ベラミーの”スプリング跳人”がルフィを襲う。
ルフィによる再三の説得の甲斐もなく、ベラミーは意地を張り通す。
歩んできた海賊人生が誤りであることがわかりつつ
今さら意見を変えることのできない不器用さと
一度は忠誠を誓ったドフラミンゴに手の平を返すような
信義にもとる事はできないという
もはや誰も得をしない自己欺瞞のせいで、ベラミーはもう止まらない。
769話のレビューで散々書いたので、
ベラミーの愚かさについてはこれ以上語るまい。
こうなったら、ベラミーを止める方法はひとつしか無い。
あのときと同じワンパンKO
ジャヤの時は右パンチで右こめかみ
今回は左パンチで左こめかみ、という違いはあるが
同じ構図でベラミー撃破。
悲しいが、ベラミーもこうなることを望んでいたからこそ
あのときと同じセリフで挑発したのだ、これが男のケジメというのだろうか。
ただ、
誤って進んだ道を戻り、歩みなおすことも、また勇気。
以前のベラミーの美学(?にはこれがなかった。
しかし、それまでの自分を省みて、
自分とはまったく相容れないルフィの生き方を認めたからこそ、
仲間と決別して空島へ行ったのではなかったのか。
憧れる男を間違えた?
間違えてもいいんだよ。やり直せばいい。
ベラミーは変われた。今度こそケジメも済んだだろう。
ベラミーがルフィに敵対することは二度と無いだろう。
「最期のケンカ」とはそういう意味だ。
さて、今回は地味〜に話題にしたいことが沢山あります。
・前回のゾロの剣技について
・マンシェリーの能力について
・コアラがいる王宮の外壁塔で何が起きているのか…
・そして、ドフラミンゴが言う
ローの死体とはいったい・・・
長くなりますが、ひとつずつ行きますか。
次週お休みなので、分けて書くことも考えたけど、我慢できないww
前回のレビューで僕は、
腕や顔を硬質化することもなく、
刀にのみ覇気を纏わせる剣士らしい覇気の使い方、と書きましたが、
もともと武装色の覇気を武器に纏わせられることは
九蛇の弓やレイリーの説明でも明かされていました。
純白の和道一文字の柄さえも黒くなる「武装色の覇気」
ミホークは「すべての刀剣は”黒刀”に成り得る」といいますが
これを言ってしまっては、刀匠や研師の価値が下がり
じゃあ“業物”要らねェじゃん ってなりそう・・・
そこは、自分を倒す高みを目指し、敗北よりも死を選んだゾロなら
理解できると思ったからこそ伝えた崇高な魂、
超一流の剣士はエモノにも責任を持てという
ミホークの厳しい「俺ルール」なのだと思います。
ゾロは、一味に合流するなりすぐ普通に酒飲んでましたから
2年の修業の間で体得はしていたでしょうが、
ここまで大きく硬い相手を斬って、なお刃毀れなしが実戦で体験できて、の
ただ、
2年前にゾロの鬼斬りを受け止めたオモチャの十字架ナイフは
武装色の硬化よりももっと”スゴイ”技も
ミホークは持っていそうですけどね・・・
次に、レオ以外にはやさしいマンシェリー姫。
自らの能力を出し惜しみしない、心優しい愛すべき姫。
なにやら手のひらから癒しの魔法のようなものを出しています。
王宮では涙でファミリーの一般兵を治癒していましたが
今、誰に促されるでもなくキュロスを治療しようとしたこの方法こそ
本来の「チユチユの実」の治癒能力の使い方なのだと思われます。
では、シュガーを一度復活させたときに使用したという
ジョーラが目撃した「魔法の水の出るジョーロ」とは何でしょうか。
こうして素手で治療ができるのに、
わざわざ道具を使ったというのが引っかかります。
おそらく「魔法の水の出るジョーロ」とは、
マンシェリーの治癒能力を蓄えておくことができる道具ではないかと思うのです。
それがあれば、マンシェリーが居らずとも
他人を治癒することができるのではないか・・・そして、ひょっとすると・・・
今、なにかマズイことが起きそうな
コアラが居る外壁塔でそれが使われているのではないでしょうか。
そうね、たとえば・・・
ジョーラたち幹部が、レオに縫い合わされた状態のまま復活して
うっかりシュガーがみんなを触ってしまったため
とんでもない合体オモチャが完成、
互いが仲間であることを忘れているので意思の疎通が図れず暴れている。
部下たちも、さっきまで影から見てたコアラも
突然現れて暴れる正体不明の巨大合体オモチャにパニック・・・とか?
これくらいならルフィに被害は及ばないか・・・?
そして最後は、ローの死体について。
これは妄想しだすと、それはもういろんな可能性が考えられてキリがありません。
ここでは大きく4つの可能性を考えてみました。
まず、
1)まだ死んでいないが瀕死の状態。
死んだ → 実はまだ死んでいない
というのはマンガ的に往々にして在る表現ですが、
「あいつがおまえの死体を見たら驚くだろうな」はマヌケすぎます。
ルフィを欺くために、糸で作ったダミーのローの死体を用意してある
ってのは、あるかもしれません。
では、以下はドフラミンゴがローは死んだと認識しているという前提で
2)肉体は死んでいるようにしか見えない状態、しかしローは生きている。
たとえば人格や心臓を死人と入れ替えるなどして、
見た目、ローの肉体は死人に見えるが、実はロー固有の魂は死んでいない。
こんなことが可能かどうかはわからないが、
「傷つきすぎた肉体を捨てる」という決断をできる男だとは思う。
そして
3)操られたか脅されたか、経緯はわからないが
すでに、ドフラミンゴにオペオペ究極の「不老手術」を施行させられ、絶命した。
これは最悪です。
ルフィにとっても、ローにとっても、ファンにとっても最悪の事態。
ありそうでコワイ・・・
ドフラミンゴの野望にとって「オペオペの実」は必要な能力。
ローを殺せば、また新たに「オペオペの実」を探さなければなりません。
手っ取り早いのはローに「不老手術」をさせることですが
そんなこと、容易に同意が得られないのは重ちーにでもわかることだど。
しかし、
パンクハザードでシーザーがスマイリーを悪魔の実に”戻した”ように
能力者が死ぬときに、悪魔の実を特定任意の果実に定着させる技術を
ドフラミンゴが確立している可能性は十分にある。
むしろローから「オペオペの実」を抜き出すために
この技術を開発したとしてもおかしくない。
※黒ひげが他人から能力を奪えるのも、
似た理論が使われていそうな気がするが、それはまた別のお話・・・
ということで、
4)「オペオペの実」を元の果実に還元するために殺された。
と言う可能性もあるかな。
物語の余程の転機でもない限り、
主要人物が(現代では)死なないワンピなので
死んでいないと思いたいのですが、
さて、現実はどうでしょうか・・・・。
余談ですが:
コアラが持つ子電伝虫の模様が…
ドラゴンの顔の刺青と同じ。
ドラゴンの私物を直々に借りてきている可能性もゼロではないですが、
この模様が、そもそもドラゴン個人のものではなく
革命軍のシンボル、もしくは活動理念などを表しているのかもしれませんね。