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ジョジョの奇妙な冒険 第三部 #40「ダービー・ザ・プレイヤー その1」

おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の意味も込め、コミックとの比較をするスタンスで書いています。
往々にして揚げ足取りの文章となるため
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

コミックス 24巻08章終盤~25巻05章中頃までに該当。
5.5話分か・・・久しぶりに詰め込んだなぁ・・・
う〜ん・・・今回は前回にも増して作画が悪い気がする・・・

DIOの館の執事として現れた、テレンス・T・ダービー。
「アトゥム神」の暗示を持つスタンド使い。
承太郎のハッタリに敗北した博打打ちダニエル・J・ダービーの弟だ。

よく喋るのは原作通りだが、ボディランゲージがややウザい。
涼しげな眼差しに丁寧な言葉遣い、しかしその反面
慇懃無礼な印象が見え隠れするキャラクターの演出としては、
このウザさは適しているようにも思うが・・・ちょっと早いかな。

最初の邂逅では、冷静で無感情で、DIOに忠実な執事というイメージだけでいい。
その、ちょっと目がイッちゃってる自己陶酔ぶりが、少し原作とは違っている。
う〜ん・・・


やっぱり原作とは性格が少し違うなぁ・・・
はじめの内は淡々と無感情に話して欲しかった。

館の中の謎の場所「幻覚で創られた孤島」に導かれた
承太郎、ジョセフ、花京院。
承太郎の右腕を人質に取られた三人は、ダービーとの
「魂」を賭けたゲーム勝負を受けざるを得なくなった。
ダービーが指名したのは花京院、対戦するゲームは「F-MEGA」だ。
ゲームはROMカセット、TVはもちろんアナログブラウン管と
時代を感じさせる。

花京院のカーナンバー「28」について

原作では「今年のジャン・アレジのナンバー」と喩えられているが
この話が連載されていた1991年頃はまさにF-1がブームとなっており
「28」はアラン・プロストのチームメイトとして
鳴り物入りでフェラーリ入りした若手、
ジャン・アレジが91年につけていたナンバーに相違ない。
今どきは、F-1の人気も下火になり、アレジの名前を覚えていない人も多い為
この注釈がカットされるのは当然といえる。
そもそも、作中ではまだ1989年(87年説もある)であることを
荒木先生が忘れていたのであろうから、整合性の面でもカットするべきだったのだ。
※89年は、アレジはティレルにいたし、87年はF-1デビュー前だ。
ちなみに、
当時、少年ジャンプは歴史に残る発行部数に天狗になっていた絶頂期で、
アイルトン・セナを熱烈に応援し、91年には調子に乗って莫大な費用をかけ
マクラーレンをスポンサードしていたにも関わらずの「ジャン・アレジ」ww
これはある意味、掲載誌への裏切り行為と取れなくもない。
荒木先生が個人的に好きだったのか、
ミーハーが「セナ、セナ」言うのが嫌いだったのか
今となっては、もうどうでもいい話題ではある・・・か。
たぶんね・・・荒木先生はあまりゲームをしない人だと思う。
だからこそ

ゲームの描写が仮想の現実車両の様にリアルに描かれ、迫力があるのだが

しかしながらアニメでは「ゲームらしさ」だけでなく、
スーファミ時代のゲームの「チープさ」をも再現しなければならないため、
中途半端なリアルゲーム画面にしか見えないのがなんとも・・・
私の勝ちだッ!
次回:ダービー・ザ・プレイヤー その2
もしかしてオラオラですか〜〜ッ!?
余談だが:

6ヶ月ほど前、DIOに「肉の芽」を植えつけられた。
細かい話だが、この数字はちょっと微妙・・・

花京院は、作品当初の3ヶ月前にDIOと出会ったはずで、
この旅はそれから50と数日、つまり5ヶ月弱しか経過していない。
「5ヶ月ほど前」と言うか、もしくは
若干ぼかして「半年ほど前」が妥当な表現だ。
大雑把なジョセフが言うならいざ知らず、
花京院はそういうことに細かそうだし、
何より「魂をかけているのに少しもビビらず冷静だ」という話のさなかに
間違った数字を口にするのは相応しくないだろう。

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