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ONEPIECE 835「魂の国」

ナミたちを襲ったビッグ・マムの8女:シャーロット・ブリュレは
「ミラミラの実」の鏡人間。
鏡に映ったものをそっくりそのままはね返し、
敵を鏡の中に閉じ込めることができる。

左右逆ルフィの正体は、この能力でルフィを映し取ったブリュレ本人だった。
「鏡人間」なのだから、対象を映し取るのは、手に持った鏡だけとは限るまい。
おそらく全身にその能力を反映させて、相手と同じ(左右逆)に見せるのだろう。
しかし、それでは映し取った”敵”と互角以上の力は出せないため
勝つことは困難のようにも思えるが、
相手を混乱させ、消耗させ、さらに鏡に閉じ込めることができるなら、
敵方の戦力を削ぐことに、大いに役に立つのは間違いない。
問題は相手を倒す決定打に欠けることだが、
ビッグ・マムによると、麦わらの一味は、現在まだ泳がされているそうなので
要するに「通せんぼ」ができれば、倒す必要はない、ということだ。
キャロットが捕まり、ナミを逃がすためにチョッパーは居残った。
結果、ナミだけがルフィを探して、日が暮れるまで森を彷徨ったそうだ。
さらにブリュレは、映し取った姿を、他に投影することができるらしく

ルフィが捕獲した大勢のサンジやチョッパーたちは「それ」だ。
ナミたちが襲われた時、そしてナミが逃げ回っている間に何が起こったか
それを見ていたはずの巨人を問い詰めると
いろいろ教えてくれたが、チョッパーたちの行方についての言及はない。
ただ、驚いたことにこの巨人、

ビッグ・マムの「元夫」だったらしい。
娘が二人できたあと「捨てられた」という。
離縁のあとは、ママはもちろん、一族の誰にも相手にされないらしい。
そういえば、トットランドの各大臣には息子たちが就いているようだし、
ママの「夫」という立場の人間が出てくるのははじめてだ。
ビッグ・マムは要職を夫ではなく息子に託している。
これは、ひょっとすると「多夫一妻」なのではなく
様々な種族との間にもうけた、自分が血を分けた「子供」さえいれば、
自分と直接血の繋がっていない「夫」のことは必要としていないのかもしれない。

プリンが言ってた「43人の夫」が全員、現在も「夫」で居るのか
ちょっと疑わしくなってきた。
・・・そうなってくると、
僕がここまで(勝手に)信じてきた、ママの家族愛に対する印象も変わってくるな。
そして、元夫のこの巨人の二人の娘こそ・・・

シフォンとローラなのだそうだ。
ローラの名前に、何か気づいたナミ。
実に8年半も前のネタ振りがようやく実を結びそうだ。
ビッグ・マムは「ソルソルの実」の能力者で
人の「魂」を自由にやり取りできるらしい。(物騒な能力だな

おおよその予想通り
その魂(寿命)を国中にばらまいて、喋って動く木や花や家や地面の出来上がり。
ここで疑問なのは、ママが国中の無生物を擬人化させる目的だ。
たしかに楽しげではあるが、そんなファンシーでメルヘンな理由ではあるまい。
では、ママは無類の珍獣コレクターだそうなので
「珍獣」としての「木」や「花」を生み出すことが望みではないか。
ママは遍く「すべての種族」を自分の統治下に置くだけでなく
珍しい生き物「珍獣」も完全に集めたい。
さらに、本来この世に存在しない「新しい種族」をも作り出し、統治したい。
と考えているのだろう。

そのために、既存の国民に「寿命」を提供させ、
それら「新種」たちに命を与えている。
ママが提唱する「あらゆる種族の間に差別がない平等な国づくり」のために、
草や木に、国民は自らの寿命を差し出しているのだ。
もちろん強制ではない。
しかし1年で2ヶ月分の寿命とは、
60年の寿命なら50歳までしか生きられない計算だ。
随分と高い年貢だな。
その暴利をすすんで差し出す国民の気持ちは、僕にはとうてい理解し難いが
よほどママの国づくりに賛同しているのだろう。
得てしてカルトの信奉者とは、端から見れば、そういうものかもしれない。
なるほど、トットランドに数多居る、命を持った無生物たちの正体はわかった。
しかし・・・

太陽は・・・アカンやろ・・・。

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