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ONEPIECE 767「コラさん」 

コラソンとの別れ。
コラソンの能力により自身から発する「音」を消されたローは、
宝箱に潜み、鳥かごから無事脱出した。

ようやく発せられた泣き声は、つるの軍艦からの砲撃にかき消されたが、
ローの声が出たことは、ナギナギの能力の解除、
すなわちコラソンの「死」を意味していた。
大好きな人の犠牲に命を貰い、
幼いローは新たな「生」に如何なる価値を見出だすのか。
ドフラミンゴが10歳で父親を殺し、
その首を手にマリージョアへ行きながらも取り合ってもらえなかった

おそらくその間に、ロシナンテはセンゴクに保護されていた。
ドフラミンゴが世界を儚み復讐と野望に燃えている間、
ロシナンテはセンゴクの下でぬくぬくと(?育ち、なるべくして海兵になっていた。
海賊が海軍と内通するために、軍籍までとる必要はないのにな…と思っていたが、
そうではない。
ロシナンテははじめから海兵だったのだ。
兄弟なのにとうてい理解しあえない感情の地盤には、
やはり失ったものの大きさと、育った環境が著しい影響を及ぼしたようだ。
凪の能力で、誰にも悟られることなく逃げおおせたローだが、
存在を知覚される要因は何も「音」だけではない。
6103115.jpg (違
偉大なる航路へ進出する前のファミリーには
まだ見聞色の覇気を使える者がいなかったと考えるしかなく
加えて、海賊ディエス・バレルズの元から逃げ、
海軍に保護されたもう一人の少年が偶然いたことが幸いした。

余談だが、
このとき20歳だったはずの「ドリィ」が「少年」と伝えられたのは、
彼がひどい虐待を受けて弱り痩せ細っていたからそう見えたのかもしれないし、
または、この「ドリィ」は我々が知るあの男とは別人である可能性もなくはない。
まぁ前者であると解釈しておく。
このままローはファミリーを離れ、正式な退団などはなさそうにも思えるが
自分の悲願の能力を持っている子供を逃したまま、むざむざ放置するほど
ドフラミンゴは甘くはないだろう。

消息が知れた途端に追い込みをかけるに違いない。

672話でのヴェルゴとの会話から察するに
ファミリーの仕事を邪魔しないことや、ローの居場所をファミリーに明確にしておく
など、ある種の取り決めが行われた上で放逐し
いざ「その時」に利用できるように、生かしておいた可能性がある。
10年以上ドフラミンゴとローは顔を合わせていなかったのだから
取り決めが交わされたとしたら、この後間もなくだろう。
ローはローで、この時この瞬間から、自らの無力を呪いながら
いつかコラソンの無念を晴らすことだけを考えて生きてゆく。
そして、
いずれコラソンを讃えた名前の「ハートの海賊団」をたちあげることになるのだ。
これまた余談だが、さしずめベポは、
熊に襲われた瀕死の仲間を救うために、
熊の肉体に仲間の人格を移植したとかそんなところだろう。

さて、オペオペの能力は身に付けたものの、ローには時間がない。
父親から医術の手解きを受け、自らもカエルの解剖などをしていたとはいえ、
世界中から匙を投げられた未解明の不治の病を、
子供ごときが、すぐさまどうにかできるとは考えにくい。
とはいえ、今生きているんだからどうにかなったんだろう。
前々回の妄想で、
伝説の医師から不老の身体と医術を与えられたかもしれない、ピチピチの某老婆
の話をコメント欄に追記したが、
ローが、彼女の教えのもとに、珀鉛病の治療をはじめ医術をすべからく仕込まれた、
すなわちチョッパーと兄弟弟子、とかいうのも面白いかもしれない。
ま、その場合は、

ローが「D」であることは、彼女は気付かなかったことになるな。

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