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ONEPIECE 769「海賊ベラミー」 

もう充分だベラミー…自由にしてやるよ 今までどおりな。
寄生糸による支配をようやく解かれたベラミー。
この「もう充分だ」とは、もちろん、禊が済み許されたという意味ではなく
ルフィの足止めをする役割はもう要らなくなった、
すなわち「もうお前に用はない」という意味だ。
身体を自由にしようとも、この期に及んでまだドフラミンゴを裏切らない
ベラミーの不器用で愚かな気質は熟知しているし、
仮に歯向かってきたとしても、何の脅威にもならないと考えているのだろう。
そして、ドフラミンゴの思惑通りなのか、

最後の力を振り絞ったケジメの”スプリング跳人”でルフィに挑む。
てめェの望んだ返事が貰えなかったからと、
勝手に憧れた男に手のひらを返す様なみっともねェ真似はしたくねェ!
マヌケにゃマヌケなりの貫くべき「筋」ってもんがあんだよ!!

無様です・・・
一見、信念を貫いているようにも見えますが、
これはただの「意地」。
これまで自分が生きてきた
「海賊」としての目標と将来のビジョンがすべて誤りだったことに気付かされ、
八方塞がりでここより上にも横にも進めない。
唯一差し伸べられたルフィの手を掴むには、登りかけの山を一度下りなくてはいけない。
誤りを認め正しい道を歩み直す方法を模索することなく、
道をたがわず信念に沿ったまま、いっそ死にたいという
ベラミー最期の願望と考えていいが、残念ながら自己欺瞞以外のなにものでもない。
誤りは認めるがドフラミンゴに手のひらを返すようなことはしたくない。
ならば、何もしないのが正解です。
僕が速報でオレンジの町の町長ブードルをさながら引用したのは
・このままではベラミーは死んでしまうが、死なせたくない。
・今ドフラミンゴを倒すのに邪魔。
・ドフラミンゴを倒しても、無念は晴れないし、ある意味生き恥を晒すことにもなるが
 仕切り直しはできるはず。
このような点が似てるなぁと思ったから。
以前のベラミーであれば
同じルールの将棋がさせない相手とケンカをする意義を見出だせなかったが
今は違う。ベラミーは変わった。
信念に基づき命がけの戦いを求められたとき、ルフィはどう応えるのか。
さて、標題通りベラミーの話から入りましたが、
世間の話題はもっぱら”こっち”のようですね。
ギャー!!!!
ドフラミンゴに腕を切り落とされたロー。
ドフラミンゴに斬られたにしては
切り口があまり鋭くないことが気になりますが
オペオペの実は「自分のケガは治せねェ」某幽波紋とはおそらく違い
機会を見て自分で治せるかもしれないし、
もしくは、ここでレオのヌイヌイの実の能力が発揮されるのかもしれない。
隻腕ってのもマンガの画的にはかっこいいけど
あの長い妖刀「鬼哭」を振るうのにも不便だろうし
外科医が片腕を失えば、それは廃業勧告も同じですよ。
とにかく、腕は元に戻ると、僕は信じています。
今回、僕が最も気になったのはここ。

お前がそう思うのか?
13年前コラソンはファミリーの情報を海軍に流し
最後にドレスローザを救おうとしていた。
しかしその情報文書を預かったローが
運悪く海軍潜入中のヴェルゴに手渡してしまったためコラソンの裏切りが露呈。
そのことについて

お前があの日ヘマをしなきゃ、この国に降り注いだ数々の悲劇は起きなかったかもな
と言うドフラミンゴに向けられたローの言葉。
お前がそう思うのか?
13年前の時点ではシュガーがまだ能力者になっていないので
「邪魔者を消して労働力に変える」という手っ取り早い作戦は、
あの文書には記されていなかっただろうし、ドフラミンゴが言うように
結局「文書」がどうあれ、作戦を変えドレスローザの乗っ取りは行われただろう。
それを踏まえて「手を下した張本人ががその口で言うかよ」とも受け取れますが
「お前が」が強調されており、ドフラミンゴの後ろにいる人物の存在を示唆しています。
僕には「それは本当にお前の考えなのか?」と聞こえます。
ドフラミンゴより上の立場で、「若」に対する「大親分」に当たる人物が必ずいる。
今すでに登場しているなかに居るとしたら
怪しいのは、トレーボル、シュガー、カイドウあたりかなぁ・・・
以前、頂上戦争後にモリアを始末した際

センゴクよりも「もっと上」の指示だ。とドフラミンゴは言いましたが
それについては、

政府の中にドフラミンゴと組んで暗躍している一派があり、
この帽子の男が「もっと上」の人物ではないかと目されていましたが、
この男はあくまで政府内の人間なので「大親分」ではない。
「大親分」的存在の人物って誰なんだろうなぁ・・・
余談ですが:
この帽子をかぶった政府役人。
彼の執務室って、ひまわりだらけなんですよねェ・・・
ひまわりねぇ・・・

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