大地を震わせる「覇王色の覇気」同士の衝突。
「覇王色の覇気」は数百万人に一人といわれる覇者の資質。
確かに珍しい対決だが、
「覇王色」の衝突は、ルフィ(ルーシー)vs.チンジャオ戦ですでに見た。
とはいえ、
衝撃そのものや周囲への影響の規模は、そのときとは比較にならないほど強力だ。
トレーボルの驚きは、ルフィの「覇王色」の強さが
ドフラミンゴのそれに匹敵する疑いが持たれたからなのだろう。
ドフラミンゴの才覚
ルフィなどが並び立てるはずもないと、トレーボルが確信する
そのポテンシャルへの絶大な信頼は
ドフラミンゴが自身で語る、その数奇な運命と
ファミリーの成り立ちに寄与した4人との出会いが裏打ちしていた。
ドフラミンゴが「覇王色の覇気」保持者と知り、
ピストルと悪魔の実を差し出したトレーボル(当時の名前は不明)。
ここでドフラミンゴが能力者となった、という描写はまだない。
こういう絵面では「どちらか好きな方を選べ」的なパターンが多いが、
この時点で、ドフラミンゴはどの程度の「復讐する力」を求めていたのか。
トレーボルたちも、まだ試していた可能性がある。
この後、ドフラミンゴはこのピストルで父親を殺し、
その首を持ってマリージョアへ行き、天竜人に殺されかける。
それでも生還したドフラミンゴの「資質」に4人が惚れ込みファミリー結成。
どうやら、こういう流れのようだが・・・
ヴェルゴたち4人との出会いがまだ描かれていないので
いまいち事象が時系列に繋がらない。
「復讐する力」を与えられて、まず父親を撃ち殺すのは分かる。
だが・・・
父親の首をマリージョアへ持ち帰ったのは
一度野に下ったことを帳消しにしてもらおうとしたのであって
天竜人に復讐しに行ったのではなかったはずだ。
それを受け入れてもらえなかったことを経て、
「この世のすべてを破壊する」という復讐の権化になったのだ。
トレーボルたちがドフラミンゴの限りない才能に惚れ込むのは生還してからだし、
ドフラミンゴが復讐に燃えるのもマリージョアから逃れてからだ。
まだそこまで惚れ込んでいない10歳のガキに
貴重な悪魔の実を提供するのも少し不自然だし、
「復讐する力」を授かりながら、ドフラミンゴが天竜人に酌量を求めに行った
というのも、なんとも腑に落ちない話である。
あと、どうでもいいけど
・・・ヴェルゴ以外は老けすぎだ。
トレーボルの肉体の謎。
「ベタベタの実」・・・名称から推測すると超人系パラミシアなんだが
頭の位置が定まっておらず、流動体に見えなくもない。
ウソップの攻撃でバラバラに切り裂かれていたが無傷だった。
覇気を込めたルフィのパンチも効かない。
では自然系ロギアなのか? ・・・違うだろう。
その謎は・・・
え〜と・・・痩せっぽちの本体が
ベタベタの流動体を纏ってた、ってことでいいのでしょうか。
太めの胴は中身がスカスカなので、攻撃が当たらない・・・と
う〜ん・・・
ウソップの攻撃で無事だったことの説明になってないような気もするし
似たような奴がかなり前に出てたので、
なんかスッキリしないけど・・・結構どうでもいい。
トレーボルがローに斬られたときに
トンタッタたちが一斉に何かを感じているのは、
SOP作戦時に彼らをズタボロにしたトレーボルが
そのときトンタッタたちを嘲笑った「ピギャ」という
まさに同じ悲鳴を上げていることにスッとしているのでしょうか。
それとも、トレーボルの正体に
トンタッタ族が何か関係があるのでしょうか・・・・
余談ですが:
ドフラミンゴの二つ名「天夜叉」
僕も詳しい訳ではないので、かなり端折りますが
夜叉とはインド神話における鬼神の総称だそうです。
Wikipediaによると
「夜叉には、天夜叉・地夜叉・虚空夜叉の三種があり、地夜叉以外は飛行する」
とあります。
単に「夜叉」と呼ばれる場合、いろんな意味合いを包括して
「鬼神の如き存在」と捉えることができそうですが、
「天夜叉」と限定してしまうと、
では他にも「地夜叉」と「虚空夜叉」が居るのか!?
・・・と考えてしまいますね。
クックック・・・ドフラミンゴを倒したとていい気になるな・・・
やつは我ら三夜叉でもっとも地位が低い存在に過ぎぬ・・・
おまけ: