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ONEPIECE 815「おれも連れてけ!!」


世界の甲板から -5億の男編- vol.9は
「アラバスタ王国」
タイトルには特に状況の説明は何もなく
海賊王への道を登り続ける麦わらの一味の活躍を知り
ぐっと大人っぽい微笑みで遠くに思いを馳せるビビ。
この落ち着き、この凛々しさ、
ひょっとして・・・・
女王におなりあそばしましたか・・・?(尊敬語は適当

数カ月前か数日前か、
扉絵特集19弾のときはまだ元気(?だったコブラ王。
病床に伏していたとはいえ、
こんなに短い期間で亡くなられたとは考えたくないが
健康状態が芳しくないため王位を継承移譲することは十分考えられた。
アラバスタの王になるということは
空白の百年を制した20人の王の真実を引き継ぎ
アラバスタのどこかに隠されているという古代兵器プルトンをも継承するということ。
プルトンの在処を示す「歴史の本文」を守護する使命に裏打ちされた
世界貴族たちと袂を分かった理由とその宿命を背負うということだ。
コブラの様子からして、すべての情報が残されているわけではなさそうだが
2年前の亡国の危機を乗り越えて、その覚悟がビビにはすでにある様だ。
実際の即位はまだにしても、もはやビビ女王の誕生は決定事項。
この微笑からは、それが伺える。
あと余談・・・というか重箱の隅でスマンが:
カルーが使っているハサミは通常の右手仕様のハサミ。
左手(手?では使いにくかろうなぁ・・・

本編:
サンジは結婚式から逃れられない。

情報力は当然のことながら、その情報を
他人にいうことを聞かせるカードとして、一切の躊躇もなく使うビッグマム。

マムが「決定事項」として通達した予定を狂わせることがあったら
その者は後に後悔にむせび泣く。
「四皇」とはそういう存在だ。
なるほど、七武海とは異なり政府との繋がりもないから
「タテマエ」なんてものも必要としない。
公序良俗に反しようが、極悪非道だろうが、彼らに都合のいい結果があるだけだ。
これまで海賊としての在り方が明らかになっていた四皇は白ひげだけだったが
ロマンチストだった白ひげとはまた、
まったく異なる思考、行動原理を持っているらしい。「四皇」は奥が深そうだ。

そしてこれは、政略結婚。
ヴィンスモーク家とシャーロット家が血縁を結ぶための儀式。
成立すれば「血の掟」から逃れることはできない。
考え方や話の進め方がヤクザかギャング、すっかり闇社会だ。
カポネ・ベッジが同調するのもわからない話ではない。
ルフィは気に入らない。
世界中の海でもっとも自由な男を目指すルフィである。
本人の意志に反して、決して抗えない政略結婚に
大事な仲間が巻き込まれる。看過できるはずがない。
ルフィはペコムズに手引させて、一人で乗り込む気マンマンだが

当面の問題はビッグマムだけではない。
とりあえず、落ち着いて対策を練らなければならない。

その翌朝、遅れていた錦えもんとカン十郎がようやく到着。

一緒に登ってきたバリエテは
二人が「雷ぞう」を探しにやってきた侍であることを知ってしまった。
これが元で、ミンク族の麦わらの一味への信頼も揺らいでしまうのか。
錦えもんたちは何をしにゾウへきたのか。
そして結局のところ、
雷ぞうはどこに居るのか・・・。
ところで、
ローが次の目的地をゾウとしていた理由。
それは「身を隠すため」だった。
正確には、仲間を潜伏させるため・・・かな。
命を賭してドフラミンゴを打倒するつもりだったローは
事を成し、しかし自分亡き後、
ハートの海賊団の仲間たちがカイドウからの報復を受けることを危惧して
辿り着くことが容易ではない幻の島「ゾウ」へ避難させたのだ。

そのことは、ベポたちと二度と会うことはないと考えていた点から推察できる。
ところが事態はすべて良い方向へ転び
ドフラミンゴを倒した上で、ローは命を永らえ
闇取引ルート崩壊の被害者どもの恨みの対象もルフィが主となった。
行きがかり上対立したジャックの一団と因縁を抱えたのも麦わらの一味。
魚人島からこっち、ビッグマムと喧嘩しているのも麦わらの一味だ。
現在、ハートの海賊団には、麦わらの一味ほどの脅威は迫っていない。
サンジの話から宴の流れで有耶無耶になってしまったが
ここへきてローからの話とは一体何だったのか。
同盟の解消ということではなさそうなので、
麦わら・ハートの海賊同盟としての今後の行動についての話なのだろう。
今、カイドウ、ビッグマムと三つ巴で事を構えてもいいことは何もない。
しかしサンジの結婚式まで、時間的にそう猶予はなさそうだ。
そして、そこへきて錦えもんたちだ。
今回のモコモ公国存亡の一大事の原因となった「侍」と
直接関わりのあるルフィたちを、もはやゾウに置いてはおけぬと
不本意ながら追い出すカタチとなれば、否が応でも物語は動き出す。
まずは、やはり
錦えもんたちがゾウを目指した目的が語られないことには始まらない。
事態は風雲急を告げる・・・

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