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ジョジョの奇妙な冒険 第三部 #39「地獄の門番ペット・ショップ その2」

おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の意味も込め、コミックとの比較をするスタンスで書いています。
往々にして揚げ足取りの文章となるため
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

コミックス 24巻06章終盤~08章までに該当。
jojo-SC_39a.jpg
ペット・ショップの執拗なつらら攻撃に、左前脚を失ったイギー。
間違いw
今回は、そこからの逆転劇であるわけだが、
もう許さん!この借りは必ず返す!と憤りながらも
水中にこしらえた「愚者」ドームに身を潜め、
SW財団に義足作ってもらおう…なんて泣き言を言い
ダメージと恐怖にうちひしがれるイギーは、もはや敗色濃厚だ。
そもそもイギーは、スタンド能力者として「役に立つ」から連れて来られただけで
イギー自身、DIOには何の拘りも持たない。
怒りもなければ「倒す」という使命感もない。
にも関わらず、手酷い目に合わされ、左前脚まで失った。
なんという理不尽。
隠れても・・・
地下へ逃げても・・・
執拗に追ってくる”鳥公”
追い詰められて、苦し紛れの唯一起死回生の一撃で
ペット・ショップを撃破。
辛くもイギーが勝利した。
ペット・ショップは死亡したそうだ。
喰らった攻撃はクチバシを噛み砕かれただけだが、
おそらく発射しようとしたつららが口の中で暴発したと思われ、

あの謎の爆発は
ペット・ショップの体内に圧縮された、
つららを射出するスタンドエネルギーが漏れ出し破裂した衝撃
とでも考えるべきか・・・ちょっと苦しいな。
鳥類、とりわけ猛禽類はクチバシを失うことは死に繋がることだが
それですぐさま死に至ることはあるまい。
爆発の衝撃で首から上が消し飛んだとかそんな死因なのだろう。
力尽きるイギー
なんのトラブルもない人生を送るはずだったのに…
走馬灯www
出自は不明。ニューヨークで野良犬たちの縄張りを牛耳り

野良犬狩りには決して捕まらない。
髪の毛をむしり抜くのが大好きで、その際、顔の前で「屁」をする趣味を持つ。

アブドゥルがやっとの思いで捕まえた。
今回はかなり尺が余っているので
イギーというキャラを深く知るため、原作にない描写が追加された。
それがこの走馬灯。

以前語られたわずかなエピソードの内容そのままだ。
映像にできるイギーのバックストーリーがこの内容しかなかった、と同時に、
自由気ままにやって来たニューヨークまでのイギーの人生は
たったそれだけの回想で済ませられるほど空虚なものであり
イギーのこれまでの薄っぺらな人生のすべてだった。とも、受け取れる。
その後にさらに付け加えられた、
承太郎たちと旅を共にしてからの想い出が、彼の中で徐々に比重を増してきていた。
という意味も持っているはずだ。
一行と旅を共にして、ずっとそう考えてきたのでは決してなく、
死を実感した今、刹那的にそう感じたのだろう。
だからこそ、宗旨を替え

DIOの館へと一行を導くイギー。運命を共にする覚悟は決まった。
DIOの館

不気味に開いた扉の中は夢幻の回廊

そこにまず現れたのは、この館の執事を名乗る人物。

原作では、結構な勢いで風を切って宙を滑るように進み
アイスホッケーのターンのように足でエッジを利かせて瞬時に静止した。
アニメでは音もなくゆっくりと宙を滑ってきて、ゆるやかに静止した。
この違いは小さくないが、
次週からはじまる戦いにおける、この執事のキャラクターに相応しいのは
どちらかというと後者だと思う。
スローでミステリアスなBGMも相まって、よりこのキャラの味が出ていると感じた。
次回:ダービ・ザ・プレイヤー その1

今回の、とりわけ人物パートの作画が・・・酷い

DVDでの描き直しを強く望みます。

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