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ONEPIECE 773「ハーフ&ハーフ」

ひとつの肉体のイニシアチブ争奪戦を繰り広げる
キャベンディッシュとハクバ
ハクバの存在を、
キャベンディッシュが詳細に認識していたことは少し意外だったが
ただ無差別に人を斬りたい衝動の権化であるハクバよりも
「恩を返し」て尚且つ「目立って名を上げる」という
明確な目的意識を持つキャベンディッシュの方が
最終的には肉体の主導権争いを制したようだ。
ただ打ち勝つのではなく
ハクバの能力をも包括するという結果はキャベンディッシュの大勝利だったが
これには、
女性を傷つけるわけにはいかないフェミニストっぷりと
恩ある麦わらの一味のロビンを先に行かせる使命感という
清いのか邪まなのかよくわからない
絶大な自我の力が、ハクバを凌駕したと言えるだろう。
直後、眠ってしまったところからしても
ハクバを意識下に封じ込めたとか克服したわけでは決してなく
とりあえず危機を乗り越えただけであることは間違いない。
まぁ、よくやったと言いたいところだが
ロビンやバルトロメオが言うとおり、本当に面倒な男である。
その頃
ロビンを守るために身体を張って男を見せたバルトロメオ。

今回は実力不足で、グラディウスに肝心の一撃をしくじり
あわやロビンを危機に巻き込むところだったバルトロメオは

「いつかルフィの役に立てる男になる」
誓いを立てて、ルフィへの多大なるリスペクトを見せる。
こいつも大概めんどくさい男だと思うが
この純粋さが、いつか本当にルフィの役に立つか、
もしくは逆に仇なす事になるか、

とにかく再登場させ甲斐のあるキャラになってきたように思う。
さて、そのバルトロメオに倒されたグラディウス。
今回僕が話題にするのは、その能力についてだ。

グラディウスは「パムパムの実」の全身破裂人間
自身の肉体と、触れた無機物を自在に破裂させることができる。
前にも少し触れたことがあるが
シリーズ通してアラバスタ編との相似点が色々と見つかる
このドレスローザ編において、
マッハ・バイスの「トントンの実(仮)」が
ミス・バレンタインの「キロキロの実」の上位互換っぽいように
「パムパムの実」は、Mr.5の「ボムボムの実」の能力によく似ている。
参考までに:

Mr.5とは、全身を起爆することのできる「ボムボムの実」の爆弾人間。
腕や足、ハナクソまで自在に起爆することができ、
起爆する「息」を拳銃の弾倉に込めて、見えない爆裂弾丸を放つことも可能。

しかし、能力が生み出す物質や現象が、「爆弾」「起爆」である「ボムボム」に対し
「パムパム」の能力は「破裂」
「破裂」とは読んで字のごとく「破れて裂ける」こと。
おもに内部の圧力により、物質が勢いよく裂けることを意味し、
「破裂」そのものに攻撃力は無いに等しい。
むしろ自身がダメージを負ってもおかしくない。「破れて裂ける」のだから。
破裂に伴う内圧の解放が、外へ向かうエネルギーを放出するため
それを攻撃力に転化する加工が必要であり、
被ったヘルメットを弾き飛ばしたり、毒の髪の毛を飛ばしたりする攻撃法になる。
そう。本質的に「ボムボムの実」とは、似てまったく非なる能力なのである。
740話におけるこの攻撃で

カブさんとランポーが焦げている様に見えるが
起爆させたのならいざ知らず、破裂したところでさほどのダメージにはならない。
多少の衝撃と風圧だけではこうはならないはずで
おそらくこれは、
手甲が弾ける衝撃で点火する爆発物が仕込まれていたと考えるべきだ。
─なので、どんなに大規模だろうとも

「おれ自身のパンクもお前を生かしちゃおかねェ威力」と言われても
いまいちピンと来ない。鼓膜くらいは破れるかもしれないが・・・
ここはひとつ、全身に刃物の鎧をまとうとか、
M-66(懐 みたいに、1万発のライフルダーツの集合体を着込んでいるとか、
そういう描写が欲しかったところだ。
壁や大地を大規模に破裂させることができるのは凄いが
能力者単体で見たら、Mr.5の能力の方が強そうだなぁ・・・と思ってしまうのです。
ともあれ、ハクバの攻撃でデリンジャーも倒れたと仮定すると
残す幹部は
フランキーと香ばしい「男の闘い」を続けるセニョール・ピンクを除けば
最高幹部だけとなります。
味方の残存は、サイ、エリザベロー、オオロンブス
※ひょっとするとアブドーラ&ジェットも残ってるかも。
片腕をうしなったローはどうなってるの!?
ルフィとベラミーの不毛な闘いはどうなってるの!?
ピーカvs.ゾロ戦も見たいけど・・・
なにより早く最終決戦が見たいです。

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