サイトアイコン 我思う故に・・・新館

ジョジョの奇妙な冒険 第三部 #25「「愚者」のイギーと「ゲブ神」のンドゥール その1」 

JOJO-SC_25a.jpg
待望の「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」
エジプト編が始まりましたッ!!
実は、諸事情により
第24話「女教皇 その2」のレビューを書いていなかったのですが
続きが始まっちゃったし、ホラww 
もうそんな古い話でモチベーション上がらないじゃないですか・・・
という訳で、非常に心苦しいですが24話は置いてゆきます。
ゴメンナサイ。
それでは後半、行ってみよう!(いかりや風
めずらしく、初回からオープニングもエンディングもあります。

三部の締めくくりとなる新たな主題歌は
「ジョジョ その血の記憶〜end of THE WORLD〜」
カラオケで歌うと超絶気持ちいい第一部の主題歌
「ジョジョ 〜その血の運命(さだめ)〜」と韻を踏みながら
その血脈・系譜を経て、
彼らと共に現在の結末へと導かれた我々へのフィーチャーソング。
これまで主題歌を唄ってきた富永TOMMY弘明、Coda、橋本仁の三名が
「JO☆STARS」と洒落たユニット名で唄っています。
・非情に難易度が高い。
・終始ハイテンションでずっとサビみたい。
・最後の「オラオラ」で笑ってしまう。
・いささかユニットとしてのバランスが取れていない気がする。
など、初聴ではいろいろ思うところもありますが・・・
いんだよ、細けぇことは。
この曲も後からジワジワ来るんだよ、きっと・・・。
・・・「オラオラ」はみんなで歌うと盛り上がるだろうな
end of THE WORLD ってのが
世界の終わりと、DIOへのケジメのダブルミーニングでいい感じですね。
エンディングテーマ

これは僕はまったく知らない曲ですが
作中のまさにその時代、1988年にグラミー賞を受賞した
パット・メセニー率いるユニットのジャズアルバムに収録された一曲らしい。
過ぎ去りし日々を回顧するような、滑らかなメロディーと
エレキシタールのなんともエキゾチックな音色が
ホッとさせると同時に、
物語の結末を知っていると・・・ホロリと涙が出てくるような、い〜い雰囲気です。
それでは本編
第25話「「愚者」のイギーと「ゲブ神」のンドゥール その1」 
コミックス 20巻02章~05章冒頭までに該当。
スピードワゴン財団がヘリで運んできた「助っ人」
「愚者ザ・フール』の暗示を持つスタンド使い
イギー
公式HPのキャラクター説明にも
物語終盤期の顔立ちでデザインされたイギーが載っている

(すなわち、愛らしいキャラが設定されている)にも関わらず

原作初登場時よろしくきわめて「犬」らしく描写されている。
もともと荒木マンガのキャラクターは
たとえば二部のシュトロハイムやSBRの大統領が判りやすいように
描き進める中でより描きやすいように、動かしやすいように、
結構変化してゆく方だとは思うが、これはそういったタチのものではない。
物語終盤のペットショップ戦で
イギーの感情を綿密に描写する必要性が発生したため
表情をつけやすい顔に変更しただけで、
本来のイギーとは、能力は高いが極めて扱いにくい、
所謂「畜生」なのである。
ちなみにOAV版にはペットショップ戦がないため、
イギーは最後までこんな感じ。
CVも存在しなかった。
しかし、そうだ。
本作ではペットショップ戦以降のことも考慮されているので
福圓美里が声を当てている。
この「畜生」顔で福圓声はちょっと・・・無いな・・・
念写用のカメラです。
ひとたび念写すればオシャカになるのだ。
これひとつ持ってきてどうしようというのか・・・と思ったら
記念写真。
この写真は原作第五部の冒頭に承太郎の部屋においてあるもので、

原作第三部には、こういう写真をとったという描写はない。
一部のファンは早くも早合点しているようだが
これが第五部制作決定の根拠になるわけはない。
しかし「5人と一匹揃った状態で、いったいいつ撮ったんだろうな」とは
かねてから言われていたので、
サービス的な意味も込めてさりげないエクスキューズとしたのだろう。
おとなしくカメラ目線で微笑むイギーがいささか不自然ではあるが。

DIOの屋敷に集結し、去った謎の9人の男女の情報。
タロットの暗示をもつ22人のスタンド使いの
最後のひとりがDIOだと思っていたら、他にも9人の敵がいる。
この9人の男女がエジプト9栄神のスタンド使いその人だとすれば
いろいろと不自然なこともあるんだが、
それぞれ代理人をたてているかも・・・とか考えてみよう。
それでもアヌビス神とペットショップは苦しい・・・な。
実は9栄神以外にも2名ほど暗示を持たないスタンド使いが出てくるのだが
スタンドが発現していても名を持たないホリィのようなケースもあるし
それこそ第4部以降にはタロットの暗示など関係なくなるのだから
あまり気にする必要はないのかもしれない。
たぶん、9栄神を使い切った後で、
もうひとコマふたコマ必要になったのが真相だろう。
だもんで、彼らのスタンドは原作中には名前も出てこない。
ラストは、もうDIOがすぐそこにいる緊張感の中
新たなスタンド使いのややこしい御託が邪魔だった
ということもあるかもしれない。
そして早速登場する9栄神のひとり
「ゲブ神」のンドゥール

個人的には、声もデザインもOVA版の方が好みだが
OVA版はかなりアレンジされちゃってるしな。仕方ない。
どうでもいいが、
名前の発音は、OVA版では「うんどぅーる」
本作では「んーどぅーる」と言っているように聞こえるが
音を伸ばさず「どぅーる」となぜ発声しないんだろう。聞き取りにくいのかな?
それとも現地の発音では「んーどぅーる」が近いんだろうか・・・
敵の本体を探す承太郎。

原作ではただ双眼鏡を覗いているだけだが、本作ではスタプラを出している。
OVA版はというと、
承太郎は目を瞑りスタプラが目を凝らす。
スタンドが視力を研ぎ澄ます演出として、目の上に手で庇をつくるのが少し滑稽だ。

マドハンドは仲間を呼んだ
・・・ではなく、敵は水のスタンド。
一行の避難した車が、液状化させられた地面に沈む。
「水」の能力は砂漠では相性が悪そうに思う。
砂漠で作物が育たないのは、砂が乾いていて水分を蓄えないからだ。
砂漠に水を撒くと瞬く間に吸収、または蒸発してしまう。
スタンド自身が水だった場合、砂漠の中を移動する内に
その質量をどんどん失っていきそうだ。
ま、そうならないくらい”凄い”水の能力と考えるしかないか。

車から落ちる一行。我関せずのイギー。
次回「「愚者」のイギーと「ゲブ神」のンドゥール その2」
余談だが:
OVA版はエジプト編に当たる後半部分が先に制作され、
その6年半後にファンの要望に応える形で前半部分が制作された。
そのため、全体を通してはじめから観た際、
エジプト編に入ったところで急激に画質が落ちるように感じる。
6年の間のアニメ技術の進化と、再び集められた同じスタッフたちの成長を
遡って体感できる奇妙な黄金体験だ。
OVA版のエジプト編は「ンドゥール」「ダービー兄」「ヴァニラ・アイス」
「DIO」のみの構成となっている。
そして、この「「愚者」のイギーと「ゲブ神」のンドゥール」は
その「ジョジョの奇妙な冒険」はじめての映像化の、記念すべき第一作にあたる。
それだけ重要なエピソードと言ってもいい。
OVA版も本作と同じく前後編に分かれており
同様に車から落とされたところで前編は終わる。
大きく異なるのは
花京院が目をやられ全員が車に乗り込んだところで
OVA版では車を発進させ逃走を図ることだ。
そして地面を液状化させるのではなく

密かに車に乗り込んでいた水のスタンドがラジエーターを破裂させ、
車を攻撃し、転倒させる。

その際、水の塊がポルナレフの顔を直撃し
溺れさせようとする描写が加えられており、
先のヘリパイロットが砂漠の上空で溺死させられた謎の解明が為されている。
注)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作やOVA版崇拝者ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢を崩すつもりはないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それについては、何というかもう・・・ご了承ください。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

モバイルバージョンを終了