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ジョジョの奇妙な冒険 第三部 #36「ホル・ホースとボインゴ その1」

おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の意味も込め、コミックとの比較をするスタンスで書いています。
往々にして揚げ足取りの文章となるため
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

コミックス 22巻09章および、23巻07章~09章冒頭までに該当。
今回は、ファン待望のキャラが再登場。
ホル・ホース3度目の正直と、兄の敵討ちを目論むボインゴの迷コンビ。
1話限りのオフザケ回だった27話と似た演出が各所に見受けられるが
実は少し様子が違う。
27話は、敵の襲来どころか、スタンド攻撃を受けていることにすら
ジョースター一行がまったく気付かない点と、
100%うまくいくはずの予言に基づいた行動がことごとく裏目に出てしまうちぐはぐさ、
普段の「ジョジョの奇妙な冒険」とは視点を変えた特異な世界観を
たった1話でまとめたからこそ、エンディングなど特別な扱いが際立った。
しかし、本作では
原作でアレッシー戦とダービー戦の間に短編で挿入された「DIOを撃つ!?」が
この36話の冒頭に差し込まれている。
jojo-SC_36a.jpg
「DIOを撃つ!?」は、無条件でDIOに従う崇拝者はもちろん、
DIOをまるでリスペクトしないホル・ホースのようなスタンド使いまでもが
なぜ命がけで戦いを挑んでくるのか、
その疑問に対するエクスキューズが示された重要な話だ。
話数の少ないOVAでも扱われており、そちらでは

DIOが開いていた書物のせいで、結構でかい問題に発展もしたが
それはまた別のお話・・・。
今回は「オフザケ回」と割り切るには、エピソードがやや長く
シリアスな描写からはじまることもマイナスとなる。
とはいえ、27話のオリジナルエンディング曲は
今回その続きが流れることを、かねてから期待されていた。
エピソードの繋がりや被理解度の向上、加えて下衆の勘ぐりで
ひょっとするとホル・ホース役の木内秀信のギャラの都合もあり
「DIOを撃つ!?」が、ここに纏められた可能性があるが
もはや、割り切るしかあるまい。
その雰囲気のギャップを緩和するために
「DIOを撃つ!?」部分をアバンタイトルにすべて収録したことは評価する。
久々の「怒涛のセリフラッシュ」だったがねww
余談だが:

ふと、DIOは第一部01話で披露した”中二病臭い”本の持ち方をしないのかな・・・
なんて考えもしたが、そういうのは脳で記憶しているのではなく
身体が覚えているものなのかもしれないな。
ちなみにOVAでは
撃っちゃったことと
汗を流すタイミングが早いのが少し残念だ。

ホル・ホースとボインゴ
リタイヤしたオインゴと、それを想う弟ボインゴを憐れみ、
気弱なボインゴに復讐を遂げさせてやろうという気持ちも確かにあるだろうが
基本的に誰かとつるまないと攻め手に回れないホル・ホースには、
余っている手駒がボインゴしか居なかったというのも現実だろう。
ホル・ホースには、自分一人の力で身を立てるつもりはさらさらない。
自分よりも、パートナーの能力に依存しているからこそ
トト神の奇天烈な予言は不安だ。
予言はこうだ。

ポルナレフの鼻の穴に指を突っ込めば

血を流して一斉気絶!皆殺しのチャンス到来!

原作にあった「くすぐりーの」が無くなっているのは、
原作のこの後の展開で、くすぐる行為が端折られており
「予言と行動が違う!」と指摘を受けたことが原因に違いない。
この予言に対しホル・ホースは
鼻に指を突っ込めるほど接近できるなら「皇帝」で射殺できるやんけ!
だからこの予言はおかしい。
と主張しているが、
一般的な読者及び視聴者にとっては
こんな馬鹿馬鹿しい行為の結果が「血を流して気絶」であることへの疑いが強い。
そういう意味では、より馬鹿馬鹿しさを増す「くすぐりーの」は必要だったのだ。
しかし「くすぐりーの」は原作で履行されなかった。
荒木先生がうっかりした…としか考えられないが、
整合性を取るために、アニメではマンガの予言から削除したのだろう。
その結果、
視聴者的には、それほど「疑わしい予言」では無くなってしまったのだ。
ホル・ホースよ・・・
自らのポリシーを曲げてまで、女性を蹴った結果を経て
勝利を確信したのではなかったのか。
必ずそういうチャンスが訪れると信じて行動しなければ
オインゴと同じ轍を踏むことになることを、まだ理解できていない。
ここは、次回のホル・ホースの行動に
原作ではなぜかカットされてしまった「くすぐりーの」を追加した方が
より良くなったハズだ。(賛否あるだろうけど…
ちなみに、

このシーンのみ、ホル・ホースのタバコが禁煙パイプになっているのは
隠密行動を取っているからと推測する。
見つかったww
お前がひとりとは信じられない、とポルナレフは言う。
するどい…が、よく分かるな。
確かに、ホル・ホースとは過去に2回出会っており
一度目のときは相棒Jガイルが死んだことを聞いた途端に逃げ出したし
二度目は共通の敵となったエンヤ婆の脅威がなくなった後も戦わずに逃げた。

いったいポルナレフは何を根拠に
「ホル・ホースには他人の才能を見抜く才能がある」と思ったのか…
相当な洞察力ではあるまいか。
軽薄に見えてポルナレフ、以外にやるじゃな〜い。

もう”ヤケっぱち”のホル・ホース!それでいいぞッ!
次回:ホル・ホースとボインゴ その2
で、だ・・・
お待ちかねのエンディングは期待通りの
「アク役◇協奏曲 〜ホル・ホースとボインゴ〜」だ。

27話のブラザーズバージョンの方が歌詞はしっくり来るが
それを踏まえた上で・・・のこの曲は
デコボココンビ感がよく現れていておもしろい。
さて、次回は通常のエンディングなんだろうか・・・?

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