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ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #28「ハイウェイ・スター その1」

コミックス 41巻05章~08章冒頭までと、40巻第08章をちょびっとに相当。


きさまは何か「イカサマ」をしている。きさまは今この露伴をコケにしようとしている。

露伴の苛立ちもわからないではない。
察しの通り、仗助が虫の好かない露伴をカモりに来たのは明白だからだ。

だが、まさかそれに「今」気づいたとは言わせない。

いったい何を企んでるのか知らないが、それ相応の覚悟を持って勝負するんだぜ

そんな風に前置きした以上、それは露伴にとっても同じことだ。
仗助が持参したサイコロを使わず、ルールをことさら明らかにし、サイコロのルーツや、イカサマに纏わる薀蓄をあらかじめ語ったことも、すべてゲームの常識的な公平性を、大前提として仗助に問うため。その前提で行われる、しかしスタンド使い同士の「チンチロリン」。
露伴は、このゲームが公正に行われるなどとはじめから考えていないはずだ。


だが、コケにされたまま勝ち逃げされては、露伴のプライドが許さない。その「勝ち逃げ」をさせないために、実に露伴らしい「賭け」に出た。

あと1回ずつの勝負で「イカサマ」を見破れなかったら、200万円で仗助に小指の治療を依頼してやる。しかし、もし見破ったならば、仗助の小指を貰う。
さらに露伴が呼んだ小林玉美の「錠前」が、最後の勝負でだけ仗助がイカサマをしないという「逆ズル」を封じ、敗者からは玉美が負債を「錠前」で取り立てる。

玉美の「錠前」の能力が以前と異なっているが、この際、能力が進化したとでも考えておくので、それはどうでもいい。

ゲームのルールが一方的に大きく変わった。
仗助としてはこの変更に従ねばならない道理はないのだが、ダマしている負い目から、バックレることができないし、露伴の順番が終わっていないため、ここで終了にすることもできない。
もう、あと二回の勝負をバレずにイカサマをやり通して勝つしかない。


しかし、最後の一振りのそのとき、消防車のサイレンが聞こえてきた。

サイレンは宇宙人にとって発狂するほど嫌いな音。このままでは変身を保っていられない。

最後に仗助が出した目は、666のオーメン。
勝負はもはやイカサマを見破るかどうかに変更されているので、オーメンが出ようがピンゾロが出ようが、大した問題ではないが、確率的にめったに出ないオーメンが出たことが、仗助がイカサマをしていることを物語っている。玉美の錠前も反応しない。

このまま露伴が見破れなければ仗助の勝ちだが、

露伴邸が火事になったため勝負はウヤムヤに。
仗助は露伴の指を治療してそそくさと逃げた。


翌朝、仗助はくだんの宇宙人と再会したが、支倉未起隆 はぜくらみきたか と名乗ったその少年が、本当に宇宙人だったのか、それとも頭のイカれたスタンド使いだったのか、謎はさらに深まるばかりだった。

実は、荒木先生自身が、未起隆の正体は謎のままのほうが面白い、として「公表していない」のではなく「決めていない」のだという。

仗助は、間が悪いことに露伴と同じバスに乗り合わせてしまった。
二つ杜トンネルの中、露伴が見た景色は

トンネルの中に部屋があり、そこで男が女の手首を切断する現場。

露伴は単身その現場へ戻る。
バスから見た異常な光景。それを仗助に伝えたが、昨日のことでどうにもバツが悪い仗助は、露伴にあまり関わりたくない。


原作では、結構な憎まれ口を叩いており、事前にそのやりとりがあるから、それでも現場に戻ってくる仗助の「へそ曲がり」や「悪者になりきれない」部分が際立つのだが、ちとイメージ悪すぎるかもな。

アニメでは短くカットされた。

トンネル内に突如現れた扉。この部屋はマズイ、罠だ。

時速60キロで追ってくる謎の足跡。

追いつかれると、養分を吸い取られてしまう。

スタンド名:ハイウェイ・スター

あの部屋は、相手の興味を引きそうな幻覚を見せおびき出す罠。
そして部屋に入った者の臭いをどこまでも追跡し、養分を吸い取る。


命がけで仗助を逃した露伴。
「本体」を探すしか助かる道はない!「本体」を探せ!


露伴のためにも、本体を捜してブチのめす!

次回:ハイウェイ・スター その2

余談だが:

一人でも多くの養分を吸い取りたいハイウェイ・スターは
露伴に、仗助に助けを求めて、部屋へ入らせろと言う。


だが断る。

www絵柄が変わってるwww
アニメの露伴と顔がぜんぜん違うよwww

この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは、自分で強いと思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ…

我が身を犠牲にしてでも、敵に利を与えない事を選ぶカッコ良さと絶大なインパクト。
確かに「ひねくれ者の美学」としては、超絶カッコいい。しかし、今回のアニメでの使い方は、少し原作に「寄せすぎ」ではないだろうか。

2chでネタに使われたことから始まり、今では、ジョジョを読んだことがない人でも知ってる、ネットで知らない人は居ない程の名セリフとなっている「だが断る」。なんで原作に寄せちゃったかな・・・独り歩きしたセリフの知名度に負けている気がして、僕は少し残念だ。
まぁ・・・賛否あるだろうけどな・・・・

エンディングに、「だが断る」原画:滝れーき とかクレジットされてたら、それはそれで面白かったかも。

おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。
基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。
ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。

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