世界の甲板から -5億の男編- vol.7は
「双子岬 —ラブーンは絶好調-」
とくに妄想がかきたてられる内容ではなかったので
今回は割愛します。
クロッカスさんが読んでいる新聞に
お約束の「お遊び」がありそうなんだが、
僕には解読できなかった。分かった人は教えてください。
ビッグ・マム主催のティーパーティで
自分の結婚式が執り行われると聞かされ、驚きを隠せないサンジ。
「ヴィンスモークのせがれとは…ずいぶん育ちが悪い様だな」
「ちょっと背筋がゾッとする名前」
歴史と伝統に裏付けされた権威だけではなく
何かまっとうではない権力の持ち主であるようだ。
麦わらの一味は天竜人を向こうに回して日々を過ごしているにも関わらず
それでもなお「ゾッとする」とはいったいどんな「チカラ」なのか・・・
その素性は、まだ一切が謎のままだが
サンジ個人としては、縁を切ったつもりだったそうだ。
だが、その縁がまだ繋がっていた。
のみならず、何やら計略に利用されそうですらある。
加えて
大きな弱みも握られているっぽい。
サンジは行かねばならない。
それは、決して生家の言いなりになるのではなく
自分が「ヴィンスモーク家」と、もはや縁もゆかりもない人間と証明し、
人なのかモノなのか、握られた弱みを解放するためだろう。
この機を逃す手はないのはもちろんだが、
むしろ、こんなことは一度たりとも認めてはいけない、というのが
サンジの心情だろう。
サンジを青ざめさせる生家のしがらみ・・・
しかし、まともに話すら聞いてもらえなさそうである。
強大な権力が発する「言葉」は、
それが「命令」という形でなくとも絶対的な「強制力」を持つ。
その権力に対する尊敬や畏怖が自ずとそうさせたり、
逆らうことが許されないムードが周囲の圧力と言う形で存在したり、
物理的に逆らうことを許さないものが現れたり・・・というようにだ。
ビッグ・マムの「招待状」が実質「召集令状」であるのと同じように
彼らの中ではもう結果は決まっている。
こういう輩は、えてして他人の意見を聞かないものだ。
自身が「絶対」的存在なので、周囲の意見など必要としないからだ。
きっとB型に違いない。
ともあれ、
現在のビッグ・マムの狙いはサンジとシーザーだけであることがわかった。
一味には関係ないし、サンジは行かないわけにいかない。
スキを見て仲間3人をベッジの城から逃し、サンジは単身旅立った。
「必ず戻る」と言葉を残して。
そう言うからには、サンジは「必ず戻る」つもりなのだろうが、
おそらく目的が達せられない限り戻ることはない。
それが困難な道であることは容易に想像がつく。
ルフィに顛末を伝えるときもそうだったが
サンジの覚悟に何かを感じているのは
ヴィンスモーク家とは何たるか、を知っているからなのだろう。
サンジの生い立ちや生家の情報はまるでない。
ブルックが伝え聞くヴィンスモーク家の情報と
ペコムズが口を開くかどうかに全てが掛かっている。
ビッグ・マムの不利にならない程度の情報なら教えてくれそうな気はする。
なにせ恩人だからな。
サンジの行く末に待つのは一体何か!
そして、その経緯を聞いて、ルフィはどうする?
しかし、・・・プリンが美人だったら・・・・どうするサンジ!?
余談だが:
カポネ・ベッジの「ファイアタンク海賊団」でひときわ異彩を放つ男
ヤマカムさんはその特異性に前回すでに言及しており、恐れいった。
たしかにこの男、ベッジの他の部下たちとは雰囲気が違う。
ファイアタンク海賊団「相談役」であるヴィト、
かなりの実力者に見えるが、幹部でも若頭でも参謀でもなく「相談役」。
ちなみに会社組織の場合、「相談役」とは
会社の運営の方針をアドバイスする立場の人物であり、
社長や会長を退いた後に発言力だけを有したい隠居爺が就任したり、
有能な社外アドバイザーを雇うケースもあるそうだが
役員ではないので「口は出すけど責任は取らない」立場
・・・という解釈になるんだろうか。
とにかく「相談役」とは、組織運営の方向性に大きな発言力を持つ人物だ。
この男が諸葛亮だと・・・?見えないな。
また、マフィアの頭目たるベッジが
最も信頼を寄せる右腕(?)に、そんな肩書をつけることにも違和感を覚える。
もうひとつの違和感は、ベッジだ。
新世界で生き残る手段は「四皇」の傘下に入るか、挑み続けるか、だ。
自身を「ファーザー」と呼ばせ、組織の唯一首領として君臨するベッジが
四皇の傘下に入ることを選択するだろうか。
ファーザーがママの部下なんて笑えねェ。
女性蔑視とかそういうレベルの話ではない。
マフィアのファーザーとはそんな軽い存在ではないはずだ。
それが、ビッグ・マムのことを「我らが主」と呼んでいるのだ。
この違和感・・・
そして相談役・・・
このヴィトという男、
たとえばビッグ・マムから派遣されてきている「お目付け役」なんじゃないのか。
社外相談役みたいな・・・な。
傘下には入れているが、ビッグ・マムはベッジを信用しておらず
ベッジもまた何か意図があってマムの下に一時的についているに過ぎないと思う。
ヴィトは・・・
意外と、ヴィンスモーク家から派遣されているって可能性もあるかもな。