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ONEPIECE 778「TACTICS No.5」


リク王をはじめその配下、ヴィオラ、ウソップや錦えもんたちが扣える王の台地に
今にも、ガープより強力な「拳骨メテオ」を落としそうなピーカ。
はるか遠くにそびえる巨大な岩塊を如何にして止めるか
ゾロの考えた「作戦」は

空を飛び、ヤツをブッた斬る!!! でした。
「ブッた斬る」については何も疑問も心配もないのだが、
その「空を飛ぶ」方法とはいったい・・・?
前回ラスト、バンダナを巻いて気合を入れ
和道一文字を口に咥えて、三刀流の構えで終わったゾロ。
ひょっとして、
刀もしくは、何らかの剣技を用いて飛ぶのかとおもいきや
これは、今から「ブッた斬る」モードのスイッチが入った凛々しさであり、
斬ることにそれだけ集中しはじめた証。
「飛ぶ」ことについては他人任せなのでした。

お前にできねェ事はおれがやる。
おれにできねェ事をお前がやれ!!

今回は仲間の信頼とは別の話だし、これを言ったのはサンジだが状況は同じ。
最悪の事態には相応のチャンスが眠っている。
ここにフランキーが居たなら彼の役目だったかもしれないが
状況をよく判断した役割分担。
おれが必ず斬るから、おれをあそこまで飛ばせ(投げろ)
その役をゾロに任せられたのは
オオロンブス

なるほど、確かに先ほど
ゾロはオオロンブスのキラーボウリングを見ていたし、
オオロンブスに直接「ピーカを頼む」と言われている。
今こそ倒してやるから、力を貸せ。というわけだ。

「飛ぶ」ことはオオロンブスにすべて任せ、
「斬る」ための集中をはじめるゾロ。

今や、ゾロにとって岩を両断することなど造作も無い。
斬る対象物の呼吸を知れば鉄をも斬れる。
武装色の覇気が得意な剛剣のゾロだが、修行の中で
見聞色の覇気も身につけていることは魚人島で判明している。
相手が潜んだ場所は感覚で分かる。
ピーカが逃げ込んだ岩塊をさらに斬り刻み、小さな破片へと追い込み

逃げ場を失い出てきたピーカとの一騎打ち。

刀が三本とも黒刀になっている点に注目!
腕や顔を硬質化することもなく、純粋に三本の刀にのみ覇気を纏わせる、
剣士として研ぎ澄まされた覇気の使い方に震えた。
素晴らしい。
不満なのは、
戦いさ中でゾロが成長・開眼する機会がなく、とても名勝負と言えなかったことか。
実力差は圧倒的。
ピーカがあまりにも小物すぎた。
ヴェルゴやモネは、
ドフラミンゴの懐の深さや、底知れない実力とバックボーン
常人に理解できない数奇な人生に恐怖を予感させるキャラクターだったが
最高幹部でありながら、ピーカは薄っぺらすぎた。
シリーズの重要人物、レベッカやキュロスに直接因縁をもたせた
ディアマンテは、同じクソ野郎でもまだマシな方かもしれない。
あと、今回のキモはこれかな。
国とは「武力」
ドフラミンゴも同じように考えているかどうかは分からないが
少なくともピーカは、そういう考えのもとドフラミンゴに仕えてきた。
確かにリク王家の国づくりは、10年前に武力と謀略に敗れた。
しかし、それまで800年もの永きに亘り、貧しいながらも平和な王国を維持し
周辺諸国からも尊敬された、
理性ある人間の行いとしての理想がそこにはあった。

野生に堕ちるな、人であれ。
理性を貶める獣の行いを由とするなら、人としての「生」を享受するなかれ。
アラバスタのコブラ王も言っている。
国とは「人」なのだ。
国という体裁が失われたとしても、
志を同じくする人々が集えば何度でも国はできる。
ドレスローザは何度でも蘇るさ!
↑まちがい
またひとつ、アラバスタ編と通じる点をみつけた。
ピーカがMr.1よりも、数段価値のないキャラだったことが本当に悔やまれるなぁ・・・

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