詰め襟&セーラー服を制服とする高校はごく少数だろうし
7:3ヨコワケの地味で朴訥な主人公という、
ごく当たり前の学校に通う、ごく平凡な少年のような、いわゆる「記号」が通用しない。
もちろん若者の文化風俗も当時とはまるで異なるわけで、
舞台設定を「現代」としている以上
今風のキャラクターに改められるのは仕方のない事だろう。

だからといって、メガネはどうなんだ? という点がまず気になるが、
(少しネタバレ含みます)
これは作中において、母親の事件と、ミギーとのより深い融合を経て
新一のパーソナリティが突然野性味を帯びることを
絵的にわかりやすくするための手法だと考える。
つまり、後でワイルドに変貌するので、はじめは必要以上に弱っちく表現してある、と。
ミギーとの融合によって身体能力が向上する新一は、
視力もメガネが不要になるほどになり、
物語序盤の頼りない風貌とのギャップをより強調するための仕掛けなのだろう。
時代にそぐわぬツッパリやスケバンはキャラを変更され、
幼なじみキャラが序盤の説明役に加えられた。(このキャラは原作にもいたが無名だった)

ヒロイン村野里美は、今風の美少女というよりは、
これまた意図的に、平凡で集合に埋もれるレベルのルックスが用意された印象で、
性格が変更されているため、
原作でたびたび口にしていたオヤジ臭い言葉使いをすることはない。

「ギョエ〜ッ!塚原卜伝!」もない。

ミギーの声は、本作では平野綾が演じており、
かわいい系の役作りがなされている点では、
阿部サダヲが演じるらしい実写映画版と大きく異なる点なのだろう。
このキャラメイクなら、今どきなら加藤英美里でも良かった気がしないでもない。
全24話の予定だと、いくつかのエピソードは削られるか纏められるかするだろうが
第一話を見た感想としては、「想像していたより岩明作品っぽかった」ので、
この調子で頑張ってもらいたい。期待する。
あ、主題歌は・・・
何言ってんだかまるで聞き取れないので、作品にふさわしいのかどうかさっぱり分からない。
が、個人的な好き・嫌いを言わせてもらえば、大っ嫌いなケースだわ。
余談だがエンディング歌ってるのって、あのFolderの大知くんなんだね。
デビュー当時の声は好きだったなぁ・・・

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