サイトアイコン 我思う故に・・・新館

ONEPIECE 807「10日前」


世界の甲板から 5億の男編 Vol.3は
「シモツキ村」
ゾロの師匠にして、くいなの父:コウシロウの剣術道場で
ゾロに憧れる後輩たちは、
皆一様に片目を塞いで三刀流の稽古に明け暮れる。

以前は「海賊」剣士に憧れていたのだが
コウシロウが教えてくれないので
まずはカタチを真似することから始めたようだ。
それにはおそらく、二人の師範代(?が加担している。

この二人はゾロと同時期に修行していた訓練生、
子どもたちにとっては、いわゆる大センパイだ。
ゾロは伊達や酔狂で三刀流なのではない。
もともと二刀流だったゾロが、将来世界一の剣豪になったとき
そこから見えるもの、得るもの失うもの、すべてをくいなと共有するために、
くいなの形見「和道一文字」を加えて(咥えて)三刀流になったのだ。
なので、おそらくこの先も和道一文字を別の刀に持ち換えることはないはずだ。
その経緯をリアルタイムで見てきたにも関わらず、
ことの本質を理解しようともせずに、カタチだけ真似ることを
後輩たちに教えるこの二人を、コウシロウが師範代に任命するはずがない。
「真似したがる奴が居るんだから、やらせればいいじゃんよ。
 ゾロのことならよく知ってるよ。何せ俺たちはマブダチだから。」

とかなんとか、テキトーな見栄えのいい事を言っていい気になってるか、
下手したら「あのロロノア・ゾロと同じ道場で同じ修行ができる!」
などと謳って、斡旋料とか取って私腹を肥やしているかもな。
とにかく、この二人が、剣士としてはもちろんのことながら、
町道場の指導者としても大成していないことはよく分かった。
本編:
回想シーン突入。

ジャックは17日前に襲来。
突如現れたマンモスが「ワノ国の武人・雷ゾウを引き渡せ」と迫ったそうだ。
マンモスがジャック本人の姿なのか、乗り物なのかペットなのかはまだ不明。
侍にも雷ぞうにも覚えがない(らしい)モコモ公国のすべての民は
7日間にも亘り理不尽な追求と迫害を受けた。
サニー号がゾウに辿り着いたのは、ドレスローザを出た翌日、
今より10日前。そのときすでに公国は壊滅寸前だった。
ジャック本人は、すでに部下にあとを任せてゾウを去った後だったか
ジャックをも含めて追い払ったのかは定かではないが

ナミたちの勇気とチョッパーの医学がなければ、公国は滅亡していたそうだ。
海軍のドフラミンゴ護送船団襲撃を見るに
ジャックとは、向こう見ずで諦めが悪そうに見えるので
おそらく、ジャック自身は去った後だったのだろうな。
ともあれ、救国の恩人として手厚い歓待を受けたナミたち。

「死体」の件といい、「サンジ」の件といい
「気が動転してた」で済ませるには、
あまりにも作為的表現すぎたことは反省してほしい。
そのせいで、というわけでは決してないが
結果的に、僕の予想はほとんど外れた。(イツモノコトデス・・・
まずブルックは、「骨」に目がない犬型ミンクに全身しゃぶり尽くされ
逃走中だったが、なんとか帰還。

ワンダが言った「右腹の森の死体」は、やはりブルックの事だったが
そういえば、確かに死体が「ある」とも「居る」とも言ってなかった。
ブルックは森中を逃げまわっていたのだ。

骨だって栄養がある!!!と怒っていたブルックには本望のはずだがwww
モモの助も無事。
しかし故あって引きこもり中。
シーザーは不明。
都市の廃墟にはガスの匂いが漂っていたので
共に戦った(戦わされた)のだと思うが
シーザーについてはその後がまったく触れられていない。
余談だが:
いわゆる「ガス臭い」という可燃性ガスの匂いは、ガス漏れに気づかせるために
人為的にあとから添加されたもので、ガスそのものは無臭のものが多いそうだ。
身体からガスを発生させる、ガスに変化するシーザーの作り出すガスが
「ガス臭い」ことには微妙な違和感を覚えるのだが、
まぁ、「都市部に残ったかすかなガスの匂い」がシーザー由来のものかどうかも
まだわからないので、ひとまず置いておくとしよう。
そして問題のサンジだ。
何が起きたのか、重要な事がまだ語られていないが、

攫われたのではなく、手紙もある、という点から
自発的に姿を消したと考えるべきか。
ルフィとゾロが暢気なのは
急を要する生命の危機でないのなら、
サンジならなんとかするだろう、と考えてのことだろう。
デリカシー皆無で、
問題は起きてから考える予防思考のないこの二人なら、
自分の身に当てはめて、そう考えるのも当然だ。
しかしどうやら問題の要点はもっとデリケートなところにあるらしく、
ナミ・チョパ・ブルックの言い分を聞いた感じでは
皆に内緒で姿を消したのではなく、
一同は止める機会があったにも関わらず、止めることができなかった
と、そのように聞こえる。

ワンダとキャロットの反応からは
残酷な結末となってしまったかのように受け取れるが、
目を伏せて同情するほどの事態になっているとも、考えにくい。
何某かの責任を感じているということだろうか。
とにかくサンジのことだ
このまま離脱することはあり得ないし
再び戻ってくるのもロビンの時にすでにやった展開だ。
そうなると、やはり気になるのは手配書の「生け捕り限定」か・・・。
さっぱり分からんね・・・。
オダッチはネタ振りや伏線張るのが上手い作家だと思っているが
ここ数週のは、少し思わせぶり過ぎやしませんかね。
最後に、渦中の人「雷ぞう」について。
錦えもん・カン十郎と共に落下した「知らない声」は
果たして「雷ぞう」だろうか。
仮にそうだとしても、前回妄想したように
「雷ぞう」がイコール「バリエテ」なのかどうかはまだ分からない。
ベポよろしく、もともとモコモ公国出身の猿ミンクが
外の世界で忍者になったということもあるかもしれないが、
もしバリエテが、猿ミンクのふりをした雷ぞうで、
ワノ国の侍(忍者)であることを隠して、公国に潜入しており
ジャックに公国が蹂躙されるのを見ながら名乗り出なかったのだとしたら
今回の事件に関して、雷ぞうの罪過は甚だ重い。
しかし
公国のほぼすべての民がケガを負っている中、バリエテは無傷に見えた。
バリエテが雷ぞうだったとしても、
この10日の間にやって来た可能性もある。
だとすれば、
自分のせいで起きた事件に少なからず心を痛めているはずだが・・・はて。

モバイルバージョンを終了