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ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #08「山岸由花子は恋をする その1」

コミックス 32巻01章~04章のほぼ終わりまでに相当。


スタンド使い同士は、知らず知らずのうちに引き合う

そんな、まさに「釈迦に説法」を承太郎に対して垂れる間田敏和。
彼をスタンド使いにしたのは、虹村形兆のはずだったが、アニメではそのことに言及していないのは前回書いたとおり。間田を弓と矢で貫いたのが形兆なのか、レッチリなのかは結局わからなかった。

確かに、今重要なのは「弓と矢」を持っている「電気野郎=レッチリ」であり、すでに死んだ形兆との繋がりをこれ以上探ったところで、物語上においても、事件の真相的にも進展は期待できない。


「スタープラチナに近づけるスタンド使いは、俺たちの仲間には居ねぇ」
前回、間田が「仲間」について触れたくだりが、どうにも気になる。

間田はレッチリの指示で動いていたことは間違いないのだが、電話で話すのみで会ったこともないという。しかし今後、レッチリと戦うまでの間に、レッチリの指示によって仗助たちに敵意を向けてくるスタンド使いは登場しない。(レッチリのリタイア後には登場するが、あれは戦力として数えていないはずだ 詳しくはいずれ・・・

用心深いレッチリが、手駒を使う前に自ら姿を現すとは考えにくいので、仲間を増やそうと「弓と矢」を使っていたにも関わらず上手くスタンド使いを増やせなかったと考えていいだろう。要するに、他にどういう仲間が居るか、ろくに知らされないまま間田は従わされていたことになる。

矢で射られたそのときは意識を失っただろうが、電話で話せば電話線を介してレッチリのスタンドと相見える機会はあっただろうから、その時によほど恐ろしい目に合わされ、従属を誓わされた…というところだろうか。


カフェ「Rengatei」

本編に度々登場する駅前のこのオープンカフェは、いつの間にやら「カフェ ドゥ・マゴ」という名前に変わり仗助たちのお気に入りの店になる。
読者の間でも「ドゥ・マゴ」としてお馴染みなのだが

原作でも、初登場時は「れんが亭」という名前だった。

「れんが亭」と「ドゥ・マゴ」は別の店という説もあるが33巻01章に記された地図には

「由花子と康一が初めてデートしたカフェ ドゥ・マゴ」と書かれているため途中で設定が変わったと考えるのが妥当だ。
であるならば、アニメでは、はじめから「ドゥ・マゴ」にしておいて問題がなさそうなのだが、何故そうしなかったのか、まったく理解できない。
本家パリのドゥ・マゴからでもクレームがあったんだろうか・・・


女の名は、山岸由花子。

ここ最近、急に男らしくなった康一に恋をした。確かに、ここしばらくの康一の成長ぶりは仗助も認めるところだ。

由花子は言う。

男の魅力は将来性。康一は未完成ながら、今メキメキ成長を続けている…と。

要するに「将来有望な成長株を青田買いしたい」と、こう言っているのだ。
由花子は、真っ直ぐな女である。「好きだ。この男が欲しい」と思えば一直線。この気持を打ち明けるのが怖くて、でも言わないでいると胸がはりさけそうで…という逡巡も、おそらくは、わずか一ミリ秒くらいのことだっただろう。


少なくとも、それを告白するのに目をそらしてオドオドする女ではない。

次第に明らかになる「本性とのギャップ」を演出するには効果的だが、これは由花子の本質を理解していないように思えてならない。あと、傍目、無条件に「美人」といえるルックスでないのも残念だ。
ダグラムの残念ヒロイン「デイジー」みたいだ・・・古いな

翌日、きのうの失態を詫びる由花子との正式な友情成立の証として

手編みのサマーニット、手作りのお守り、手製の重箱弁当の猛プッシュ!
これは地雷女だわ。

自分の曖昧な態度が招いた事態だから、この際ハッキリ断る。というのがあんまり上策でないことは、おそらく仗助の言うとおり。

しかし、ネガティブキャンペーンで向こうから嫌いになってもらおうという作戦は、発想がオソマツすぎて草生えるわ。www いや、いかにも学生らしいとも言えるか・・・

結果、愛する康一を自分の理想の男に育て上げる使命感に燃えてしまった由花子。


この時点ですでに、結果(目的)とそこに至る過程(手段)が入れ替わってしまっていることに由花子は気づいていない。


杜王町の海岸沿いの別荘地帯に拉致された康一。


生活すべてが命がけに。

次回「山岸由花子は恋をする その2」
由花子の目に狂いはなかった。康一のさらなる成長。

ところで、OPが別アレンジになってるけど、ナニコレ
え〜と、これはユーロビート調?・・・と思ったら「EDM arrange Ver.」ってクレジットされてた。
なるほど、今風に言うと「EDM」なのか。ユーロビートなんて今は言わないんだな・・・

おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。
基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。
ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。

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