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ONEPIECE 781「本懐」


前回ラストに聞こえたローの声・・・
あれは、紛うことなきローによる呼びかけでした。
え〜と、なんだ・・・
タネを明かせば・・・う〜ん・・・ちょっとガッカリでした。
一発目の銃弾を喰らった後、気付かれないように身代わりを立て
まちがい

ローの挑発と「コラソン」の文字に冷静さを失ったドフラミンゴは
死体に8発もの銃弾を撃ち込んだのでした。
見たところ弾倉もないフリントロック式(っぽい)銃が
なぜ9発も連射できるのかは以前からの謎なんだが
そんなことは、この際どうでもよくて、
弾切れを確認してから、
身体の位置を元に戻し、死んだふりをしていたらしい。
もっと胸躍るトリックが用意されているかと思っていたので
個人的には少し拍子抜けでした。
入れ替えた死体には右腕もあるし、
まったく同じポーズで「ピクリ」とも動かず
入れ替えることができるわけがない。
冷静さをやや失ったとはいえ、ドフラミンゴと
やや動揺しているとはいえトレーボル
ふたりの目を欺けるとは、とても思えないんですが・・・
まぁ、いい。
コラソンの本懐を遂げる為だけに13年間生きてきたロー。
片腕を失おうとも、巨大なROOMで寿命を削ろうとも

この土壇場にチャンスを見出し、遂にドフラミンゴを倒した。
今回のサブタイトルでもある、コラさんの本懐

それは、弟として兄ドフィの”暴走”を止めること。

ローはコラさんの代わりにその本懐を遂げて、初めて
コラさんに貰った命をもって、自由に生きていける。
ドフラミンゴが「悪」だとか、どっちが正しいとか
そんなことはローにとってどうでもいい。
コラさんに貰った命を、コラさんができなかったことの為に使う
ただそれだけだ。
しかし・・・
ドフラミンゴは死なず。
チートな能力だのぅ・・・
確かに傷を塞ぐには糸で縫い合わせるもの、
傷口を閉じて止血したり、断裂した筋繊維を修復したりできそうだ。
あくまで「応急処置」らしいので、程度にもよるとは思うが。
ところで、
759話でドフラミンゴが語った「13年前の絶望」

「絶望」ねぇ・・・
「絶望」とは読んで字のごとく「望みが絶たれること」。
13年前にドフラミンゴが被った被害は
オペオペの実を奪われたことと、
コラソンの裏切りが確定し、自らの手で殺したこと。
オペオペの実については、当初の計画よりも相当な遠回りを強いられるが
ローもどこかで生きているわけだし、手段が絶たれたわけではない。
「絶望」というには少し違う。
となると、血の繋がった弟ロシナンテを
我が手にかけざるを得なかったことに「絶望」したことになる。
愛するがゆえに、ままならない家族の反抗が許せなかった。
ようするに
ハートの呪縛に囚われていたのはドフラミンゴ

実の家族を二度も自らの手で殺したドフラミンゴは
その喪失を埋めるために、
ファミリーというかりそめの家族を必要以上に大切にした。
おそらくは、愛されることも望んでいるはずだ。
自分が与えた愛情と同じレベルの愛情を
結局貰えなかったことに絶望したのだろう。
はたして、そんなドフラミンゴは本当の「悪」なのか。
ここで、再三話題に上っている
ドフラミンゴの後ろにいる人物に焦点が当たる。
ドフラミンゴの「若」に対する「大親分」に当たる人物のことだ。

昔からドフラミンゴに何かとレクチャーしてきたと思われる
トレーボルは怪しい。・・・非常に怪しい。
今回トレーボルは

「王とはかくあるべき」という強い理想を吐露した。
では、トレーボルこそ”ビッグ・ザ・武道”なのかというと、
それもちょっと違う気がする。
「大親分」は別にいて、トレーボルは
その指示のもとドフラミンゴを「王」たらしめ
それを利用して、さらなる野望を画策している疑いが強くなってきた。
それはカイドウかもしれないし、また別の人物かもしれないし、
はたまた、世界政府の仕組んだ茶番である可能性もある。
海軍は違うだろう。
「神の天敵」の”神”に値する人物なんだろうね、たぶん。
それが天竜人を指しているとは限らないからね。
とにかく、
イトイトの実の能力で世界を裏から操ろうとするドフラミンゴもまた、
誰かの操り人形に違いないと思うのである。
ま、
「大親分」的人物が存在するなどと、どこにも書かれてはいないのだけれど。

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